
敵軍の行為を心から賞賛する
-
-
カジュアル一騎
2009年03月20日 18:24 visibility50
きのうは卒業式で朝から大騒ぎでした。
娘のイヴェントなのに それにかこつけて着飾る母親と一悶着。
妥協点を見出すまでクローゼットを出たり入ったりバタバタし通し。
ニギヤカ過ぎて寝てらんねぇじゃん。
夜は一転して静寂が訪れます。
打ち上げやら二次会三次会やらで当分帰って来ませんからね。
さぁ〜て こんな夜にはじっくり映画でも
グッド・シェパード (2006)
じっくり観るにはピッタリの作品です。
ちょっと戻ってあのシーンやらこのシーンやら確認し直したいんだけど
みたいな欲求に苛まれ続けます。
劇場で一回観ただけではアレもコレも気になって悶々としちゃうでしょうね。
だからと言ってアタマからもう一度見直すには長すぎる作品だし
DVD化されるかスカパーでやるまで待った方が得策。
つーか そんなアフター・マーケットのことまで念頭に入れて作ってるかもしんないですね
最近の映画は。
「アメリカン・ギャングスター」とかもそうだったけど
とにかく話が入り組んでてフラッシュ・バック多用で長尺
度々前を確認しながらじゃないと全体像が浮かび上がらない。
時代背景が大戦前後で 登場人物が似たようなのばっかのせいもありますか。
これ誰だっけ? となるのは必至。
冒頭のバス通勤のシーンで みんな同じようなコートに帽子だったのは
実はわざと無個性にして その中にスパイが潜り込んでても気付きません的な
物語の骨格を暗示する狙いもあったかも。
監督はロバート・デ・ニーロです。
色々と積み重なるエピソードのそれぞれは興味深いんですが
詰め込み過ぎちゃった感もあり 少し削ぎ落とす必要があったかも。
より長かったOnce upon a time in America とかの方が逆に長さを感じさせなかったし
編集も凝ったつもりなんでしょうが
お友達スコセッシのGood fellows あたりのキレとかテンポには及ばず みたいな。
それぞれの秘密を共有することで結束を高める秘密結社に荷担したマット・デーモンが
その流れでCIA設立にも絡み 仕事と家族の板挟みで苦悩します的なドラマに
近代アメリカの裏面史が覆いかぶさる つー欲張りな内容です。
秘密結社といっても 名門イェール大学のやや特化したサークルの体。
国益を守るとかを理念に掲げつつ 結局は仲間内の既得権益を守りたい
つーのがこーいった団体の目指すところでして
それに翻弄される個人は憐れとゆーか 滑稽とゆーか
無表情を貫きながらも見事に演じきるマット・デーモンでした。
フリー・メイソンを始めとしてユダヤ系やらなんやら
最近ではダボス会議やらビルダーバーグ会議やら
みぃ〜んな自分たちの都合のいい方に持って行きたがり屋さんばかりなんですが
イェール大学のソレ スカル・アンド・ボーンズ てのは
前大統領ブッシュ本人はもちろん ジイさんの代から関わりがあるそうで
道理でイラク戦争やらなんやら無理矢理始めちゃいましたね。
しかし収拾がつかなくなって混乱だけが残っちゃった。
だってオシッコをかけられても我慢できるかどーかが仲間の証明だなんて
そんなバカ団体出身じゃ どーにもこーにも・・・
あと細かいことですが 1941年ロンドン大空襲のニュースが面白かった。
多分BBCのラジオだと思うんですが
「敵軍の行為を心から賞賛する。
おかげで空襲警戒の必要が消えた」
退場を命じた主審に食って掛かるんじゃなくて
賞賛の拍手を送るノリに共通しますか。
やればやったで心象をさらに悪くしますが。
それと "butter cup"の意味ですね。
サボテン・ブラザーズの酒場のシーンで歌われてましたが
単にかわいいものの喩え つーより ゲイを指すとは・・・
辞書を修正しないとね。
butter cup 【名】 キンポウゲ科の多年草 一部ではキンポウゲイとも言う
次々と秘密が明らかになるグッド・シェパードでした。
- favorite6 visibility50
- 事務局に通報しました。

chat コメント 件
コメントをもっと見る