実りある敗戦。

  • DIME
    2007年04月08日 07:53 visibility74

昨日はFT対G@G球場を見に行ってそっちで結構体力を奪われてしまって、途中居眠りしながら試合をみていたわけですが、負け試合とはいえ、「そういえば、負けてるんだっけ」という感じで(たぶんに寝惚けもあるのでしょうが)非常に楽しく見てました。実にいい負け方でした。

1、二岡智宏がフル出場

ゴンザレスを下に落として、二岡智宏がフル出場できる。これでようやくベンチに余裕が出てくるでしょうし、打線としてもタイマーつきの選手が5番にはいっているのはあまりよろしくありませんし。

2、野口茂樹が結果を残す

開幕して10日、その間まがりなりにも先発が大崩れするという試合もなかったために登板機会はなし。
非常に調整が難しかったであろうことは想像に難くないのですが、首脳陣が想定していた場でしっかり結果を残してくれたのはよかったとおもいます。
っていっても私登板してるところ思いっきり寝てたんで実際に改善されたのかが今ひとつわからないんですがね、ストリーム放送もエラるから見直せないし。なんでその辺は聞かないで。

3、会田有志が前回の経験を生かしている

目が醒めたら前田幸長が赤星のところでエラーする場面でした。その後始末を完璧にした会田有志、1点の重み、1球の怖さを知る投球が出来ていたと思います。
これから続くであろうシーズン序盤の阪神戦、その負け試合で大事なのは後述する「JFKに負担を掛けること」。1点取られていて2点差になっていればソロなら打たれてもいいと言う投球になってしまいます。それだけで精神的負担はものすごく違ってきますから。

4、阿部慎之助を交代させた

これは凄いことです、凄い改善です。今までの現首脳陣ではこのリスクを積極的に負ってこなかった、この選択肢を追加できるだけ首脳陣が成長しているということ。
これをしないと2番手捕手が成長するチャンスもないんですよ。試合が決まったあとにだけ交代してちょろっと出るようではダメなんです。最初はそれでいいにしても、その次の段階に進んでしまえば、そんな場だけでは成長が頭打ちになります。
加藤健も9回表は真田裕貴をリードして連続三振で試合を引き締めさせました。中継ぎが1点でも失っていれば、JFKへの負担を一気に軽減させることになったであろうというのは2・3番でも書いたとおりですから、しっかり仕事を果たせたといえます。
もちろん、阿部慎之助という走者に代走が出せるというのもポイントが高いです。彼はもちろん足は遅いんですけど、出塁率は高い。ここぞというときにでも代走を出せるようになれば、大きく違ってきます。
今日の試合だって小坂でなければあぁいう結果にはならなかったでしょう。得点に繋がらなかったとは言え、前倒しをさせて負担をかけることができた。

5、JFKに負担をかけた

結局はこれにつきますね。開幕以来阪神は相当JFKに頼った勝ち方をしていますから。1試合を逆転するよりも、彼らが離脱する方がよっぽど効果は大きい、狙うはそっちです。
だったら序盤戦は負けるにしても出来るだけ大敗しないで彼らを必ず引きずり出す。今日のように前倒しで出させて、球数をほうらせるのなんてボーナスポイントをつけてもいいぐらいです。
別に巨人が勝てなかったとしても結果的に他球団が彼らを打ってくれるだけでもそれは大きなことですし、疲労の蓄積などで離脱でもしてくれれば素晴らしい。
去年のことを考えれば3人が3人とも、離脱リスクがまったくないとはいえない状況ですから、大事になってくる中盤・終盤までに徹底的に使い減らしさせておくのが、阪神戦の「負け試合」での鉄則になるのはこれからも続くでしょう。


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んでフューチャーズ初観戦の話を。

楽天のヘルメットはフューチャーズの藍色のユニと激しく似合いません。守備に就くとアンダーウェアの色でしか選手の所属チームを区別できないので半そでになる夏場は特定不能になることは確定的ですね。
なんて冗談はそのくらいにして、気になった選手をいくつか。まずは他球団から

●神戸@ロッテ
ほれぼれするような放物線を描いてくれましたよ。やっぱりあたった時の飛距離はものすごいですね。問題はあたるかどうかなんですが。

●林@ロッテ
後述する加登脇卓真と一緒。下半身の抑え込みが足りないので速球が浮く。変化球はいい球は非常にいい曲がりをするがコントロールが悪くてあまり決まらない、また指のかかりも安定していないのがすっぽぬけたり曲がらなかったりする球もしばしば。

●朱@西武
今年の高卒新人でも素材だけはトップクラスと噂に名高い(と自分では思ってるんですけどね)朱。投げているところを見るのは初見。クセのないオーソドックスなフォームでした。
直球が138〜147kmぐらい、速度にばらつきが大きく、セットに入ると平均で2〜3kmは落ちている。以上から体をあまりうまく使いきれていないのだろうと推察されます。
変化球に関してはたぶん細かいコントロールはまだないのだろうと思います、球種がわからなくなるぐらいかかりが毎回違うんで困りました。

