変化球日記 四

サークルチェンジ。

実はこの変化球に関して、ずっと疑問がありました。
一九九〇年代、この変化球を操って伝説級の活躍をしたメジャー投手が何人もいました。
その時投げていたのは、〈ボールを親指と人差し指だけで持ち、ボールを持つ指が円(サークル)を描く事からサークルチェンジと呼ばれるようになった〉というものでした。代表ピッチャーはマダックス。

OKの持ち方をするのは、〈OKボール〉もしくはただの〈チェンジアップ〉で、晩年ライアンも投げていました。〈プレイヤーズバイブル〉にもそう載っています。

調べたら、やはり古い本には前記のものが記載されていました。ごっちゃになって、いつの間にか名前が入れ替わってしまったようです。

で、元祖(or本家)サークルチェンジを投げてみました。

これが面白い変化球で、力を伝える指が人差し指だけなので、抜かなくても勝手に抜いたボールになり、しかも若干スライド気味に内側に沈んでいきます。ほとんどの種類のチェンジアップがシュート気味に沈むのに対して、かなり異質です。

スライダーが得意なピッチャーがこれを使ったら、バッターはかなり困惑するのでは? と思いました。ただ、これもかなりコントロールの難しい変化球です。人差し指の加減だけでコントロールするのですから。
でも、だからこそ身に付けたら、凄い武器になりそうな予感がします。

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