【巨人】 玉木氏招聘 深町指名報道
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DIME
2006年11月01日 05:18 visibility177
二軍投手コーチ補佐に玉木氏
http://www.giants.jp/G/gnews/news_20061030_0003.html
これまでの巨人の動向(台湾進出とか中国進出とか)を考えれば、報道では「これから」中南米に目を向けるために獲得したとのことだが、実際のところはある程度何かが整ってたからこその獲得だったように思われる。もちろん玉木氏が戦力外となることは(ある程度予想できたとはいえ)他球団次第だったから玉木氏をそこに据える事となったのは想定外だったかもしれないが。
ただこの獲得は非常に素晴らしいものだったと思う。先日読んだ内容で、元阪急のバルボン氏のインタビューがありその中で通訳が野球を知っている特に日本の野球を知っているということは非常に大きな武器となるというような記事があった。
別に野球に限った話ではなく専門性の高い業界の通訳としてその業界について少しでも詳しい方が(例えばPC業界であればPCの知識がある通訳の方がない通訳より優れているように)通訳として相応しいことは言うまでもない。
そういう意味で玉木氏の場合はポルトガル語であろうが、それであっても日本語を含め2ヶ国語を母語として解しその上で日本プロ野球での現役経験があるというその素材は非常に貴重であり使い勝手の良いものだ、いい人間を獲得したと思う。
まずは先日の報道にあったウィンターリーグに派遣されるという野間口貴彦選手の付き添いとして一緒に派遣されることになるだろう。
記事では単身武者修行というような書かれ方がしていたが、これはあくまでマスコミ向けのパフォーマンスに過ぎないと思う。
球団にとって「選手」というのは絶対数の少ない大事な「商品」である、70足らずの商品だけで数百億の収入を上げていることを思えば商品1個の価値は計り知れない。これを地球の裏側に放り出すという事をするのは球団として配慮が足りないといわざるを得ない。不慮の事態に備えて選手のほかに誰か選手と災厄の間で「壁」になる人間が必要だ。
商品の価値を考えればそれぐらいが適正な保護だろう。もちろん先に派遣している中日でも1名コーチが随行している(長谷部コーチだったかな)。
野間口と一緒に直前に採用した玉木氏を随行させるなんて事を書くと、やれ巨人は過保護だのなんだの馬鹿げたことを言い出すであろう事が想像に難くないからあのような発表にしておいて、それとは別にウィンターリーグ視察という目的を別途携えて玉木氏は派遣されると思われる。
巨人、154キロ抑え候補、中京大・深町指名へ
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20061031-OHT1T00069.htm
気になる記事その2。とはいっても記事の内容そのものが気になるわけじゃないのだけれど。
深町投手に関しては多分今年の指名候補の中ではスピードガンだけで見れば五指に入る投手だったかと思われる。
ただそれを差し引いてもフォームが安定しておらず、コントロールが非常に悪い。記事では「短いイニングを任されることが多く」などという書き方だが何のことはない、単純に長いイニングを任せられるほどの安定性が見られないだけだ。
ただアスリートしての基礎値(筋力etc)は高くそういう意味で非常に期待の持てる選手であるという評価があったと記憶している。
気になるのはその深町投手のことじゃなくてこの記事そのもの。深読みかもしれないがこれはどうも巨人側の煙幕記事に思えてならない。
高校生ドラフトの直前を思い出していただけばわかると思うが、巨人は高校生ドラフトの3日ほど前という佳境に「はずれ1位は左腕」という結果的には真っ赤な嘘の記事をスポーツ紙に提供した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20060923-OHT1T00045.htm
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200609/bt2006092309.html
どうもこの記事と状況が似ている気がする。
まずは記事の出るタイミング。
前述の記事は3日前今回はまだ2週間以上前と一見ずれているけど、事前にある程度固まる大社ドラフトでは今が一番裏側の駆け引きが起きているところ。
その中でドラフトは隠密戦略へと移行している巨人は先日の金刃意外は情報があまり漏れてこなかった。(金刃の場合は競合するものでもないのだから今更隠すものでもないので関係ない。)
高校生ドラフトでも同じような状況下が続く中でぽんっと出てきた唯一の情報が上記の左腕だった。そのあたりがどうも似ているなぁと思う次第。
次に記事で出ている選手と、それまで報道されている球団側の獲得方針とのズレ。
高校生ドラフトの場合はそれまでは球団の方針は野手野手野手といい続けている中でいきなり左腕の話が出た。今度の場合は左腕&野手と言い続けている中でいきなり右腕、この辺りもどうも似ている気がする。
もし右腕をとるにしても現在の球団のメンバーと照らし合わせれば素材型右腕は育てる余裕はないだろうし、取るならば変則右腕ではないかと思われる。
このあたりからどうもこの記事くさいよなぁと思ってしまう。もちろん個人的な推測で書いてるだけなので思いっきり外してる可能性も十分ありますからあまり鵜呑みにしないでください(笑)。こんな記事の楽しみ方もあるということで。
ちなみにこのような記事を出してきた理由だが、左腕記事を出した目的が「はずれ1位で必ず坂本を確保する」ことだったように、この記事の目的は深町の指名順位あたりで本命が別にいるということだと思われる。
深町の指名評価から言えば3巡目〜4巡目あたり。今までの報道を考えれば円谷と長野が本命ではないだろうか。だがここに来て彼ら2名の競合が報道されている。これに対する煙幕ではないだろうか。
円谷に関しては1年以上前から巨人指名が確実視されている選手であるしこちらの囲い込みは十分、それに対して長野は秋季リーグで結果を残して評価急上昇中で逆に取りにくくなっている。囲い込みがうまく行くなら3巡目長野、4巡目円谷でいけるかどうかの探りを入れているのではないだろうか。
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