パリーグ強し!西武戦を中心に交流戦を振りかえる

本日を持って予備日程を除く「2010セパ交流戦」が終了しました。

オリックスバッファローズの選手、関係者、ファンの皆さん、初優勝おめでとうございます!

我がライオンズも苦手の交流戦で健闘しました。
5割で終えてくれれば、と思っていたので、貯金が4、暫定ながら3位はできすぎ、と言いたいところですが、今年は特にパリーグが強すぎて、そんな呑気なことを言えない状況でした。

貯金が4つ増えたはずなのに、2位のロッテとのゲーム差は0.5ゲームしか広がらず、3位ソフトバンクには1ゲーム差縮められる始末。
それだけ、パの各チームが強かったということでしょう。

今回の交流戦で明らかになったこと。それは「巨人は別に強くない」という事実でしょう。
交流戦の勝率は5割。なので、弱くもないけれど、強くもない。
いいピッチャーは打てないし、巨人のピッチャーも強力な打線を抑えきれない。
そんなものは当たり前なのですが、セリーグの各チームは阪神を除き、
巨人の幻影におびえ、勝手に勝てないと決めつけて、
力が出せなかっただけなのではないでしょうか。

確かに数字上は巨人はセリーグでは最上位の結果を残していますが、
はっきりいって貧打の西武がアシストしただけで、
西武を除くパリーグのチームは全チーム5割以上の成績を残しました。
特に誰もが思っていながらはっきりと口には出さなかった「ドームラン頼み」の粗い打線の欠点が浮き彫りになったように思います。
ピッチャーはもとからあまりよくないですしね。

手前味噌ながら、この「巨人は別に強くない」ということを証明したのは岸君の投球だったように思います。
結局西武は初戦以外は巨人に負けたのですが、交流戦初戦の両リーグ1位対決を、それも東京ドームで制したことが他球団に与えた影響は大きかった。

もちろん、岸君はご存じの通り、一昨年の日本一の立役者で、日本シリーズMVPです。
とはいえ、あれから1年以上が過ぎ、西武がBクラスに転落する中、巨人は日本一を達成。
2008年当時より巨人はさらに強くなったというようなイメージで見られていたのではないかと思いますがが、やっぱり岸君を打てなかった、というのは、その後巨人と対戦するチームに勇気を与えたのではないかと思います。

確かに岸君は好投手ですが、パリーグ同士の対戦においてはKOされることもあるし、岸君と同格かそれ以上と思われるピッチャーもたくさんいる。
そしてそのことが、この後続く、パリーグの快進撃の序章だったのではないでしょうか。

交流戦の期間に起こった印象的なできごとと言えば、ヤクルト高田監督の辞任でしょうか。
別に交流戦だから連敗をしたわけではないでしょうけれど、
あのチーム状態でマリンのロッテ打線と対するのは厳しかったでしょう。
なんだか、セリーグの弱さの象徴みたいに扱われて気の毒でした。
結局ヤクルトは監督の交代を経て、交流戦終盤は連勝で終え、交流戦、セリーグとも最下位を脱しましたけれどね。
昨年3位のチームで先発はそれなりに揃っている、ということを考えれば当然ですが。

さて、交流戦開けのリーグ戦ですが、まずはセリーグ。
巨人が大して強くないことが露呈したとはいえ、まあ、上位には来るでしょう。
ただ、阪神は打ち勝てるのではないですかね。
ピッチャーも能見と岩田が帰ってくるとすればプラス材料でしょうし。
藤川球児がちょっと疲れているように見えるのが気になりますが、
まあ、ロッテほど打てるチームはセリーグには無いので、大丈夫ではないでしょうか。
中日は貧打なんとかしないと厳しいでしょうね。
現状、西武もそうですが、先発が神ピッチをすることを期待するしかないってのは相当厳しいでしょう。
広島とヤクルトは今だけかもしれませんが、それなりに勢いを感じますが、
横浜はどうしましょうかねえ・・・。

パリーグは我が西武が一番厳しいような。
とにかく貧打。先発も岸、帆足がちょっとおかしい。特に帆足かな。
交流戦終盤の3連敗は采配次第でなんとかなったと思いますが、
貧打は昨年8月から続く構造的な問題です。
とにかくオカワリ君orGGに復調してもらわないと、点が入りません・・・。
楽天も同じく3連敗、特に岩隈、田中マーで負けたのはイタイと思いますが、
打線が活発化しているのでね、西武ほど深刻ではないような。
まあ、どこが来るかさっぱりわかりませんね。
ただ、杉内、涌井が最多勝争い、本多、片岡ヤスが盗塁王争いに名を連ねることだけは間違いないでしょう。

最後になぜ、パリーグがこれだけ交流戦で強かったのか、についてですが、
DH制がどうの、セリーグ下位3球団がどうの、と言っていますが、
私は一番の要因は「顔が通じない」ことだと思います。
今日もロッテが藤川相手にサヨナラ勝ちをしましたが、
藤川とか岩瀬とか巨人とかって顔がパリーグの選手には通じない。
パリーグは若い選手も多いし、本拠地においては大スターなので、巨人だからどうのという感覚がない。
ましてや、WBCで世界一になった際に岩隈、杉内、中島といった普段普通に対戦している選手が活躍したわけですし、巨人ブランドよりメジャーっていう世代が中心なので、セや巨人に対してなんの思い入れも憧れもないっていうのはあるんじゃないでしょうか。
今の20代は王さんもオロナミンCも知らないだろうしね。

パリーグは何かと先発の優秀さを言われるけれど、
西武ひとつとっても見ても、セリーグにおかわり君より長打力があると思える日本人選手もいなければ、片岡ヤスより盗塁の技術に優れていると思える選手もいない。
選手個々の一芸に秀でた突出した能力と思いきりの良さは、パリーグの方が上ではないかと思います。そしてそういうものの積み重ねがチーム力となっているのではないでしょうか。

ということで、長文失礼いたしました・・・。

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