リスクを冒すか、冒さまいか

お互いがお互いの攻撃力を知っているため、両チームがリスクを冒さない戦いをした結果の0−0だった。


 


特に広島が後半途中からあれだけ引いてブロックを作るとは思わなかった。しかも、そのブロック、そして球際での厳しさはなかなか見事なものだった。 悔しいが、引き分けは致し方なかったか。


 


それでも上位進出のために幾つか苦言を呈すると--


後半の徳永のクロスに合わせられなかった(合わせそこなった)平山。この試合の最大の決定機だったが、クロスはゴール前を横切ってしまった。


確かに右斜め後方からのクロスに右利きの平山が左足で合わせるのは難しい。しかし、この日の試合のような展開ではあのような場面で決めないと得点を取るのは難しい。


例えば鹿島であれば確実にあのような場面は決めてくる。この差がサッカーでは非常に大きく、1シーズンを通してこの差が勝ち点5、10といった差になってくるのだと思う。


 


米本の展開。


18歳の新人でボランチを担う難しさはよく理解している。そしてここまでの米本はチーム躍進の原動力の一人である。でも、更に個人としても、チームとしてももう一段階上を狙うために厳しい要求をすると、彼にはもっと展開力を身につけて欲しい。特にDFラインなりが相手の攻撃を防いで米本にボールが渡って(このような場面は1試合を通じて非常に多い)からの攻撃で、石川直が素晴らしい動き出しをする瞬間、平山がトップで覗く瞬間などがあるが、そこで米本はボールを下げる場面が多い。もちろん、相手も米本にボールが渡った時はピンチだ分かっていて、相当に厳しいディフェンスをするため、石川直なり平山なりにパスを通すコースは相当に狭い。でも、それを打ち破るパスを彼には出して欲しい。贅沢な要求ではあるが、そう思う。


 


最後に・・・この日の主審は高山氏。低レベルなレフリングで定評のある審判だが、この日の両チームの選手は一試合を通じてよくこの審判のレフリングに耐えた。おかしな笛は何度もあったが、大抗議もなく90分間を終えた両チームの選手には感謝したい。だから試合がしまって、90分間楽しめた。

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