【巨人】 現有戦力評価 Ver.3 捕手編
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DIME
2007年02月19日 09:49 visibility203
順番からすればまず投手なんですが数多いので後回しにして、手短に済む捕手からはじめてみようかと思います。
とりあえず現有戦力リストです。
■捕手■
○全体:7名
・(R)伊集院峰弘 (19)
・梅田浩 (24)
・星孝典 (25)
・加藤健 (26)
・實松一成 (26)
・阿部慎之助 (28)
・村田善則 (33)
・(小田嶋正邦) (28)
※年齢順、()は年齢
※小田嶋に関しては選手登録に準じて人数には含めない。
●異動
離脱
佐藤弘祐 → 育成選手に
加入
伊集院峰弘 → ドラフト
(小田嶋正邦) → トレード
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基本戦略
彼の選手としての能力評価云々はさておき、阿部慎之助という絶対的レギュラーが存在する。チーム内で見て相対的に彼を脅かすだけの選手は見当たらない(と少なくとも巨人首脳陣は見立てている)。
となれば戦略としては「できるだけ彼を多く使用することでチーム能力の最大化を図ること」が最優先となるだろう。
一番安易な解決方法としては彼に全試合フルイニング出場してもらうことだが、シーズン中或いは来季以降への疲労の蓄積も考えると捕手というポジションを1名だけで全てまかなうのは非現実的。
であれば「阿部の疲労を最小限に抑えつつ出来るだけ出場機会を増やす」事の実現をはかるための“落としどころ”の見極めが基本戦略となる。
具体的には阿部に関してはまず疲労をためないようなトレーナー・トレーニングコーチによるバックアップと体調把握。2番手以降の選手はまず彼のバックアップとしての活動が最優先に求められるだろう。
異動評価
他ポジションと比べて大きな異動はなかったし、補強の優先順位も比較的低かったのでそれで正解だろう。
1・2軍の総試合数を考えてもこのぐらいの人数が限界だろうし、3軍の試合も含めれば全ての選手にある程度の出場機会は確保できるものと思われる。
3人制か2人制か
捕手に関して考える時にはまずチームとして3人制を取るのか2人制を取るのかを最初に見なきゃいけない。
基本的には3人制を敷いてくると思うが、昨年の言動を見ると原監督の方針として捕手選任2+捕手兼任1(以下2.5人制と称する)にするなどしてどうにか捕手枠を2名にしたいようだ。
実際にどちらの戦術が選ばれるのはどちらかの戦術に限定するよりも、むしろチーム事情、特に阿部の調子(怪我etc)次第で決まるであろうからここではどっちで行うかの結論は考えない。
もし2.5人制にするのであれば3人目として最有力候補となるのが小田嶋正邦、次いで梅田浩だろうか。
木村拓也、吉川元浩両名も捕手可能な選手として名前が挙がるが、前者は直近3年捕手としての記録が残っていないようだし、後者は急造捕手であり春キャンプでは捕手練習している姿も見かけないので除外しておく。
ということで結論としては梅田と小田嶋は捕手争いから除外して考えておき、残りの捕手で3or2を争うと想定する。
簡易個別論評
伊集院に関してはちょっと見た限りでも捕手としての経験不足が伺え、1年や2年で戦力にしようというつもりはないだろうから戦力としては除外して考えていいだろう。
村田善則は若返りが進んだ捕手陣にあって唯一の“ベテラン”となっている。シーズンの中で必ずベテランの力が必要な時期が来るだろうが、育成という観点を考えればなかなか2番手以降にまわせる「枠」の少ない捕手というポジションでは加藤・星・實松に優先的にそれが与えられるであろうし長期的観点からみればその方が望ましい。たとえ実力が3名を上回っていてもなかなか1軍での機会は訪れないだろう
實松一成は同年代3名の中で現時点では一歩遅れてしまっている。彼の場合は一部熱狂的ファンの存在からも知られているとおり何はともあれ打撃。
加藤健は昨年は完全に2番手としての地位を得ていた。ただ結果は芳しいものじゃなかったので去年の実績によるマージンはほとんどないだろう。逆に星孝典は昨年春時点では2番手捕手と見込まれていたのは加藤よりもむしろ彼だった。今のところはこの2名が2番手最右翼、3人制なら当確か。
阿部慎之助に関しては特に語ることはない、とにかく怪我の多いポジジョンだけどでもできるだけ怪我のないように過ごしてくれれば。
現在の状況
春キャンプここまでを見る限り、現状での評価順は以下のとおりだろう。
レギュラー確定 : 阿部慎之助
1軍帯同 : 加藤健 星孝典
2軍帯同 : 實松一成 村田善則
育成 : 伊集院峰弘
現在1軍帯同中の加藤、星がいずれも紅白戦で結果を残し続けており、この構成がすぐに変化する可能性は低い。
これからの可能性としては3人制を敷くのであれば上位3名、2.5人制であれば加藤、星のどちらかが選抜されて、小田嶋が入るだろう。
捕手に計算できるレギュラーが存在している状況でもっとも大事なのは2番手捕手、なんてのは誰でも推測できること。
その為には中々難しいことではあるが阿部以外の捕手にできるだけ場数を踏ませたい、捕手というポジションの独自性を考えればその意義は他ポジションよりも重い。
それを実現させるためには、「試合を捨てる」判断がしっかり出来るかが重要になるだろう。他球団を見習って「捨て試合」をつくりそういう試合で積極的に若手を起用することを一番望みたい。
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