ドラゴンズの人気低迷という記事を見て球界を盛り上げる方法について考えてみる
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( ͡° ͜ʖ ͡°)
2016年08月06日 18:07 visibility31448
中日のもうこの球団終わりですよ感って半端ないよな
って記事を見て、盛り上げる方法について考えてみる
■まずスタートラインに立ちましょう
個人的には、当事者が失策を認めること。そこがスタートラインだと思う。
頑なに失敗を認めたがらない姿勢は、ちっぽけな自尊心を慰める効果はあるだろうが次への切り替えにはマイナスとなる。
「いや失敗してない→だから→今のままでいいんだ」では何も変わらない。
「失敗した→だから→変えようぜ!」になって初めてスタートが切れる。
■人気と強さって別の話だよね?ごっちゃにしてない?
失敗の本質は、「人気」と「強さ」を混同してしまったことにあると思う。
話を簡単に言うなら、「強い」が「人気がない」ことを理由に落合監督は解任された。
周知のとおり、限られた戦力で最大のパフォーマンスを引き出すという意味で落合監督は優秀な現場指揮官だった。監督である落合に課されるべきは「強さ」であって、「人気up」ではなかったはずだ。「人気」と「強さ」はそれぞれ別の要素であって、別の対策が必要になる。そこを混同した。
ここが歯車が狂い始める元凶だったと思う。
「人気」と「強さ」を切り離して、「強さ」は現場の担当。
「人気」獲得は球団(フロント)の担当と責任者を明確に分けるのが重要かと。
■「弱いから人気がない」ってわけでもない
「弱くても人気がある」という意味で、ドラゴンズがベンチマークすべき球団が2つある。
熱狂的な応援でスタンドを盛り上げるマリーンズ。ニコ生配信やyoutube「ダグアウトの向こう-今を生きるということ」で今の顧客のニーズに合致した露出を提供するベイスターズ。
どちらもスポーツマーケティングの教科書に載るレベルの成功事例かと思う。
○マリーンズの応援
まずスタンドでの応援を革新的に変えてしまうこと。
実はドラゴンズにもチャンスがあった。反社会的勢力との結びつきが強かった旧応援団を排除した。これは英断だったと言っていいと思う。最近暗い話題が上がることが多いプロ野球だが、ドラゴンズはこの点では他球団が見習うべき姿勢だと思うがそれは別の話。
旧応援団を排除することで、それまでの応援歌などを使うことが難しくなった。そこがスタンドでの応援を革新的に変えてしまうチャンスだったはずで、 今が遅いとも思わない。←ここ重要!
マリーンズはゲーム音楽などノリのいい曲をベースにゲーム世代をうまく見方につけることに成功した(と個人的に思う)。
クラウドソーシングなどを活用すれば応援向きのノリのいい曲なんて、ほぼタダみたいなコストで世界中から集めることができる。スクワットやジャンプに耐えうる比較的新しいスタジアムがあるので、応援スタイルの制約は他と比べても少ない。施設面では比較優位だ。
「自身の強みを機会に投入しましょう」ってのはSWOT分析to戦略立案の基本ロジック。活かさない手はないよね?
↑しれっと「横浜優勝」のコメントが笑える。いや大好きですそういうノリw
○ベイスターズの露出方法
ベイスターズのように今の顧客のニーズに合致した露出を提供すること。
Ustream配信など始めたようだが(個人的にはドラゴンズファンじゃないので見てないw)、その路線はいいと思う。今の顧客のニーズ。それは、ネットを通じて、オンデマンドで、好きなときに何度でも、スマホで視聴できる環境だ。
私ならさっさと動画配信会社を買収する。サーバなど初期投資で強化してキラーコンテンツであるドラゴンズをこれでもかと流す。
人気をここでは大胆に「露出度」だと仮定する(人気=露出度仮説)。
そもそも知らないアイドルのコンサートに5千円払って行きたいとは思わない。知ってもらうことが第一。しかもその方法は、テレビや新聞といった旧媒体ではなく、ネットを通じて、オンデマンドで、好きなときに何度でも、スマホで視聴できる環境で行われるべきだろう。(ひとつ加えるならCGM的要素も重要)
○関連:八百長疑惑が入り込む余地ないぐらいに放送設備を充実させようという話
http://labola.jp/diary/3980735001
ドラゴンズのベンチは暗いと言うが、ファンは誰もそれを見たことがない。
ならyoutube「ダグアウトの向こう-今を生きるということ」で荒波さんのサヨナラヒットの回のように、乙坂智のプロ初打席のように、当事者目線のカメラで配信したらいいじゃない?と思うけど
○参考:ダグアウトの向こう2013 Short Story 02:♯4荒波翔「打った球は...」
https://www.youtube.com/watch?v=MtKymvwCOp4
プロ野球の魅力って、たんに打った投げた抑えたって表に見えるもんだけじゃないと思うんです。
その一打席、その一打に至る苦しみだったり準備だったり思いだったり
一人ひとりのサイドストーリーが野球をより濃く熱くしてくれるんだと思います。
高校野球って野球の技術は、ゆうてそこそこだよね?でも球児一人ひとりの思いだったり、ストーリーだったりの細い糸が、幾重にも重なり合って、みんなを魅了して止まない重厚さを生んでるわけで
それはプロ野球だって同じなわけで
毎日、勤務先として通ってる球団の人たちは感覚がマヒしてるとこあるんじゃない?
