1%の幸運と99%の汗

試合序盤は、やや岐阜のペース。いい位置でボールを奪ってのカウンターが冴える。相手陣内でもパスがつながり、早々とゴールが生まれそうな気配もあった。
しかし15分あたりから福岡も徐々に落ち着きを取り戻し、逆に岐阜が自陣に押し込められてしまう。前半終了時点でシュート数は、福岡の5本に対し、岐阜はわずかに1本。特に44分に受けたFKはヒヤヒヤものだった。

後半開始と同時に岐阜は、片桐に代えて洸一を投入。比較的タイプの似たFWを2枚にするという、面白い試みだとは思ったが、正直不安もあった。
そしてしばらく福岡の猛攻が続いた54分、自陣でうまくボールを奪い、パスを5人つなげた岐阜が、洸一のシュートで先制する。この場面、オフサイドじゃないかと何度かビデオを観返したが、全く問題なかった。お見事!

その後は一進一退。けれども気分的には、福岡の方に何かが起こるんじゃないかと、悪い予感に支配されっぱなしだった。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間は、「やった!」というより、むしろ「ほっ」とした気持ちに近い。

どちらの選手たちも精一杯、努力していたとは思う。そんな中、福岡では城後・宮原といった選手の足が止まったことを考えると、岐阜の方が多少は余裕をもってサッカーができていたのだろう。
結局、運があったのは岐阜だった。99%の汗が無駄にならず、なんとか1点を獲り、それで凌ぎ切った。もっと運があれば、追加点を得たかもしれないし、反対に同点に追いつかれ、逆転されていたかもしれない。


この試合で良かった点は、攻守の切り替えがうまくいっていたこと。
守備面では、あまり野田が目立つことなく、DFラインが水際で食い止めていた印象が強い。
また攻撃でも、片桐から洸一に代わってからは特に、前線での人数が保たれ、カウンターに厚みがあった。

次のホーム水戸戦でも、運を味方につけるための努力を惜しまないでほしい。そして、迫力ある攻撃からのゴールシーンが見たいものだ。Forza! FC GIFU!!

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