あと一つの遠さ

今日の中日の先発は佐藤亮でしたが、
1点リードしていたにもかかわらず
抑えれば勝ち投手の権利を得られる5回に
2アウトまで持ち込んだものの
逆転ホームランを打たれ、
そのショックからか余分なピンチを作ってしまい
ノックアウトとなり、
結局チームも破れてしまいました。

もう一人の先発候補の佐藤充といい
勝ち投手になれそうなところまで行くのですが、
最後のところで勝負弱さが見えているところを見ると
なんとか結果を出さなければと
大きなプレッシャーにおびえながら
投げているんだろうなと思います。

後一つで勝ち投手の権利が得られる。
ルール上、野球では5回まで投げきり、
チームがそのまま勝ち続ければ投手には
勝ち星という結果がのこります。

プロという結果を残さなければいけない世界では
数字を残さなければ飯を食べていけないわけですから
投手がそこにこだわるのも無理はないでしょう。

ただ、その雑念がときに集中力を乱す原因にもなり、
最終的には失敗につながることもあるように思います。
プロ野球の試合で5回に急に崩れる人がいるのは決して偶然ではなく
勝ち投手の権利が5回までというルールが決めているような気がします。

屁理屈な考えかもしれませんが勝ち投手の権利が6回だったら
5回に崩れず6回に崩れる人が増えるようにも思います。

そういった考えから思うに、
プレッシャーというのはまわりから掛けられるものではなく、
自分が勝手に掛けていることが意外と多いものなのかな
とも思います。

今日の佐藤の最後に力尽きる姿をみて
なんとなくそう感じました。

プレッシャーは掛けられるものではなくて
自らかけているもの

スポーツ心理学を考える上でこのことは
キーポイントになるかもしれません。

これについては今後、色々と考えて見たいと思います。

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