引き分けにも色々な引き分けがあるが、今日の引き分けは負けに等しい引き分けだった。

北朝鮮戦に続いて先制点を許しながら引き分けに持ち込んだのは評価できよう。アジアの中でもトップレベルの相手に先取点を許しても、追いつくのは非常に困難なこと。この点、我らが代表のたくましさは本当にうれしかった。    (2度の大けがから復活した山瀬の活躍は本当にうれしかった。トルシエ時代の森島、アテネでライバルだった松井、今はFC東京で低迷する石川直。いわゆる1.5列目から攻め上がりパスも出すがシュートも決めるタレントは多くいるが、これだけの得点力はあげられあかったのではないか? 90分コンスタントにプレイするという観点では森島を追い抜くまでのレベルには至っていないが、ボスニア・ヘルツェゴビナ、中国、韓国という相手に対し得点を決めたということは素直に評価していい。)

しかし、「1−1の引き分け」という試合を評価した場合、「負けに等しい」ものであった。

試合終了のホイッスルが鳴った時、韓国のFWが軽く拍手していた。「1−1で逃げ切った。俺達が優勝だ」と。

1−1で逃げ切れた。韓国サイドがこう思ったことが我々の「実質敗戦」を物語っている。

サッカー好きな方ならわかるだろう、「引き分けで90分終えることの難しさ」を。 「ある意味勝ち切ることより引き分けで終えることの方が難しい」ことを。

それを韓国相手に「やられてしまったこと」が悔しい。

先取点を奪われた場面。内田よ、何故もっと相手に詰めなかった? あれだけ余裕をもって中に入れられてはいけない。 今野よ、ケータよりもずっと能力も実力も高い君だけど、ゴール前で足を滑らせるなど、言い訳のきかないミスではないか? 初戦で水本や他の選手が足を滑らせていたが、君が同じレベルのミスをしてはいけない。

山瀬のゴールでは胸のすくような思いがしたが、結果は非常に悔しいものだった。
南アW杯の予選で韓国と対戦した時、もしくはそれが叶わなかった時の南ア大会本戦。そこで韓国を上回る成績を残さないとこの悔しさはぬぐえない。

アジア・カップ、東アジア選手権と記録上は引き分けに終わった「日韓戦」だが、実質的には「負けに等しい引き分け」だったことを忘れてはなるまい。

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