続いて巨人選手、ちょっと時間がないので1名だけ、あとから追加できればします。

●オビスポ
キャンプ中継でなんどか見ていたんですが、ようやく生で拝めました。結論としてはパウエルが無理だろうと彼を使うのは現時点ではありえないですね。
固定したビデオカメラで映像を撮っていないので正確には確認できないのですが、たぶんあれは癖って見えるところがありました、見えるのは球種とコース。ただわかっても荒れ球過ぎてそこになげているのかどうかは微妙なところなんですが(笑)。
投手をしてからまだ数年ということで股関節が堅い。踏み出し足のつま先が3塁ベンチの方を向いています、しかもその角度が一定しないから、それがちょっとずれたときは一気にストライクが入らなくなる。
これもまた急に角度が安定して入るようになったり、とおもったら角度がぶれ始めてストライクが入らなくなったりするので、体力の問題というよりもまだ安定していないってことのよう。
踏み出し足のつま先がホームプレート方向に向かないことを特徴として残すのか、それとも問題点として改善するのかは素人の私には判断付きかねますが、個人的には運動ベクトルの効率性を考えればもうちょっとホームプレートを向いた方が望ましいと思いますし、少なくとも一定の方向になるようにはしないといけないと思います。
そんな投げ方でもばんばん150kmを超えて来るんですから、規格外だとは思いますが。

●坂本勇人
スイングスピードがあがり、広角に打ち分けられるようになっている。
相手がいつもより若手ということもあろうが、これまで見てきた1ヶ月だけでも成長が感じられる。
また守備でも観戦経験上平均的な遊撃なら抜けてると判断した球を止めていて、難しい体勢からストライク送球をするなどの場面が4回ほどあり、それまで判断していた守備能力を修正した。

●隠善智也、下山学、芦沢明、作田啓一、松本哲也
ようやく育成選手の区別(顔とかじゃなくて選手の特徴・売りがね)がつきはじめてくる今日この頃、特に野手陣はほんと区別が付かなかったのがなんとなーく特徴がわかってきたかもしれない。
まずは隠善、ファールの飛距離と角度が長距離打者のもの、巨人2軍の左打者であの距離を見せてくれるのは去年は亀井ぐらいだった。問題はボールの見極めか。他の打者が四球を選んでいたボールを空振りしている。
足が売りである松本、でも今日も盗塁死。けっして遅くはないはず何だけれどやっぱりタイミングが遅いし、リードが短いし、加速がたぶん1,2歩ぐらい余計にかかってる。これまでは天性のスピードだけでやれていたのだろうが、今のままでは伸び悩むだろう。
下山学、2打席連続三振、のわりにはスイングしたのも両打席で5球もなかったと思う。それだけボールの見極めができていないしファールを打てていない。まずは高めの見極めを。それより意外だったのは守備ではセンターに入ったこと、まぁこれは他が田中大二郎と山本光将だったので消去法的にそうなったという部分もあろうが。でもそのセンターの守備も無難にこなしていたので見た目ほど打つだけってことでもなさそう。
芦沢明、作田啓一に関しては前者がFTで出場、後者が途中出場ということで今ひとつ確認しきれず。今後の課題。

●十川孝富
去年もこの時期はそうだった気がするんだけど、全打席当てるだけのバッティング、スイングスピードが明らかに変。怪我で出遅れていたということもなかったはずだが。

●加登脇卓真
こっちは間違いなく怪我で出遅れていた覚えがある。
速球が走らず、高めに浮き、走らない速球の代わりに変化球でかわしている。それでも抑えてしまえるというのは非凡なものを感じるが、2年目の19歳にそういう投球をさせるのが育成として正しいのかというのは非常に疑問を感じざるをえない。
今のところ練習試合だけの登板にとどまっているようだが、練習試合でも登板させないほうがいい気がする。それぐらいなら速球の速度が戻るまで登板はなし、と通達してもうしばらく登板させずに下半身作りから続けさせるべきではないか。

●鈴木誠
先日はブルペンでしか見れなかったので、マウンド上で見るのははじめて。
タメのあるフォームから投げている、先日のブルペンではこうではなかったと思うので若干の変更があっただろうか。
四球だらけのこの試合のなかで、四球がなかった投手。まぁつまり比較的コントロールがあったのだが、それが決してコントロールが良いといえるのかどうかというのは・・・他がわるすぎたからなぁ、もう1回ぐらい確認したい。
この手の投手は、阪神の小嶋もそうであるように単純に球速だけで判断しきれないものがあるし、一度センターカメラからの映像で見てみたい。

※石山智也 おまけ※
誰?と思われるでしょう。今日の主審さんです、4年目で1軍経験はまだなし。この試合は二名審判制で、主審に1軍出場無しの石山、そのカバーにベテランの。。。誰だったっけ有隅だったかな、が入っていました。
まだ慣れていないのでしょう、バッテリーが「林−銀次」から「稲嶺−黒羽根」とかわったときに、「ピッチャー銀次」。二重に間違ってます。
あと、上田の目ではなぜか褒められていますけど、芦沢明に微妙な死球があたったときに、デッドボールのコールをしながら本人から抗議を受けるとまごまご。審判としてその態度はいかんですよ。正しい判断をするのも大事ですけどそれ以上に大事なのは、自分の判断が「正しい」ということです。そんな態度していたらダメです。


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さて、投票投票。一応権利って事にはなっていますが私は義務だとおもっていますから欠かしたことはありません。
とはいえ、気に入った人もいないので今回は白票ですけどね、これで二度目かなぁ。首長選挙のような1名選出のときだけは白票も可能性に入れています、複数名選出は必ず書きますけど。
紙もらってそこで書いてくださいって言われてそのまま投票箱にいくとすっごい白い目で見られるのが。。。楽しくて仕方がありません、ええそんな人間です。
オリンピック招致は反対なんですよ、でもそれ以上に教育や福祉という現都政でもっとも評価している部分を否定するような人とは全く理念が合わないんです。
大学の先輩でもある現知事からオリンピックだけ反対って人がいてくれればその人に入れたんですが、みんな今ひとつ生ぬるい。

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