新カテナチオ
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kimuchi
2006年07月01日 15:59 visibility150
イタリア代表のエンジンが掛かってきた。相手がウクライナってことを差し引いても、トニがごっつぁんゴールをあっさり決めたシーンで、勝ちパターンが完全に確立出来たことにリッピは手応え感じてるはず。82年大会のロッシに近い救世主までとは行かないまでも、トニがノックダウントーナメントでも使えるメドが立っただけでもリッピには先の先までが見えているのではないだろうか。
カテナチオのイタリアにはピルロがいなかったけれど、新カテナチオのリッピ・イタリアには散らしの専門家がどっかと中央に鎮座して、調子のでないトッティへの動脈を繋ぎ止めたまま、チャンスメークの触手を縦横無尽に伸ばす配球王として君臨している。忠実なる僕=ガッちゃんを従えつつ小柄な王が精緻なる王国復活への地図をピッチに描く時、トッティ王子がドイツDF陣を切り裂くパスをここぞで繰り出すイメージが出来上がったぞ。
バラックのハムストリングがかなり心配だけれど、こいつらのメンタリティってのは82年大会フランス戦で見せてくれた不屈の魂が我が記憶の底にいつまでも沈殿しており、不利な状況に陥った時ほどゲルマン魂ってヤツを嫌ってほど見せつけてくれるから期待して見てて欲しい。フィッシャーのオーバーヘッドにしびれたオールドファンは星の数ほどいたはずなのだが、ベッケンバウアーの超現実サッカーにサイズダウンしたドイツ代表の萎縮ぶりが、帝王への反旗を翻しつつあるクリンスマンのアメリカナイズされたオープンで打ち合う姿勢にスケールアップした姿にドイツ国民が熱狂してるのでありましょうなあ。
さあて、脆さも同居した新ドイツ代表の明日はどっちだ。イタリア有利の90分で、延長なら精神力のドイツと予想しておきましょうか。準々決勝で温存したインザーギの投入時期がカギを分けると予想しておりますが、ラームが今ひとつ精彩を欠いていたのがドイツではちょっと心配(^_^;)。
それにつけても上背のないセンターバックのカンナバーロの身体の使い方を日本のひ弱DFはじっくり参考にして欲しいと思うぞ。ゴール前でのぶつかりディフェンスでの腰の入れ方ひとつで制空権を握るDF仕事の真骨頂がここにはあると素人目にも見えるのだが、プロの代表連中が見逃すはずもないと思うので、新代表のDF陣の初仕事にも注目しておきたいと思うのである。
- 事務局に通報しました。
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