
ラグビーW杯・・・オールブラックスの雄姿が教えてくれたこと。
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こひちゃん
2011年10月27日 20:09 visibility533
「クラウチ(腰を落とす)」、
「タッチ(相手の肩の外側に触れる)」、
「ポーズ(一旦止める)」、
「エンゲージ(組む)」、
・・・これは、ラグビーの試合でスクラムを組む際の審判の掛け声
である。
独特な掛け声だが、楕円形のボールを奪い合う、
格闘技にも似た「誇り高い男同士の力と力のぶつかり合い」、
それが、ラグビーである。
昨晩、少し間があいてしまったが、先日行われたラグビーW杯の
決勝戦の録画を観た。
報道等のコラムを読んで、結果や大方の戦況を知っていたが、やはり、迫力は、百聞は一見にしかずだ。
(ニュージーランド)8-(フランス)7という最少得点差が物語るように決勝戦にふさわしく、正に拮抗した内容だった。
大方の予想や決勝までの試合内容を見ると、圧倒的にニュージーランドが優勢と思われたが、決勝戦では、ニュージーランドが先制したものの、終始フランスに押し込まれる展開となった。
ニュージーランドは、ゲームメイクをするスタンドオフの選手をケガで4人も交代せざるを得ない状況だったにも関わらず、全員ラグビーで、W杯の頂点に立った。

(優勝杯「ウエブ・エリス・カップ」を掲げるNZリッチー・マコウ主将)
後半戦は、ポゼッションがほとんどフランス側にあり、怒涛のようなフェイズ(攻撃)を重ねる展開に思わず、息を飲んだ。
おそらく、たった1点リードの状態で戦況を見守っていた、観衆やTV中継を観ていたニュージーランド国民は、試合の終わりを告げる審判の笛の音を聞くまで、そうとうドキドキ・ハラハラだったことだろう。
しかし、オールブラックスの選手は、それとは裏腹に落ち着いたプレーを最後まで力強く貫いた。
今大会で代表試合、100試合に出場する主将のリッチー・マコウ選手は、
「何度も困難に直面しながら、何度も何度も立ち上がってくれた仲間に感謝する。」
と語るように、チーム一丸となって勝利を信じ、最後まで自分たちのラグビーが出来たことが優勝の原動力となったのだろう。
「倒れてもすぐに起き上がり、プレーを続け、相手の攻撃を押し返そうとする姿」に僕は、本当に心を揺さぶられた。
最後まで集中力を維持し、仲間を信じ、そして、最後まで勝ち切ることの大切さを改めて感じさせてくれる試合内容だった。
一方、日本チームは、残念なことに今大会も勝利できなかった。(泣)
あと一歩のところまで来たのだが、1勝の重みを改めて痛感させられたことであろう。
世界レベルの壁の高さ、精神力の強靭さ、W杯独特の雰囲気は、
あのピッチで実戦を経験した者でないと分からないだろう。
・・・来る2019年のW杯は、日本が開催地となる。
ホスト国として、1勝も出来ないという無惨な結果だけは、避けなければいけない。
日本サッカーが世界レベルに達するまで、イバラの道を歩んできたように、一朝一夕には、強くなれない。
若手選手を育て、自分より強い相手と幾度となく、過酷な試合を重ね、身体で勝利への方策を習得しなければならない。
そのためには、8年という時間は、長いようだが、実は、あまり時間がないと思う。
先ず取り組むべきは、若年層、特に大学ラグビー界を底上げすることである。
世界の強豪国は、10代、20代の選手が大勢登録されているが、日本チームは、一人も登録されていないのが実状だ。
大相撲と同様な感じだが、
助っ人外人パワーに頼らずに、世界の強豪国と肩を並べて渡り合える日が来ることを心から期待したい。
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