
★盗塁のテクニック★
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鷹乃廉
2009年05月26日 00:10 visibility897
第3回
★盗塁のテクニック★
今回は盗塁の重要性と盗塁に関するテクニックをご紹介したいと思います。
相手とのレベルが近いほど、相手投手や守備が良いほど盗塁・走塁の技術が勝敗をわけますよね。
盗塁は大きく分けて2種類。
通常良く用いられる、投手が投球を始めてからスタートするものと、守備側の牽制や送球の隙をついて盗塁を試みるディレイドスチールとにわけることができます。
さらに二盗・三盗・本盗とあり、点差や打順など状況によって多岐に作戦はわかれます。ここでは順に解説していきたいと思います。
「二盗」
二盗が最も仕掛けられやすいのは、走者一三塁の場合の一塁走者である。捕手は二塁に無理な送球を行ってそれたりすると三塁走者が本塁に行ってしまうため、2塁送球を行わず盗塁を許すことも多く、きわめて盗塁成功率が高い。また、盗塁で1塁走者が2塁へ進むことにより、次打者での併殺のリスクの軽減。2点得点の可能性増大など攻撃側のメリットも大きい。
また比較的仕掛けるケースの多いのは、二死一塁の場合である。これは、無死や一死なら送りバントという別の手段の方が用いられやすいこともあるが、通常二死一塁から打撃のみで得点を狙う場合は単打2本か長打1本が必要であり、それよりは盗塁死の危険があっても盗塁+単打の実現可能性の方が高いということが理由として挙げられる。よく誤解されるが、1点差で負けている最終回に二盗失敗でゲームセット、という場面は決して無謀な作戦であったとは言えない。
(『ラストイニング』に出てくる監督さんもこのような状況で盗塁のサインを出していました。)
「三盗」
三盗が最も仕掛けられやすいのは、一死二塁の場合で、特に右打者の打席の場合である。もともと三盗は、右打者の場合は捕手の送球がしにくいとはいえ、捕手から三塁までの送球の距離が短く、リスクの高い作戦である(一方牽制を受ける二塁手・遊撃手は二塁から離れており、投手は二塁牽制時に体を大きく捻る必要があり、また一塁牽制ほど二塁牽制に長けている投手が少ないためにリードを大きくとりやすく、更に前述のリスクや企図の少なさによる守備側の油断のために二盗よりも成功しやすいという意見もある)。
また、二塁に走者がいれば安打1本でホームインできる可能性も充分考えられるので、リスクを考慮して無死や二死ではあまり用いられない(ただし、三塁に進むと相手にとって暴投や捕逸、ボークで点を取られるという可能性があるためにプレッシャーをかけることはできる)。それに対して、一死の場合は一死三塁となればスクイズや犠牲フライ、あるいは内野ゴロで1点を取ることができるようになるため、走者が三塁に進むメリットが大きい。
「本盗」
単独での本盗が最も仕掛けられやすいのは、二死三塁の場合である。本盗はどうしても1点が欲しいが、打者に期待ができないような場合の作戦であり、バッテリーがこれに対して一定以上の警戒を払っていれば確実に失敗する作戦である。そのため、無死や一死の場合はより成功率の高いスクイズが通常用いられ、本盗は稀である。
私は三盗が最も得意でした。理由は投手の癖が読みやすくスタートが切りやすいからです。高校生の時から足は速くありませんでした(ベンチ入り選手の中では下から2番目)。しかし、練習試合でも公式戦でも盗塁失敗は一度もありませんでした。足の速さだけが盗塁を成功させるとは限らないのです。
盗塁に必要な3つの要素について解説したいと思いますが、長くなってきましたので、今日はこの辺りで区切っておきます。次回は引き続き『盗塁のテクニック〜part2〜』の予定です。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。ここでは走者に必要な技術や知識について扱いたいと思います。御意見・御要望がありましたら、お気軽にコメントやメッセージをお書き下さい。
可能な範囲で最大限期待に添えるようにしたいと思います。
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