育成D3位 苦労人 福泉敬大の投球
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舎人
2011年04月18日 02:35 visibility1916
試合経過
日曜日に行われたプロアマ交流戦に行ってきたのですが、動画の編集に時間がまだかかるので、先行して福泉の投球について紹介します。
この投手は神戸の神港学園時代から豪腕として知られていたそうです。その後、愛知学院大に進学したものの中退し、関西独立リーグで投げていました。世代としてはこの福泉もハンカチ世代、斎藤や田中、坂本、マエケンたちと同世代ということになります。しかし、彼らのように順風な球歴を歩んできた訳ではなく、野球を止めるかどうかの瀬戸際まで体験した苦労人、なんとか独立リーグでの投球を認められ、昨年のドラフトで育成ながらNPB入りできたのです。心に期すものは誰よりも大きいものがある入団だったでしょう。
福泉は独立リーグ時代、抑えを任されていたとのことで、140キロ台のストレートに、フォーク、ナックルを交えて打者を打ち取る力投型投手だったようです。184cm85kgの堂々とした体格から、MAX147キロの手元で伸びる重いストレートが特長とのことで、非常に楽しみにしていました。動画を見てこれはひょっとしたら拾い物かと思ったりしました。
神戸9クルーズ 福泉 巨人育成ドラフト指名 関西独立リーグ
第2二軍やフューチャーズで福泉は5試合ほど投げていましたが、どうも私が見に行く時に登板がなく、なかなか見る機会がなかったのですが、この試合で九回に登板し、ようやく見る事ができました。あまり体が沈み込まない体勢から押し出すようなテイクバックの取り方の投球フォームです。ストレートでぐいぐい押しタイプかと思ったら、MAXは141キロとさして目立ったものはありません。また、手元で伸びる球質とも私には思えませんでした。それに時折投げるナックルらしき変化球の時に明らかに投球フォームが緩んでいます。
独立リーグの時の動画と比べると、一塁方向に体勢が流れず、一見フォームが良くなっている感じを受けますが、当時の方がなんだか躍動感があったように感じました。もっとも、昨日の試合では投球フォームが一貫していなかった感じなので、フォームを固めている最中なのかもしれません。
豪球タイプと聞いて荒れ球を予想していましたが、意外にまとまっており、制球を乱して自滅するタイプには見えませんでした。タイプとしてはリリーフ向きなのかもしれませんが、まだ22歳と若いので、色々なことに挑戦して欲しいと思います。コントロールは安定しているので、必殺の変化球が身に付けば、一気に支配下も見えてくると思いました。
福泉敬大 2011年4月17日 ←New
今日はこれでおしまい。この試合のことはまた後日話します。
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