ボランティアコーチングを受ける
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よし
2010年01月10日 18:37 visibility186
前に紹介したこともあるSOHOストリンガーの横山さんは、「ボランティアコーチング」というのを行なっている。
読んで字のごとくで、文字通り、ボランティアでテニスのコーチをやってくれているのだ。
なぜボランティアでコーチをやっているのかは、ここ(http://blog.livedoor.jp/yyr_co_jp/archives/50186007.html)をご覧ください。
今日、そのボランティアコーチングを受けてきました。
コーチングをお願いした理由はただただバックハンドが上手くなりたいがため。
テニスを始めて5年になるのだけれど、基礎の部分をすっとばして習ってしまったので、バックハンドがいっこうにうまくならないでいる。
スクールでもコーチに「もっとバックハンドに関してアドバイスをくださいよ」と要求しているのだけれど、基本的に“レッスンの時間を楽しく過ごして帰ってね”というスクールなので、あまり技術的なアドバイスはしてもらえない。
でも、バックハンドをなんとかしないことには、いま以上のレベルは望めないので、どうにかしたいと思っていたのです。
本日のレッスン、受講者は私ひとり。
「どうも午前中にコートをとれた日は申し込みが少ないんですよね」と横山さん。
おかげで、マンツーマンのレッスンを受けられることとなりました。
で、とにかくバックハンドに関する悩みを伝え、問われるままに片手打ちであると答えると、即座に「じゃあ、両手打ちに変えましょう。5年やって違和感があるような場合は、絶対に両手打ちに変えるべきです」と言うではありませんか。
実は、以前にも両手バックハンドに変えようとしたことがありました。
スクールのコーチに相談したところ、「いまから変えることはないでしょ。片手打ちで充分ですよ」と即答。
それでも自己流で片手打ちに挑戦したのだけれど、やはり自己流は自己流で、どうしてもうまく打つことができなかったので、諦めたのでした。
レッスンスタート。
両手で面を作ってボールを打ち返すだけのことで、とにかく山のように修正点を指摘される。
面を作る向き。その時の肘の位置。打点。フットワーク。姿勢。
フットワークを直そうとすると、どうしてもラケットの方がおろそかになって、リターンをミスる。ラケットワークに気を取られると、どうしてもフットワークの方がおろそかになってしまう。気をつけなければいけないことがたくさんあって、頭がオーバーヒートしそうになってしまう。
でも、それはぜんぜんかまわないとのこと。どういう点に気をつけなければいけないのかということが分かってさえいれば、あとはトレーニングで直していくことができるのだから。
続いてフォアハンドのレッスン。フォアハンドにはけっこう自信があったのだけれど、これもとことん修正が入る。
面をちゃんと作ること。ボールの上っ面をこするように打つのではなく、ちゃんとボールを潰すような意識で打たなければいけないこと(振り終わった時の右手の位置が高すぎるのは、こすり上げるような打ち方をしているからと指摘される)。手首をもっと柔らかくして、グリップから打つイメージを持つこと。基本はクローズドスタンスで打つこと。もっと肘を内側に意識してもっていくこと。フォアハンドでもキャリオカステップを意識して、体をまわさないようにすること。などなど。
さらには、球出しの時からクローズドスタンスを守るようにということまで指摘される。
「今の時点では、フォアハンドよりもバックハンドの方がきれいな形になってますよ」とまで言われてしまう。
とりあえずは、バックスイングをせずに、面を作ってそこにボールを呼び込んで、ギリギリまで待ってからスイングをするようにとのこと。
「それがうまく出来るようになれば、バックスイングなんていつでもできるのですから」
そして、ボレー。
実は中学・高校と軟式テニスをしていたために、どうしてもボレーの時にネットに向かってまっすぐに立ってしまうクセがついているのだけれど、速攻でそれを注意される。
さらに、面の下側を先に出してスライス気味に打つクセも直される。
ボレーの時に、グリップを柔らかく持って、ただ面をあわせて当てるだけで充分だということも、しっかりと体感させてもらう。
真横に踏み出してボレーをすると、必ずステップを前に踏み出して、前の方でボレーをするようにと指摘される。
かくして、バックハンド、フォアハンド、ボレーをことごとく修正され、最後に「じゃあ、試合をしましょうか」。
勝つことは気にせずに、いま習ったことを使うということを意識してプレイするようにしたのだけれど、習ったことが多すぎて、ついつい中途半端な動きになってしまう。
バックサイドに来たボールをつい片手で打ちそうになってあわてて両手にしてみたり、ついついいつものクセで大きくバックスイングを引いてしまったり。
体に染みついてしまった動きと、習ったばかりの動きが、せめぎ合っているという感じ。
それでも、バックハンドが随分とよくなったと褒められる。
もちろん、ボロ負けで、まだまだ使い物になるレベルじゃあないのだけれど、少なくとも上達するきっかけになるのだと信じたい。
たった2時間のレッスンだったけれど、スクールで受けるレッスンの100回分ぐらいの内容はあったのではないだろうか。この人がスクールのコーチにいたら、確実にうまくなれるだろう。
ただし、レッスンの内容が濃すぎるので、ものすごく集中力を必要とするし、ものすごく疲れる。たまにならいいけれど、これが毎週だったら、きっと耐えられなくなって逃げ出す生徒も多いにちがいない。
でも、うまくなりたかったら、こういうレッスンを受けるべきということがよく分かった。
しばらくしたら、また横山さんのレッスンに申し込みたいものだ。
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- 事務局に通報しました。
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