望日記●いつか一緒に応援しよう
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イソノカツヲ
2006年07月13日 00:37 visibility65
甲子園では普通に見受けられる、手作りの『応援ボード』。
アレ、いいですねー。
みんな一生懸命アイディアをふり絞って作ってあって、見ていて楽しい。
中には、コピーライター顔負けのキャッチコピーがあったりして
試合や選手たちを盛り上げようと気合いいっぱい。(自分を盛り上げるのかな?)
素直な愛情に満ちている。
きれいにプリンターで出力されたようなモノもたくさんあるけれど、
カラーテープを重ねてあったり、カラーペーパーをカッティングしてたり、
モールをつけてあったり、ワレもワレものオリジナリティがとてもよい。
オフィシャルやライセンスグッズは、確かにモノはしっかりしてるが
そのままだとな〜んかフツーだし、
何よりも お 金 が か か っ て 仕 方 が な い。
『足元見おってからに(怒)』って感じの料金設定が多いと言える。
毎度毎度のジェット風船だって、一試合辺りの収入はかなりになるワケで。
何かもうちょっとこう・・・家計に優しい応援を・・・>阪神営業
5月の末に、インボイスドームでの交流戦・西武×阪神に行った。
内野指定席に座ったのだが、一列前に中学3年くらいか高校1年くらいの少年2人が
試合開始が待ち切れない!といった感じで楽しそうにしていた。
競争率の高い内野指定を2席確保しただけで、彼等にしてみれば
お 小 遣 い が フ ッ 飛 ん だ だろうなぁ
・・・と余計な心配をするワタシ。
彼等の持っているメガホンを見ると、何やら手書きの跡がいろいろある。
赤星のファンらしく、『53』とかがたくさん書いてあって、
(イイなぁ〜 書いてる時、最高に楽しいだろうなぁ〜)と思うと
自分の持ってるメガホンが単なるデフォルト仕様で、かなりショボイ。
応援シールとか貼ってもいいけれど、そういうことじゃない。
『 自 分 だ け の 世 界 に 一 個 の「赤星憲広」モデル メガホン』
それがイケてるのである。赤星への想いがいっぱい詰まってるのである。
カッコイイなぁー。
そうこうしている内に、スタメンが発表になりいよいよ試合開始。
トップバッターの赤星が、素振りしながらバッターボックスに入る。
彼等は、たたんであった紙をガサガサと広げた。
どちらかの家で、2人でワイワイ言いながら考えて書いたのだろう、
手書きの応援ボード。 ・・・ボードじゃないか。 応援ペーパー。
マジックで『赤星』と塗りつぶすように書かれていた。おおお〜。
赤星はまだバッターボックスにいたので、応援ペーパーを掲げる。
ところが、すぐ後ろの観戦客たちが
試合が見えない、と彼等に注意した。
ちょっと掲げる位置を下げれば問題なさそうだったが、
彼等は怖じけて、そそくさとしまい込んでしまった。
せっかく大好きな赤星に頑張ってもらいたくて、自分等も頑張って書いたのに。
せっかく高いチケット代を払って、球場までやって来たのに。
彼等の胸中を思うと、とてもすまないような気分になった。
赤星が全部の打順を打つとか、守備も赤星たった一人とかで
応援ペーパーを高く掲げられたら、後ろの人も「見えない」けれど
そんな『赤星憲広〜THE SPECIAL DAY〜』じゃないんだから、別にいいのに。
結局、試合も延長の末に西武のサヨナラ勝ち。ショボーン。
彼等、オモシロかったかな。
球場観戦に対してトラウマになっちゃったんじゃないのかな。
「いいよ、いいよ せっかく作ったんじゃん 赤星に見てもらおうよ」
そんなふうに君たちに助け舟を出せてたら、応援ペーパーの思いが通じて
阪神は快勝したかも知れないね。
勇気のない大人で、ホントにゴメンナサイね。
君たちの顔は覚えてるから、また球場で出会えたら
一緒に応援しよう。その時はみんなで応援ペーパーを掲げよう。
- 事務局に通報しました。
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