荻野や丸毛、川口たちはどうやって支配下入りを目指すべきか? 4月17日プロアマ交流戦 YBCフェニーズ対巨人のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年04月24日 03:50 visibility934


















































先週の日曜日の動画のアップが出来上がりました。この試合はアマのクラブチームとの対戦でした。結果は7対0と巨人が圧勝したのですが、投打共に明らかに力が落ちる相手とあって、これは勝って当たり前です。したがって、打ったから抑えたからどうこう言うことはできません。選手たちにとっては、各自が抱えた課題をいかに実戦の中でクリアできたかが大事だと言うことです。それをアピールできた選手が1つ上の階層として(第1)二軍に上がることができるのでしょう。

以前の試合のレポでも話しましたが、この第2二軍と言うものはまるで迫力というものがありません。5番の中井と7番の仲澤は将来レギュラーを狙える選手だと思いますが、他のバッターは1番から9番まで、ほとんどが最初から脇役を目指して入団してきたような選手ばかりです。4番に入った籾山も長打はあるものの、私が見てきた限り本来は2番を目指すべきバッターだと思います。


















































この試合の巨人のスタメンは川口、和田、荻野、丸毛と言った具合にルーキーが4人入っていますが、左右の差こそあれ、いずれも非力ながら俊足で小技が使えるタイプのバッターで、内外野どこでも守れるところに特長があるようです。これにこの日は試合に出ていませんでしたが、育成5位で入団した財前という24歳の内野手がいるのですが、このバッターも同じようにパワーはないものの俊足で小技が使えるタイプのバッター。つまり、昨年入団した育成の野手というのはいずれも足が速く小技が使える代わりにスラッガーとしての資質に乏しい選手ばかりということです。

「野球小僧2010年ドラフト決算号」に彼ら育成選手たちの当面のライバルと未来予想図が載っているのですが、これが実に微妙なものです。

育成1位 和田 180cm71kg 右投げ両打ち 
 当面のライバル 自分
 未来予想図   円谷(巨人5年目 通算成績 8試合4打数1安打4打点1本塁打)
育成4位 荻野 176cm65kg 右投げ左打ち 
 当面のライバル 財前
 未来予想図   早坂(ロッテ9年目 通算成績 162試合286打数58安打20打点1本塁打)
育成5位 財前 176cm70kg 右投げ左打ち 
 当面のライバル 荻野
 未来予想図   森岡(中日→ヤクルト9年目 通算成績 95試合134打数28安打9打点2本塁打)
育成7位 川口 168cm71kg 右投げ右打ち 
 当面のライバル 川口(楽天)
 未来予想図   明石(ソフトバンク8年目 通算成績 138試合220打数51安打14打点1本塁打)
育成7位 丸毛 183cm78kg 右投げ右打ち 
 当面のライバル 山本和作(巨人)
 未来予想図   中川(中日8年目 通算成績 28試合33打数5安打2打点1本塁打)

未来予想図が各球団のサブや二軍クラスというのもなんともさみしい気がします。


















































ドラフト当時はどんな選手なのか良く分からなかったものの、ここに来ての感想はよくも同じようなタイプのバッターを揃えたなというものです。高卒の和田は仕方ないとしても、他の4人はあまりにキャラが被り過ぎていやしないか?なんだか第2の二軍を作るために員数合わせで入団を決めたような気さえします。球団としてタイプが被ることを承知で指名したのだとしたら、彼らを競わせてその中から勝ち残った選手が1人でもいたらいいと割り切っているのかもしれません。これは“育成”ではなく過当競争をさせ、その中から勝者をふるい分けようとしているのでしょう。

高卒の和田はまだどんな風に化けるか分かりませんが、大卒や社会人などを経由してきた川口たちの目指すところは良くてつなぎの打撃が活かせる2番バッターということになるでしょう。しかし、それも現実を考えればかなり厳しい。普通に考えれば一軍で戦力になるとしたら、野球小僧の未来予想図の通り、いいところサブや代走や守備固めといったコマではないかと思います。巨人において具体的な名前を挙げるとすれば寺内といった感じでしょうか・・しかし、一軍の代走や守備固めというのは非常に需要の少ないポジションです。彼らの将来は非常に困難なものだと思わざるを得ません。

しかし、万に1つも可能性がない訳ではありません。とにかく彼らが目指すべきものは、打撃で結果を出すことです。守ることも走ることもそれぞれ大事ですが、元々それを基準に集められた選手ばかりなので、アピールにはなかなか成り難いと思います。他の選手を圧倒する打撃を見せて、1人でも良いから“第1”二軍の方に回してもらえる選手が出てきてくれたらと思います。

第2二軍は今年から始まったものだから仕方ないにしても、本当は今後もっと色々なタイプのバッターを揃えた、バリエーションに富んだ編成にした方がいいと思います。0か100かの選手でいいからスラッガータイプのバッターもいた方がいい。かつての高野忍や稲垣(古っ!)のようなバッターを育成することも挑戦して欲しいと思います。


















































試合のレポも少しだけ。

先発の黄はMAXが143キロだったもものの、昨年の春先もこんな感じでした。球速表示以上に威力を感じ、制球も悪くありません。ほぼ完璧な内容で格の違いを見せつける投球でした。一軍のローテーションを見据えて、そろそろ“第1”二軍の方で投げさせた方がいいと思いました。


















































二番手の神田は昨年の後半よりも球威がありません。約5キロ落ちてしまった感じです。簡単に三者凡退に打ち取っていましたが、球威の無さは少し気になりました。


















































三番手の宮本は私が今まで見てきた中で一番良い投球をしていました。MAXは139キロながら、球威もありコントロールも昨年とは見違えるほど良くなっています。このクラスの対戦相手だからできたことなのかもしれませんが、少しやんちゃな性格が育成落ちしたことで危機感を持って改善されたかな。


















































打者ではオリックスから移籍した土井が目立っていました。外角の変化球を思い切り引っ張って外野の頭を越す当たりを2本も放っていました。打線の中でパワーが1人目立っていた感じです。まるでかつての呂メイシを彷彿とさせるものがありました。

中井のケガから復帰の安打を見ました。打球の角度が上がらず苦しんでいた昨年の同時期と同じような打撃でしたが、これから調子も上がって来ることでしょう。ようやく試合に出られるようになったと言うことで良しとしたいと思います。他の選手より2か月遅れているのです。早く追いついて、“第1”二軍へ、そして一軍のサード争いへ名乗りを上げて欲しいと思います。


















































動画は取りあえず8本、他にも谷内田や籾山のヒットなどがありましたが、それは次の在庫一掃の時にでもアップしたいと思います。

黄志龍 奪三振!2011年4月17日 ←New
神田直輝 奪三振!2011年4月17日 ←New
宮本武文 2011年4月17日 ←New
中井大介 センター前ヒット!2011年4月17日 ←New
荻野貴幸 センター前タイムリーヒット!2011年4月17日 ←New
丸毛謙一 マルチヒット!2011年4月17日 ←New
鬼屋敷正人 左中間タイムリー二塁打!2011年4月17日 ←New
土井健大 マルチ二塁打!2011年4月17日 ←New

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