テニスの道具(ラケットについて)

道具を使うスポーツでは道具の工夫は非常に大事だと 
思います。 

スポーツって肉体だけを使うもの(陸上系) 
手や足で直接ボールに触れる球技(バスケ、バレー、サッカー) 
道具を使う球技(ゴルフ、テニス、野球) 
その他道具を徹底的に使うもの(自転車、スキー、モータースポーツ系) 
かな? 
ここで気がつくのがメジャースポーツはサッカー以外は 
道具を使う数少ない球技が占めています。 

これはたぶん 道具を使えるので工夫次第で体力的 
ハンディを道具で補えるからじゃないかと(推測ですが) 

ゴルフの場合初心者でもハーフ(って7本?)ぐらいの 
クラブ持ってますよね。 
でもテニスもいろんなショット打たないといけないのに 
ほとんどの人が1本で全てをこなそうとしています。 

ゴルフほどじゃないけど テニスのラケットにも個々に 
得手不得手があって万能ではないんですよ。 
ストローク、オーバーヘッド、スイングボレー、 
ブロックボレー、タッチボレー と得意なショットが 
あるんですが当然得意があれば不得意もあります。 

軽量厚ラケデカラケだとボレーは非常に打ちやすいですが 
スイングの速いストロークは打てません。 
フォアのフラットが素晴らしいスピードで打てるラケット 
もバックハンドでトップスピンで打つのは難しくなります。 
(私のレベルの身体能力と技術ではですけど) 

自分が苦手と思っているショット 実は自分が使っている 
ラケットが苦手の可能性があるんです。 
残念ながらテニスでは1ポイントで使えるラケットは1本です。 
でも ポイント毎にラケット変えてもいいんですよ。 
ダブルスのサービスゲームの前衛はほぼ100%ボレー 
しかしません。そこでストロークに向いてるけどボレーが 
難しいラケットで立つ意味は無いような気がします。 

そこまで極端でなくても自分がサービスするゲームとそれ 
以外でラケット変えても不思議じゃないですよね。 

私のラケットは2本(多い時は3本)持ってますが切れた 
時の予備ではなく セッティングが変えてあります。 
普通はストロークメインとボレーメインで分けてます。 
もう1本ある場合は 雨でボールが重い時や身体の切れが 
悪い時に使うちょっと飛びが良いものにしてます。 

シングルスではストロークもネットの上高い部分を通って 
長く打てるほうが理想です。 
ネット付近の軌道に関して特に気にする事はないですから。 
ニュートラルに打つとやや上にあがる感じのセッティング 
にしています。打ち込む時はボールを抑えるようにして 
打ってきます。 

ダブルスは常に前衛が居てポーチされる可能性があるため 
同じストロークでもネット付近は低い弾道か短くなっても 
スピンが効いてるショットを使います。 
引っかかりが良い回転がかかり易くやや飛びにくい感じ。 
ただ ボレーが返りやすいようにスイートポイントを上に 
さらに大きく広げたようなセッティングにしてあります。 

実はプロでラケットを5,6本持ってる人は予備で同じ 
セッティングのものは3本ぐらいで残りはガットや張りの 
堅さを変えてあるんですよ。 
試合中にガットが切れてもないのにラケットを変えるシーン 
を見る事があると思いますがそれがそうです。 

自分の得意なショットを活かすのか苦手なショットを 
打ち易くするのかは練習をどっちをするか悩むのに 
似てますね。 

試合に勝つなら得意を伸ばす方が良いです。苦手を克服する 
ために得意のショットが打ちにくいラケットも問題ですが 
もう少し ラケットに気を使って自分に合ってないものや 
苦手を克服できるものを探して変えてみるのもいいかも 
知れません。 
苦手が克服されるとすごく楽しくテニスできるようになり 
ますよ。 

私は数年前までボレーが苦手でなかなか上達しないと思って
ましたがある日、人が使ってたラケットを使ったらボレーが
驚くほど簡単に打ててびっくりしました。
当時使っていたラケットが長ラケで非常にボレーがし難かった
のをその時始めて気がつきました。

ゴルフや野球でプロと同じ道具使う人はいないと思います。 
プロの道具はその技術があって始めて活かされるものです。 
自分に合った道具 道具に合わせるのでなく道具を合わせる 
事をもっと積極的にすると良いと思う。 

伸び盛りのジュニアや学生はまぁ自分の限界がまだまだ 
ですから妥協する必要はないですけどね(^^;

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