浦和レッズの優勝に寄せて(おめでとう編)

個人的に発信しているメルマガで今シーズンのJ開幕前、浦和レッズを優勝候補の筆頭に挙げた。そして、予想通り浦和が優勝した。

 

理由は三つあった。一つは選手補強をしっかりしたこと(ワシントン、小野、相馬、黒部)、そして特にワシントンが取れたこと(彼が今シーズン加入していなかったら優勝できたか、どうか)。過去の成績に満足することなく、たゆまぬ選手補強への努力の重要性は今シーズンのセレッソ大阪を見ればよくわかる。(昨季優勝争いしながらJ2に降格したのはフロントの責任が大きい。) 

 

二つ目は圧倒的なサポーターの存在。熱狂的なサポーターは諸刃の剣だが、チームの調子がよければこれほどありがたい存在はない。今年レッズの試合はホームの大宮戦、アウェイの横浜戦、FC東京戦、などを生観戦したが、その数、応援の声の大きさ、質、とも正に日本一だった。

(レッズサポーターの応援の良さは声、手拍子の大きさと歌、声援の内容がシンプルで分かりやすいところである。これらはサッカー界では万国共通、非常に重要なこと。・・・FC東京の応援(サポート)の大きな問題点の一つは歌(歌詞)が複雑なこと。あれではなかなか歌が覚えられず、サポーターの一体感はなかなか生まれない。)

 

三つ目は監督・ギドとコーチ・エンゲルスのコンビンの存在。

あれだけの個性派集団を戦術的、精神的に1年間継続してまとめて行くことは並大抵なことでない。それが可能となったのはギドの人格的重さと黒子に徹した理論派かつ知日派エンゲルスがセットでいたからこそだったと思う。山田暢、小野、田中達也、永井、黒部、相馬、山岸、など日本代表級の選手が試合から外されたり、満足に出られなかったり。これらの選手は相当ストレスをためながらのシーズンだったと思うが、不満の声が表に出なかったのは現場の指導者の力量に負うところが大きい。

 

Jリーグ14年目にしての初優勝。それは選手、フロント、監督・コーチ、サポーターの総合力の賜物であった。レッズの優勝に一サッカーサポーターとして敬意を払いたい。まずはおめでとう。

 

 

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