理想的な勝利

横浜ＦＣにとっては、絶対に落とせない上位決戦ＶＳ柏。

城は前節に続き、出場停止、アウグストはケガでアウト。

攻撃陣にタレントが不足気味の横浜にとっては、なんとも頭の痛い状況だが、一方の柏も岡山、小林のＤＦ陣が出場停止という状況なので、戦力的にはほぼ五分五分だろう。

降りしきる雨の中、試合開始。

仕事を終えて、前半20分過ぎにスタジアムに到着し、電光掲示板でスタメンを確認した時すると、期待のカズはベンチスタート。

あまりのショックに「パウッ！！」とツェペリさんばりの奇声をあげる俺。

試合展開は想像通り、ボールをキープして攻める柏に対して、早川の復帰により、その強度を取り戻した横浜ディフェンスが受けるといった展開で推移。

どうも柏の二人の外国人は中へ中へ行きたがる傾向があるらしく、サイドにあまりボールが出ない。

前々節の神戸のように、長いボールでサイドを変えながら、攻めることができれば、横浜ディフェンスにもスキが生まれるのだが、それでも、中を狙う。

北嶋が、前に張っているのでスペースがない上に、中盤から前に行こうとすると、Ｊ２最強のボランチ山口が立ちはだかる。

山口は、その絶妙のポジショニングによって、ディフェンスラインとトップをつなぐ役割をこなしながら、

ピンチと見るや、最後尾まで下がって、体を張る。

地味だが、間違いなくこの日のＭＶＰだった。

前半39分にＦＫからチョンヨンデがヘディングでゴール。

ここまで理想的な展開ならば、高木としてはもう何もいうことはないだろう。 

あとは鉄壁のＤＦ陣が踏ん張って、見事、柏と勝ち点１差に肉薄した。

なんだかんだで、横浜ＦＣの試合を見ているので、それなりに好きになってきましたが、

(特に、早川、中島、北村あたり)、そんなことより、カズを出してください。

それがないと、俺がスタジアムに行く意味が半減してしまいます。