長友の完全移籍、インテルが正式発表 年棒200万ユーロの5年、大型契約

サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)の強豪・インテルミラノは1日、公式サイト上で、日本代表DF長友佑都(24)の完全移籍を正式発表した。移籍金650万ユーロ(約7億6400万円)、年俸200万ユーロ(約2億3400万円)の5年契約とみられる。長友は2日、J2のFC東京-鳥取(味スタ)を観戦。東京・調布市在住で鳥取県出身の漫画家、水木しげる氏にちなんだ「鬼太郎デー」で、ハーフタイムには鬼太郎花火など350発が上がったが、FC東京もFWロベルトセザー(25)らの“花火”3発で快勝、長友の完全移籍&大幅年俸アップを古巣が祝った。 (文中の金額はいずれも推定)
 欧州の移籍“夏市場”が幕を開けた1日に、ビッグなニュースが飛び込んできた。インテルは同日付の公式サイト上に「2011-12シーズンは長友の完全移籍でスタートした」と発表。チェゼーナから昨季途中にレンタル移籍。半年間でリーグ戦など公式戦19試合に出場、2ゴールを決め、インテルサポーターを熱狂させた左サイドバック(SB)のさらなる活躍に期待を寄せた。
 長友の完全移籍をめぐっては今冬(2月)の段階でほぼ合意に達し、移籍金など細部を詰めるだけだった。インテルの監督は来季、レオナルド監督(41)からジャンピエロ・ガスペリーニ氏(53)に代わるが、左SBをはじめ、左MF、右SBも難なくこなす運動量豊富な長友への高い評価は変わらなかった。
 欧州でプレーした日本人選手では、元日本代表MFの中田英寿氏(34)がフィオレンティナ(イタリア)に在籍した04-05年シーズンの200万ユーロ(当時のレートで約2億7000万円)が最高額だが、長友の年俸が“ヒデ超え”となり、日本人選手史上、最高年俸となることも時間の問題となっている。
 インテルは長友の完全移籍に伴い、インテル所属の若手2人の保有権がチェゼーナと共有となることも発表。昨季、フィテッセ(オランダ)でプレーしたDFカルディローラと、インテルの下部組織でプレーするFWガリターノ。カルディローラはU-21イタリア代表、ガリターノはU-17同代表に招集されるなど将来有望な若手で、長友の存在の大きさを際立たせている。
◆来季は世界一SB
 この日、古巣の快勝をスタンドで見届けた長友は、ガスペリーニ新監督の下で迎える来季について「僕が世界一のサイドバックになれるかどうか(の大事なシーズン)」と強調するとともに、その目標に「やっぱり世界一になりたいのでチャンピオンズリーグ(欧州CL)で世界一になれるよう実力を試したい」と“ビッグイヤー(CL優勝トロフィー)”獲得を掲げた。
 古巣の3発快勝と5連勝にも満面の笑みで「このピッチで熱く戦っていた思い出がよみがえってきた。僕がいた時は5連勝までだったので6連勝してどんどん上に行ってほしい」とエールを送った。
(写真サンケイスポーツ、文中日スポーツ)







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