サッカーにおけるインターバルトレーニングの重要性


先日、有酸素と無酸素運動について記述させて頂きました。

それと関連する内容として、今回は「インターバルトレーニング」の重要性についててす。


サッカーは、長時間同じ動きを連続するスポーツではなく、長時間色々な動きを断続的或いは連続して行うスポーツです。

サッカーの動きについて、興味深いデーターがあります。これはあくまでも「ランニング」に絞ったデーターです。しかし、このデーターからインターバルトレーニングの重要性を分かってもらえると思います。


まず、このデーターはある国のトップリーグの選手をモニタリングしたものです。ですから、少々の誤差は生じると思います。特にジュニア~ユース年代の選手は、もっとアグレッシブなデーターとなると思われますが、参考にはなると思います。


ではサッカーのランニングを次のように区分します。

 1.ストップ(立ち止り)

 2.ウォーキング(歩く)

 3.ジョギング(軽いランニング:100mを30秒程度の速度)

 4.ランニング低速(60~70%程度の出力:100mを17~20秒程度)

 5.ランニング高速(ほぼ全力:100mを12秒程度)


90分間におけるそれぞれの割合は次の通りです。


 1.ストップ 17%

 2.ウォーキング 40%

 3.ジョギング 35%

 4.ランニング低速 7%

 5.ランニング高速 1%


これから分かるように、ストップ、ウォーキング、ジョギングで92%を占めます。中でもウォーキングとジョギングの占める割合が多いことも分かります。

いわゆる「ダッシュ」に相当するランニングは全体の8%です。これは1回のダッシュの距離が5m~30mが多く、1回のダッシュの時間は1~4秒程度です。90分の8%は7分12秒。これを平均ダッシュ時間を3秒と仮定すると、1試合で144本のダッシュを行うことになります。これはあくまでも仮定での計算で、実際とは違いますが、ここで言いたいことは、ランニングの割合は少ないけれど、それをダッシュ本数にすると相当な本数になることは想像して頂けると思います。


以上より、これも先日の有酸素、無酸素運動で紹介しましたが、「30秒スプリント」の有効性も分かって頂けるのではないでしょうか。4分~5分の間にたった30秒のダッシュを1本だけして、本当にトレーニングになるのか?という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、これだけでも十分なインターバルトレーニングになります。

これを応用し、ダッシュ以外の3分30秒~4分30秒の間に、ジャンプ、ターン、ステップ(ラダー)などを織り交ぜると、実際の動きに近いトレーニングを行うことも可能です。


ちょっと、上級者向けな感じがありますが、ジュニア~ユース年代の指導者の方も参考になると思います。その際にはそれぞれの年代の試合時間を基に、割合を算出して下さい。


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