これが噂のヤツかぁ

  • DIME
    2008年05月24日 10:34 visibility95

(2008/6/2 追記)
以下の内容についてお詫びと訂正があります、予めリンク先をご確認ください。

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と思いながら昨日の試合は見ていました、泣く泣くジムの時間を削って。今週全然行ってないんですけど。
結果的に言えば、「噂のヤツ」は見れたんでそうしたかいはあったんですけれど、それが見れるってことはほぼ巨人が負けることと同義だったので、なんとなく釈然としない。

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で、その「噂のヤツ」の一つはYahoo!の中継、正確にはオープン戦で既に一度見ていたのですが、シーズン中はどうなっているのかなぁという感じで。
映像に関しては私の環境だとフレーム飛びまくりで、球が瞬間移動しまくり。1軍の試合だったから我慢できたけど2軍の試合だったら絶対にこれじゃ我慢できない(笑)
とはいってもそこは見たいところだったわけじゃなくて、見たかったのはCM。プロスポーツ視聴の有料化が世界的な流れである現在、ネット上とはいえ、本来はCSで有料で見せているものを無料で中継するって事の是非はどうなのかなぁと思って。
まずやっぱりほとんどのCM枠がYahoo!内での広告だということ、一種の税金対策というか、まぁそういうところだろう。で、もう1つ気になるのは、先日鈴木氏のブログで出ていたこの話題との関連。テレビと違って、パソコンはマルチタスクが当たり前のように可能で普通はマルチタスクしている。例えば音声でも流していればCMが終わったことはすぐにわかるから、その間はほかの事をしているなんて事はテレビよりよほどたやすい。そう考えると「CM視聴率」ではいったいどうなってしまうんだろう、それが出る社会になったとすれば果たして広告主はつくのだろうか。
Yahoo!として(正確にはソフトバンクとして、か)は、デファクトにしてしまって、その後で有料化という流れを考えているのだろうか、それとも民間テレビと同じビジネスモデルをそのままネット上に持ち込めばそれで商売ができると考えているのだろうか。Yahoo!内の広告が多くを占めているという状況を考えても後者はちょっと疑問を感じるが。
ちょっと話が逸れるが、広告ということで言えば、今最終予選をやっているバレーボールの中継も非常に興味深かった。
元々バレー自体は最近非常にその辺りをうまくやっているなぁという印象はあったのだけれど、この大会はそれに加えてこれまでのバレーボール中継では見られなかったような(私が気付いてなかっただけかもしれないが)会社の広告が多数目に付く。新しい顧客を開拓できているのかな、このあたりはテレビ局側と良い関係が構築できているのもその理由かもしれない。それにしてもアタックはぴったりだ。
あとコートを巻いている広告ボード、あれは最近流行のLEDパネルだろう、こういう設備投資への敏感性にしても、最近のバレーボール協会は凄いなぁと思う。

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で、そっちの「噂のヤツ」は副次で、メインは西武本拠地のパークファクター、これが見たかった。私は計測していないので正確な数値は知らないがなんでも2点台に達しているとか。
とはいっても、もちろんパークファクターが目に見える形でわかりやすく出てくるわけではないので、西武球場で打っている両打線を眺めていたって事なんだけれど。
フレーム飛び飛びで見ていたので、その印象が正しいのかどうかははなはだ怪しいが、やはり見ていて打球速度は相当速いなぁと感じる、これはむしろ西武打線の方ではなく、いつも見ている(といっても今年はほとんど見てないが)巨人打線への印象として。
で、巨人守備陣が明らかに目測を誤った場面を何度か見かけた(中村の三塁打の場面は違う)。「体に染み付いている感覚」よりも打球が早かったとか打球が伸びてきたってことなんじゃないのかなぁとかそういう印象も受けた。
パークファクターを動かすと言えば、まずはボールなんだろうけど、人工芝も今年から変えたんだよね?、そっちも何か影響しているんだろうな。
これはほんと、詳しく知ってみたい。本塁打だけでなく、チーム成績全て球場別で出てくるところってあっただろうか。個人別成績なら見かけるんだけれどな、それぐらい自分で出せって事だろうか。
特に球場別のBABIPを見てみたい、西武だけでなくて、西武球場に乗り込んできたロードチームのBABIPはどうなっているんだろうか。

具体的に、西武のパークファクターが異常な数値を示しているっていう事がどういう意味を持つのかという事に関しては、道作さんのコラムを参考にしてください。
コラムで書かれているのは、ベクトルが逆ですがベクトルが逆なだけで考え方の根本は変わりません、私があれこれ書くよりよっぽどわかりやすいと思います。
ただ、私は西武が球団としてこういう意図をもってここまで考えてマギレを狙いに動いた結果としての今があるのかという点に関しては、ちょっと懐疑的です、ほんとにそこまで考えるだけの知識があってのこの結果だとすれば凄いなぁとおもいますけど。
それにしても、道作さんが、ベースボーロジー9への寄稿に1960年の大洋のコラムを選んだのが何とも良いタイミングになりましたねえ。内容を読むのが非情に楽しみです。
ベースボーロジー9に関しては、詳しくはこちらご確認ください、って勝手に宣伝してよかったのかな、ダメなら連絡ください。

しかしまぁ、ラジオの中継とかネットの中継とか色んなところで「最近の西武打線の好調」についてアーリーワークが良いだの、首脳陣が精神的なゆとりを与えてるのが良いだのいろいろ主観的な理由付けをしているのを見ると、あきれるを通り越してもはや微笑ましい、九九を知らない幼稚園児が7×7の答えを出すのに7を7つ足していくのを見守る微笑ましさだ。
でもまぁ、聞いてる人の大多数はそういう主観的な理由にこそ納得するのだろうから、客が求める事を考えてアナウンサーや解説者がそういう理由を“創造”するのは致し方ないのかもしれないけど。そこで統計学なんて持ち出される方がイヤな人のほうが多いに決まってる(笑)。

ただもし巨人が参考にすることがあるといえば、こっちのベクトルでのマギレを狙いに行くのであれば(巨人はそもそもそういうギャンブルをすべきではないと思うが)、「長距離砲を集める」って言うのがそれに適したチーム構成とは限らないというかむしろ違うだろうという事。
西武選手のSTATSを見る限り、パークファクターの影響を大きく受けているように見える結果を残しているのは、長距離砲と言うよりもむしろ中距離砲と言う方がふさわしい選手たち。「主観的な理由付け」でそれを説明すれば、「長距離砲に成長した」って事になるんだろうが、ここは単純に「今までだったらフェンスの前だったのがフェンスの後になった」と考えた方が無理はない。
ただ現在のFA市場の状況を考えると(それも変わること濃厚だが)、どうしても「獲得可能な選手」は長距離砲である可能性が高い、そういう選手が集まってしまうのだとすればむしろベクトルは逆向きにして、「本当の長距離砲しか打てない」方向にもって行ったほうがいいのかもしれない、それができるのかどうかは置いといて。
ただまぁそれだけじゃなくても、自分たちの勝利の為にリーグ全体の得点数を増やすか減らすかで言えば減らす方が簡単、日ハムにしろ中日にしろ阪神にしろ、大きな球場のチームが強い昨今の状況というのは、別にスモールボールが良いとかそういうことでは全く無くて、ただ単純にそういう算数の問題なんだろうなぁと思う。

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