明確な意思を感じる采配

  • brown
    2006年06月01日 14:14 visibility83

ダブル・スチールを決めるし、エンドランや盗塁を成功させるし、スクイズ決めるし・・・。
さすが、西武ライオンズ。

ソツのない野球をするねぇ。
今のカープが同じことをやろうとしてもできない・・・・。
バント決められない、無謀走塁するし、進塁打も打てない。

点差以上の実力差を見せ付けられた。

・・・完敗。

 

 

 

今回注目したのは、カープ攻撃陣がバントした場面。
どちらの場面もブラウンの明確な意思を感じる采配だった。

 

 

 

●ブラウン監督、あえて打撃好調な末永に好機でバントをさせた。

 

まずは4回表ノーアウト1,2塁の場面。
    → バント失敗。
続いて6回表ノーアウト1塁の場面で
ブラウン監督、再び彼にバントを指示。
    → 結果的にはピッチャーのエラーとなったが、バントとしてはまた失敗。


広島のバッター達がケース打撃について悩む中、
これまでの末永は一人気を吐いて好調を維持していた。
チャンスの局面でことごとく安打を放ち、
打率も5割近い成績を残していた。
普通の監督なら、彼の打撃が好調であることを理由に、

まず間違いなく自由に打たせていただろう。

しかし、敢えてバントのサイン。

じつに明確なメッセージがこめられた采配だったと思う。
 「いくら打撃がよかろうが、(ケース打撃やバントなどの)チームプレーができないとダメ。」

いちどバント失敗しても、好機の場面でもう一度チャレンジさせたところに、

監督の強固な意志を感じさせた。
先日も梵に対して、同様の采配をしてたな、そういえば。
明らかに、今後の戦力アップを目的とした教育的采配だった。

 

●もうひとつ、石原がスクイズ失敗した場面。

 

これが決まっていれば、流れは完全に広島ペースだっただろう。
積極的に仕掛けて心理的優位にたちたいベンチの思惑を感じた。
結果的には失敗したが、ブラウンはこういうリスクをしょった采配もするんだなと感心。
確立・統計を重視してリスクを避ける攻撃だけだと味気ない。
最近、ケース打撃という言葉が、カープ選手の動きを固くしている。

そのせいかチーム内の沈んでしまった空気を、攻めの采配で打開したかったのではないだろうか。

この試合に限っては、どちらも結果的には采配が失敗しているが、
このような明確な目的を感じる采配ならば、仮に失敗しても得るものが多いと思う。

 

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