韓国×日本(北京五輪準決勝=五棵松)

  • 武蔵
    2008年08月22日 21:23 visibility46

巨人の野球を見ているようだった。

今日の試合は、前回やられたこともふまえて、
こちらが小刻みな継投に出る作戦に。
先発の杉内は、4回途中降板となりましたが、
直球、スライダーを効果的に投げ分け1失点の好投。
後を受けた川上も、判定に苦しみながらも追撃を許さず、
勝利の方程式に繋ぐ、格好の形をつくりながらも、
頼みの藤川、岩瀬がピリッとせず、またしても逃げ切り態勢に失敗。
さらには、急遽登板することとなった涌井も勢いを止められず、
皮肉にも、前回の試合と同じような展開になってしまいましたね。
自慢の守備も乱れ、これまで無難にこなしてきたG.G.佐藤が、
4回の、遊撃の頭を越える緩い当たりの打球処理にもたつき、
大事な場面で、余計な進塁を許してしまったことと、さらには、
2点差をつけられた8回に、打ち取ったはずの飛球を落球するなど、
この2つのまずいプレーが、両方とも失点に絡んでしまったのが痛かったですね。
打線も序盤、ケガによる捕手変更で固くなっていた相手バッテリーのミスにつけ込み、
3回までに2点を奪ったものの、その後は、立ち直った金廣鉉に手も足も出ず0行進。
事前のミーティングで対策を練ったと思われますが、成果はほとんど見られず、
小さく変化するキレのあるスライダーにまったく的を絞れませんでしたね。
ほとんど、ストライクゾーンに投げてこないという感じでしたので、
もう少し我慢し、四球狙いでいくような余裕があれば良かったのではないでしょうか。
セットポジションにさせて、じっくり揺さぶりをかけながら攻めたかったですね。
実力的には、お互い拮抗しているように見受けられる両国ではありますが、
国際大会での戦い方においては、韓国の方に分があると認める他ありません。
ただ日本側も、選出、準備段階から、ケガや不調で軒並み戦力の調整が追いつかず、
ぶっつけ本番という中で、首脳陣、選手ともによく耐えてきたなと思います。
勝つことが使命という重圧も重なったことで、早々に金メダルは逃すことになってしまいましたが、
この悔しさをバネに、大会終了まで、全身全霊をかけて自分たちの野球を見せてほしいですね。

決して「日本野球」が終わったということはない。



 

※選手名は敬称略

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