王手

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    2008年06月06日 22:47 visibility109

感情的になるな

まだ何かを成し遂げたわけじゃない


by 赤木剛憲




バレーボール全日本男子が

オーストラリアに3-0で勝利し、16年振りの五輪へ王手とした。


全体の1位かアジアの1位が五輪出場権という条件の中で


日本は4勝1敗でアジアの1位、全体の2位。

アジア勢では以下に韓国、オーストラリアが2勝3敗で続く。


残り2試合なので

あと1勝すれば自力で16年振りの五輪出場を果たせる状況だ。



アトランタ五輪からバレーボールを見始めた僕にとって

男子バレーボールの真の意味での凋落は知らない。


でも長い事続いた低迷はず〜〜〜っと体験してきた。


いつだったか、本当にどうしようもない時期にあったワールドリーグで

空席が滅茶苦茶目立っていた事もあった。


全く期待感が持てない時期もあった。



寺廻さんの時なんて

寺廻JAPANじゃなくて、空回りJAPANとか言われてたし…


アテネの予選の時はフルセットまで持ち込むんだけど

あと一歩の試合ばかり…。



でも植田監督になってから少しずつ変わってきた。


アジア選手権で10年振りの優勝

世界バレーで24年振りのベスト8


山本に頼りきっていた4年前とは違い

越川、ゴッツが植田監督の下で育ち

宇佐美と朝長の信頼できる両セッターがいて

ヤマコフと松本のセンターラインがいる。

リベロに津曲がいる。

山本が不調でもゴリがいて

ノブコフもいる。

そして

何より五輪を唯一知るチームの精神的支柱である荻野がいる。



選手層がこの4年間でもの凄く厚くなった。

頼りがいがあるチームになった。



あと1つ。あと1つなんですね。


だけど


まだ何かを成し遂げたわけじゃない。


僕達は何度かあと1つで涙を呑んできたシーンを目の当たりにしてきた。



ドーハとかドーハとかドーハとか…

シドニーでの女子バレーとか…


最後まで何があるか分からない。


明日戦うアルゼンチンは

日本に勝てば僅かながら全体の1位になる可能性があるから

必死でくるだろう。



16年前を知る人間が監督で

16年前を知るもう1人の人間が主将。

五輪出場となれば

これだけでも最高のドラマだ。


凋落と絶望と失望と…

再生と復活と歓喜…


16年分の最高のカタルシスに浸りたい。


明日決めてもらいたい。




明日はスポーツdayですね。


旅人の試合

バレーボール

オマーン戦


すげーな(笑


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