【巨人】 ディロンとアリアス。 ディロン編。

  • DIME
    2006年11月04日 22:28 visibility802

桑田真澄投手の陰に隠れてしまっていましたが、アリアスとディロンに対してウェーバー公示手続きがされました。
せめてニュースぐらい別建てにしてあげて欲しかったなぁ。
http://www.giants.jp/G/gnews/news_20061102_0001.html


ディロンに関しては、世間ではどうしても今年の結果が頭にあって、まるで獲得するときに既に今年の結果がわかっていたかのような記事や感想が見受けられますので誤解しがちですが、WBC前までの李承ヨプの評価を忘れてはなりません。

 

当時の評価で言えばディロンと李承ヨプは同列ぐらいだったと思います。その中でシーズン前のディロンを取った目的は2人を競わせてどちらかが戦力になればというものでした。

外国人野手の成功率の低さは巨人だけでなくNPB全体でも低い(今年の外国人野手のうち来季契約者はいったい何名か?)事を考えれば、2名用意する措置は賢明でしょう。

と言う事は球団の外国人獲得方針としてみるならばこの2名はあわせて考えるべきです。結果はどっちかがあたればいいと思っていた中で1名が想定以上の成績を残した。これは今年の球団の外国人獲得方針の評価という観点から考えれば及第どころか大成功でしょう。

 


ただだからといって、ディロンの活躍は結果として想定どおり活躍しなかっただけであり獲得に問題が無かったかと言えば、多いに問題があります。

まず第一に腰痛が事前情報より相当悪かったのは一番の問題でした。その点に関しては球団側の事前のメディカルチェックなどに大きな不備があったといえるでしょう。

 

なおこの点に関してはヤクルトは腰痛情報を事前に知っていたのに巨人だけが知らず情報収集能力に欠けるなんて報道もありますけど、当の報道がシーズン前時点ではヤクルトもディロン獲得を目指したが獲得競争に敗れたとしていたわけですから、総合して考えると都合のいい事を言ってるだけで他球団が巨人より腰痛に関して情報を持っていたかどうかは眉唾モノで、他球団に比べて情報収集能力に欠けているとは言い切れません。とは言え相対的にはともかく絶対的な質の低さには十分問題があります、ここは絶対に改善しなければならないでしょう。

 

次に気になるのはそもそも、ディロンは本職は3塁手だったということ。結局なれない1塁をさせてレフトをさせていく中で3塁までろくに守れなくなっていたように見えてなりません。

ディロンはもともと守備でなく打撃を買って獲得した選手です。その選手にこれだけ最初っから守備のユーティリティを求める現場はちょっと考え無しだったように思えます。

また怪我で戦列を離れている間にスラッガーが欠けた打線の問題から、守備だけでなく本来は中距離打者であるにもかかわらずスラッガーとしての役割が求められてしまった。これももっと考えなしでした。

そんな中でディロンはそのチーム側の要求にこたえようと努力したと思います。結果はあまり良いものではありませんでしたがそれはディロンだけの問題でなく、適正にかなったポジションを要求することのなかったチーム側(特に適正をしっかり見ていない現場)に問題があります。


腰痛さえなければ長期的に2軍においておいて日本への適応を見たい選手ではありましたが、持病の改善が見られないということで解雇もやむをえなかったかと思います。

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