支配下への腹づもりはあったはず。
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DIME
2010年06月04日 11:22 visibility99
黄志龍の支配下登録に関する続き。
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黄志龍、支配下選手契約!4日にもデビュー!
巨人は3日、育成選手の黄志龍(ファン・ツーロン)投手(21)と支配下選手契約を結んだことを発表した。契約金1000万円、年俸440万円で背番号は「118」から「97」に変更。原監督が期待を寄せる“秘密兵器”が、4日にも1軍デビューし、9日のオリックス戦(京セラD)で初先発する可能性も出てきた。
まぶしいフラッシュを浴びながら、スーツ姿の黄志龍は落ち着いていた。この日、東京Dで支配下契約会見。「自分ではスピードがあって、コントロールも良いと思う。先発として勝利に貢献できるように頑張りたいです」と言ってのけた。
自信がある。台湾出身の右腕は、大学時代から台湾代表としてIBFワールドカップなど、数々の国際大会で活躍。昨秋、2軍練習に参加した際に実力が認められ、育成選手として巨人入り。最速152キロの速球と多彩な変化球を武器に、今季はイースタンで主に先発として7試合で2勝2敗、防御率1・54という安定した数字を残した。
指揮官は「キャリアもあるし、ファームでも実績を積んでいる。1軍選手と同格と見ている」と評価している。ゴンザレスの緊急帰国が決まったこともあり、首脳陣が先発の補強を要望。登録の時機を探っていた清武球団代表が「タイミングが良かった。あとは本人次第。後に続く育成選手もいると思います」と説明したように、フロントが迅速に対応した。これで支配下選手は68人。球団は今後、登録期限の7月末までに、林イー豪(リン・イーハウ)ら残りの育成15選手から少なくとも1人、支配下登録する方針だ。
黄志龍は今後、4日にも1軍登録され、まずは中継ぎで登板予定。そこで力が認められれば、一時帰国するゴンザレスに代わり9日のオリックス戦で初先発することが濃厚だ。「小さい頃から日本で活躍したいと思っていた」という右腕が、ジャパニーズドリームに挑む。
◆黄志龍(ファン・ツーロン)1989年2月22日、台湾台東県出身。21歳。台北県穀保家商高―国立体育学院(台湾体育大)。昨年11月20日に巨人と育成選手契約を結んだ。中学時代から台湾代表入りするなど、国際舞台での経験は豊富。MAX152キロの直球に加え、スライダー、シンカー、シュート、フォークと変化球も多彩。今季は2軍で7試合に登板し2勝2敗。防御率は1.54。177センチ、80キロ、右投右打。
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昨日の続きなんですが。
まず、私は今年の2軍のSTATSを見ていて、疑念が一つありました。
先発投手の起用方針において「育成」に偏りすぎているのではないかと言うことです。
もちろん2軍は「育成の場」なんですが、それと同時に「1軍のサポートをする場」でもあります。
そう考えたときに、先発の顔ぶれがあまりにも「育成」の方に偏っていないかという疑念を抱かざるを得ませんでした。
結果が出ていないにしても、1軍経験がある投手。具体的には野間口貴彦や福田聡志あたりは最優先で週1登板は確保しておくべきじゃないのかなと思っていました。
良いタイミングのデータが残ってなくて恐縮なのですが、例えば昨年の場合ですと4月末あたりでゴンザレスとバーンサイドがずっとそんな感じだったはずです。
今年の登板を見ていると、先発に立て続けにアクシデントとかあったときにリスクを負うのではないかという疑念が出ます。
もちろん、個人的には先発に大穴が開いてしまった時には、若手でも抜擢してダメだったらしょうがないとわりきればいい、というのがスタンスなので、その考えに従うなら別にいいです。
ただ巨人首脳陣の考え方ってそうじゃなかったよなぁと気になっていました。
なので、ちょっと発想をかえてみました。
これは「1軍を見据えた枠」は台湾の育成2人にしようと思っているんだなと。
開幕当初からそういう想定でいくのはリスクがありました。
枠の問題がありますから先発のうち日本人がコケて、外国人がハマるという状況への対処は黄や林ではできません。
ただ一ヶ月ほど見てくれば、ゴンザレスやオビスポに問題あり、逆に日本人先発は調子が良いというのが見えてきます。
この段階で“次の弾”は黄か林となったんだろうと思います。
そこからはここまでは既定路線。
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しかし、契約金1000万、年俸440万円とは安く契約できたものですね。
彼の場合は日本人と違って保留権による縛り(=安く抑えるインセンティブ)がないぶんだけ、これは他の育成上がりの選手より相対的に非常に安い条件だと言えます。
或いはチェンのように、保留権条項に類するような特約を結んでいるのか。
もちろんそんな特約を結ぶ以上はそちらにもある程度の対価を支払うのが妥当だと思います。
このあたりはブラックボックスの中なので、推測することしかできませんけどね。
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なお、黄志龍のSTATSですが
35イニングを投げて
失点率 2.83
奪三振率 5.14
与四死球率 3.60
WHIP2 1.17
となっています。
今年の巨人2軍は相当エラーが多いため、「防御率詐欺」がチーム全体に発生しております。
この奪三振率だとある程度打たれます。被安打も決して少なくはないです。
イニングをしっかり喰ってくれれば、黄志龍に与えられた役割は達成です。あんまり期待しすぎないように。
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- 事務局に通報しました。
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