直木賞取っちゃったんだ

  • DIME
    2008年01月17日 00:21 visibility73

久しぶりの更新が野球関係ない話題ですみません。
書いてはいるんですがまとまらなくて、もう少し時間ください。

さて、この前チラッとだけ触れた桜庭一樹さんの小説が直木賞を取ったそうで。
なんとなぁく取りそうな気はしていたんですよね、だからネタになるように触れてたんですが。

ただ、そのネタとしては、もうちょっと読書をしましょうねって話にするつもりだったんですが、ちょっと年齢層選ぶかなぁって危惧が。
別に子供に読ませてはいけない類の本だとか言うつもりは無いというか、本来的には年齢制限があるような本も含めてオトナがコドモの読む本を制限するべきじゃないと考える方ですが、それとは別にオススメ?って言われたら首ひねるような感じです。
この面白さは実際にある程度の色恋沙汰(あえて恋愛とは言いません)の経験がある方が面白く思えるのではないかなって気がします。
って本の中身ををそのまま実体験しているのを要求するのはムリですけど(笑)。
仮に若い人向けってことなら、桜庭一樹さんなら『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』をオススメします。あれも似たような主題(父親と娘の関係性)を扱っていて面白いです。

ただそこを差し引いても十分に面白いかもしれません。一気に読ませる何かがあります。読み終わった後にもう一度頭から読ませる何かがあります。
個人的にはもうちょっと話を進めて終わらせて欲しかったんですが、だいたい私のそのあたりの距離感は一般より深めを要求しているっぽいのが経験則でわかってるのであれでいいのでしょう。
前回はたぶん男性と女性では読後感が違うんだろうなと書いたと思いますが、もう一つ付け加えるとすれば、主人公である女性の年齢による変化ですかね。
より若くというか、幼くでしょうか、そうなるに連れてある種の神秘性・特異性が増していく。ある意味狂気にも似た純粋さ、直感的な理解をする能力。
それが失われていってたのだな、としばらく経ってから思い返すとそんな感想が浮かびますね。
時系列が逆なのでただ読んでいたらわかりにくい。一度読み終えて『過去』を知ったあとでもう一度読むと見えてくるものがあります。
 
読後感スッキリとかは期待できる本じゃないですけど、そういうの求めなければ面白いです。
新しい年、月に一冊ずつでも読書してみてはいかがでしょうか。野球関係も含めて、またヒマがあれば幾つかオススメの本でも書いてみるかもしれません。

【直木賞】「深酒、夜ふかし…がごほうび」桜庭一樹さん一問一答

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