
「引き分け」の価値
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葦々(ヨシアシ)
2009年04月12日 13:30 visibility37
ロスタイムに染矢のシュートがゴールを突き刺した瞬間、夫婦そろって絶叫し抱き合った。そういえば、昨年10月の水戸戦でも同じようなことがあったっけ。
戦前、「(やるべきことをやれば)岐阜に対して負ける要素はない」と豪語していた水戸の木山監督。前半だけ見れば、まさにその通りである。
決して圧倒してくるわけではないが、したたかに着実に、岐阜を抑え込む水戸。早い段階で先制した岐阜だが、その後の3失点はタイミング、かつ形としても悪い取られ方ばかりだった。
岐阜にチャンスがあるとすれば、水戸の気の緩みだけだろうなぁと思っていたが、そうはならず。逆に、過剰な警戒で受け身に回ってしまった相手に救われて、岐阜の攻勢が続く。
何度も訪れる決定機。しかし決めきれない。1点が本当に遠い。
それでも諦めなかった岐阜に終盤、サッカーの神様からプレゼント。そのPKを朴がきっちりと決めきり、その差わずか1点。そう、本当にわずかと感じる1点差だった。
そして秋田の退場で10人となってしまった岐阜に、更なるビッグプレゼントが! 土壇場で、ルーキー染矢が劇的な同点弾を決めたのだった。
先制点につなげた今季初出場のガチャ、相手の裏を狙うプレーで本領発揮の西川、非凡なセンスの片鱗を見せてくれた徐。得点した朴・染矢は当然として、チームの皆ががんばった報酬としての価値あるドローといえよう。
以前(http://soccersns.jp/member/36232/match/10155/)、勝ててこそ云々というようなことを書いたけれど、今回のような嬉しい「引き分け」もある。
この結果が悔しがれるようになった時、岐阜はJ2を制するだけの地力を持てているはずだ。
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