北京五輪予選/韓・台・比戦をふりかえる
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武蔵
2007年12月04日 11:41 visibility59
長らく音沙汰なしで申し訳ありません。
少し時間ができたので北京五輪予選の感想でも書いてみたいと思います。
まずフィリピン戦は涌井が先陣ということで驚きました。
立ち上がりやや緊張していた感じでしたが、
回を重ねていくごとに球威、制球とも申し分ない内容になっていました。
打線は初回に一挙5点を奪いながらも中盤にかけて残塁の山。
辛うじてコールドに持ち込んだものの、
相手の失策にも助けられたところもあり、
打ち負かしたような試合展開ではなかったですね。
新井以降はみな当たりが出ていましたが、
青木が無安打だったのが気がかりでした。
韓国戦も成瀬が先発ということで驚きました。
試合直前の奇襲に動揺があったのか、
しょっぱなから伏兵・高永民に1発を浴びるなどしましたが、
クリーンアップはチェンジアップに完全に翻弄されていましたし、
4回途中降板という形にはなってしまったものの、
試合はしっかりつくってくれたような気がします。
その後を受けた川上、岩瀬の中日コンビも、
不運な死球などでピンチを招きながらも、
恐れず内角に投げ込む執念で嫌な流れを完全に断ち切ってくれました。
最後に登板した上原も圧巻のマウンド度胸で、
国際大会での強さを改めて感じさせてくれる内容でした。
打線は阿部、稲葉らが勝負強い打撃を披露するも、
全体的に相手投手陣を打ちあぐね10安打ながら4得点。
特に青木がこの日も無安打だったのが気がかりでした。
台湾戦は満を持してダルビッシュ投入。
しかし、風やマウンド、ボールに違和感があったのか、
想定外の制球難で常にいっぱいいっぱいの様相。
警戒すべき4番・陳金鋒に1発を浴びるなどしましたが、
それでも悪いなりに7回を何とか2失点にまとめ、
エースとしての面目は保てたんではないでしょうか。
降板後、点差が開いたこともありましたが、
昨日温存した藤川の力でねじ伏せるオール直球勝負、
2日連続、上原の危なげない3人斬り(失策後併殺)もしびれました。
打線はこの日も相手先発・陽建福のツーシームに的をはずされ、
終盤まで本来の打撃をさせてもらえず苦しい展開でしたが、
逆転された後の7回、大村の絶妙な奇襲スクイズや、
代走で出た宮本の併殺崩しスライディングで流れを呼び込むなど、
力に頼らない「うまい野球」が凝縮された一気の快進撃に。
この日も新井が死球判定を覆されるなど不運に見舞われましたが、
不振の青木にも当たりが出て、結果的には逆境をはね返す力が勝った感じでした。
総括しますと監督・コーチ・選手・ファン全員が完全に一体化した野球でした。
試合過多による疲労の蓄積、怪我によるメンバーの辞退、
毎回悩まされている国際ルール、異国での慣れない環境、
様々な悪条件が重なりながら、よくぞここまで戦ってくれました。
「同じ目線」でのプレーをしっかり体言してくれたのではないでしょうか。
まだ「入口」の段階ですが、この調子で野球界に、
大いなる夢を与えてくれることを願います。
1年間お疲れ様でした&感動をありがとう!
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