高校野球の磁力
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凹凸庵
2007年07月16日 15:59 visibility33
観てるだけならプロ野球よりもはるかに面白い。
プロのような高等技術はない、うならせるようなプレーはない。
上手いから面白いんではなくて、ヘタだから面白いのだ。
プロや社会人に入ってしまうと埋もれてしまう選手でも、高校野球になれば、飛びぬけた個性を発揮できるのである。ヘタだからこそ「超高校級」が光るもんだ。
プロはレベルは高くても、その「上手さ」が伝わらない。誰が見ても「すんごいなあ」という見方はできないのだ。
ファインプレイというものは、本人のみの自己満足にすぎないもんです。ワザとスタートを遅らせれば、全てがファインプレイに見えてしまう。これができるようになれば「プロ」なんですな。
ところが高校野球だと、スタートを遅らせるも何もない。あたふたしながら「ええい、いちかばちかでえい!」って飛び込めば、あら不思議、グラブに球が収まってる、ってなもん。
地方予選を見ていると、たまに「とんでもないフォーム」のやつがいる。バッティングにしてもピッチングにしても。
ずいぶんと前になるけど、秋田県代表の能代高校に高松クンというピッチャーがいた。こいつが足を高々と上げるフォームなのですね。同時に両腕も同じように上げる。見ていて面白かったなあ。
専門家が見れば「無駄なフォーム」なんでしょうけどね。でも本人が投げやすいんだから、いいじゃありませんか。
リリーフにしても、他のポジションからマウンドに登るやつがいたりして。フォームめちゃくちゃ。コントロール定まらず。なんて光景も・・・。
大会が終われば「特集号」ってやつが発売されます。相当昔のもんから持っています。
今になって読み返すと、その後プロになった選手の原点の風景が見られるのですね。
ああ、こいつはこの大会に出ていたんだな、って。
今プロで活躍してるやつに限って、甲子園では大したこたぁしていない。んでも、その後に花を咲かせた選手たちの「隠れた姿」が見えるんです。
原点っつーやつは大切なのですね。
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