変革の萌芽
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DIME
2009年07月26日 01:50 visibility134
いつにもまして、日本語訳が足りていないことをお許しください。
仕事のほうで頭が巻ききれそうになっております、水曜には壊れる予定です。
好きな人にはとことん好きであって欲しいこんな話題。
私が面白いと感じることは、既成概念の再検査と、新しいシステムの再構築だってのは、わからない文章なりに表現しているつもりなのですけれど。
その大きなカテゴリの一つが「投手の起用方法」。先発と中継ぎとの比較であれ、大カテゴリとしてはこれに含まれます。
このあたりを改めてゼロから構築しなおしていこうとする過程において、絶対に避けて通れない研究対象が日本文理大って事になりますよね。っていうかほぼ間違いなく一つの方向性において日本の最先端はあそこにある。
で、どうも今年のロッテ2軍にはこのにおいを感じると。
これに関しては、一番には「試合数に対して多すぎる数の投手にどうにか振り分けるための方策」という意味あいが強いのでしょうけれど、希望的観測としては日本文理大が提示している「全く新しい投手起用」をプロレベルで行っている端緒ではないかと。
「一定レベル以上の投手の絶対数が確保できる」というなかなか達成し得ない条件(少なくとも28人枠がある1軍では無意味である可能性が中程度)を前提としちゃう、意味の無いテストをするような意図があるのかというそもそも論はおいておき、希望的観測で、行ってるんじゃないのかなぁとか思っているわけですよ。
これは本当に興味深いです。
先日のNumber(巨人特集号)とかにも清武氏の発言があった気がしますけど、5年ほど前(育成が始まるちょっと前)から、育成方針が二分化(正確に言えば昔と変わらず、との3分化)が始まっています。といっても事はそう単純な二分化じゃなくて、複雑に絡まってるんですけど。
2軍の現状から逆算して、必須条件の中でどうしても絶対量が固定化されてくるリソースが何であるか、の定義まではたぶんこの2つは同じ。それに対する切り口が違っているだけで、その前提となるリソースに対する認識はほぼ正しい。これは私も同感ですから。
で、これがわかりやすいのが野手のほうの状況。
イースタンで具体名を挙げれば、育成選手に関しては巨人・ロッテ方式と、日ハム・ヤクルト方式。起用頻度の傾斜配分に関しては巨人・日ハム方式に対して既存方式とがあります。
簡単に言うと、巨人をXα方式とすると、ロッテがXβ、日ハムがYα、ヤクルトがYγ方式とかそんな感じになってくるのかな。わかりにくいですか、すみません。とりあえず2×3の6方式ぐらいがあって、後ろの3方式は若干収束気味なんですよ。
ただ、では野手と同じように投手の場合でも考えられるかというと、野手ほどには手法の分化が進んでいなかったんですよね。
これは野手と比較するにおいて、連投だとか「肩のスタミナをつけたいという意図(個人的にはこんなもの懐疑的とは申し添えておきます)」だとかいろんな条件があったりとか。
あとはまっとうなことであれば、「“カードを引く”という行為を増やすことによる単純なリスク」であるとか「連投に関してはどこまでがプロレベルの投手の限界点なのかという実証実験が不足している(かつそんな贅沢な実証経験など好き好んでしもしなければ、情報として公開される可能性も無い)」事とかも。
ただ野手と同じように数に限りのあるリソースの切り方と、自分が豊富に持つことに決めたりソースとの組み合わせを考えれば、ブルーオーシャンの存在が浮かび上がってくるのは誰の目にも明らかで、最初に戻ってくるんですが、日本文理大学、そしてロッテと。
私は今の2軍がものすごく見たい。出来ることならば仕事をほうっぽり出してまた東京に戻っちゃいたいぐらい。できなくはないだけにほんとに迷う。
今の2軍が面白いのは、いい選手が揃っているってことではない。
別に中田がいようが、大田がいようが、イチローだろうが松坂だろうが、やってることは野球でしかなく、野球の1試合なんてさいころを投げてるのを見せられているようなものでしかなく。
面白いのはさいころの振り方や同時に振る数やさいころの面の数の違いがそこかしこに現れていることこそが面白いんですよ。
いたるところで、「新たなるプロ野球」の「ストラテジー」に対する覇権競争が行われている。どれがスタンダートを得るか、という意味において、デファクトとして「優勝・強化」という明確な結果が出る野球である場合、これらの覇権は明確に勝者と敗者を生む。
下手をしたら歴史がかわっている瞬間に立ち会っているのかもしれないのだ、という事以上に興奮することというのはほとんど無いと思います。
ちなみに、個人的には、巨人の起用方針については野手に関しては文句なしですけど、投手に関しては、もう少し分散よりを希望しているっていうのはいつも言っているとおりです。
こんな面白いときに見れないって言うのはとても残酷で残念なことです。
自分で言うのもなんですが、相変わらず、電波ってますねえ(笑)
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- 事務局に通報しました。
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