そこにはリアルタイムで魅力的な数々のサイドストーリーが生まれては消えてってるわけで
チームが低迷してるときこそ、勝敗じゃ魅力を表現できないときこそ、勝ち負けとは違う軸で魅力を伝えるのが大事なのかと。
他にもベイスターズはバーチャルリアリティ専用サイトを立ち上げるなど、業界話題の旬のネタをいち早く取り入れるフットワークの軽さが特徴。広告代理店出身の池田社長のパイプを存分に活かしている。
○参考:球界初!360度全方位VR体験「360ベイスターズ」開始のお知らせ
https://www.baystars.co.jp/news/2016/03/0321_02.php
↑ね?いっしょにヤスアキ・ジャンプしたくなったでしょ?w
例えばプロジェクションマッピングとかナゴドで取り入れたらどうかな?
「ドームだから花火できません」。花火がダメならプロジェクションマッピングを食べたらいいじゃない(マリー・アントワネット並み感)。
○参考:【4K 】花火とプロジェクションマッピングの結婚式演出
https://youtu.be/ZE82TaGKHek
PMって巨大なほど壮観で見栄えするからドームの天井を巨大なスクリーンにしちゃおうぜって発想。どうよ?
ホームラン出たら最初はモニターに花火が上がる。面白い演出だなあって見てたらモニターから花火が飛び出してくる。え?え?なにごと~???
やがて花火は球場全体に広がり観客は花火を見てるじゃなくて花火の中の一部になる・・・そんなの選手も飛び出してきて見とれるよねw
インスタばえハンパないからSNSに載せるよね?それ見た友達が次は一緒に行きたいなるよね?
お花見の何がすごいって、桜を遠目に見る傍観者になるんじゃなくて、自分が桜の中の一部になるって体験。それは現場に行かなきゃ感じることができない体験で、スマホの小さな画面じゃどんなにテクノロジーが進化したとこでしょせん疑似体験なわけで、その中にいる。その現場の一部になれるってライブの一番の醍醐味なんだと思う。
■かなり要約してまとめると
スマホ視聴できる環境を整えてまず選手を知ってもらう。真剣に練習する姿や悔しがる顔、テレビや新聞では伝えられなかった面まで露出してファンに共感してもらうチャンスを増やす。
「あいついいじゃんスタジアムで応援したろ」となったら、スタジアムはマリーンズ以上の熱気でノリノリの応援が行われている。
きっかけは選手だったが、「スタジアムで応援するって楽しいじゃん」という体験を提供し、リピーターになってもらう。
家で見て楽しい→スタジアムに行って楽しい という正のスパイラルを巻き起こしたいもんですなあ。ドラゴンズ以外の球団もね。
個人的にはこれってドラゴンズだけの問題だと思ってない。
(かなり)近い将来NPBが直面する問題が、たまたまドラゴンズのとこで露呈してるだけだと思う。なので、よそが上手くいってることはNPB全体でマネて、どんどんプロ野球を楽しませてくれよ~と思ってる。
○参考文献:失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 文庫 – 1991/8/1
戸部 良一 (著), 寺本 義也 (著), 鎌田 伸一 (著), 杉之尾 孝生 (著), 村井 友秀 (著), 野中 郁次郎 (著)
決して旧日本軍を安易に卑下するような内容ではなく、野中郁次郎先生など組織論の専門家や自衛隊関係者らが手弁当で(!)集まって、当時の資料を洗い直して研究した至極の一冊。こんな一冊がまとめられるとこにアカデミックの可能性を感じてしまう。賢いはずの組織がなぜ間違いを選択してしまうのか?その失敗の本質は、現代の企業や組織にも残されているかもなのです。
○関連:結論から言えば、もうドラゴンズは売却した方がいいと思う。
http://labola.jp/diary/4272145000
○関連:ナゴドの飯を改善するために必要な店wwwwwwww
http://labola.jp/diary/4393245002
○関連:大島、平田残留で振り返るドラゴンズ失われた3年
http://labola.jp/diary/4420335003
○関連:3分の爆笑動画から考えるチームが変わるために必要なものとは?
http://labola.jp/diary/4444565000
- 事務局に通報しました。
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