加治前の一軍昇格と橋本の二軍降格 5月4日・5日イースタンリーグ巨人対ヤクルト戦のレポと動画アップ
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舎人
2011年05月08日 05:49 visibility601
4日水曜日と5日木曜日に行ったジャイアンツ球場の動画の編集がようやく終わったのでアップします。2試合で20安打以上あったもので、少し手間取ってしまいました。時間が経って少しレポも錆び付いているので印象に残ったことだけ簡単にします。
4日の試合は1対11と巨人は大敗をした試合でしたが、これは先発の朝井がつるべ打ちにあって炎上してしまったことがそもそもの原因でした。今年の朝井は見ていて球威は感じるものの、制球が昨年よりも悪い気がします。変化球が抜けて使いものにならず、ストレートに狙い球を絞られて痛打されていた感じです。あの独特の大きなカーブも高めに外れて、ほとんどストライクゾーンに来ていませんでした。一軍に復帰するのは少し時間がかかると思われます。
ブライトは今年の支配下入りが無くなったことでモチベーションが下がったのか、以前見た時とは比べものにならないほど酷い投球内容でした。球威も今一つ、フォームもバラバラで、何よりコントロールが悪いったらありません。来春支配下入りを本当に目指すのなら、もう少しピリッとした投球をしないと、今からアウトの可能性すら感じます。
須永は相変わらずの投球。「今日はいいな!」と思ったのも束の間、四球を連発していとも簡単に失点を許しています。高い能力は持っているのに、信用ができません。左の野間口といったところでしょうか。
林はこのところリリーフを失敗して、最も心配している投手なのですが、イースタンが開幕した頃よりも球速で5キロ落ちていました。また、変化球も抜け気味で、どうも明らかにパフォーマンスが落ちている印象です。このところリリーフに失敗している原因としては、思い切り腕が振れていない事によると思います。変化球の精度を気にするあまり、置きにいったようなストレートを狙われているのではないか?打たれ始めてからは4日の試合しか見ていないので定かではありませんが、私はそんな風に思えました。
5日の試合で先発したゴンザレスは良いのか悪いのか判断が付きません。毎回のようにランナーは許していましたが、連打を許したり、制球を乱して自滅するといったことは一切ないのですが、一昨年の良い時に比べると、なんだか動きがもっさりとしてキレを感じません。日曜日に見たグライシンガーの方がやや上に感じましたが、ファームでの成績はこの投手に関係ない気もしますし、どちらを上げるか正直困ってしまう感じでしょう。
マイケルは一軍で使わないのはもったいないの一言です。一軍の右のリリーフ陣は充実しているかもしれませんが、それなら先発を試してみたらどうかと思います。今年の低反発球でもっとも生き返るのはマイケルではないかと私は思っています。いずれにしてもファームにいるような投手ではありません。
打者の話・・まずは加治前から。大敗した4日の試合で加治前は一人気を吐くタイムリーを放ちました。この試合のマルチヒットでようやく一軍に呼ばれたのですが、今年はあえて長打を狙わずにバットを短く持ちセンター返しを心掛けていることが、好結果につながっています。その姿勢を一軍でも保ち続けて欲しいと思います。高橋が復帰するまでに結果を出し、谷・矢野との競争に勝って欲しいと思います。
福元は支配下育成枠含めた全内野手で最も勢いを感じる選手です。コンパクトに右へ左へ打ち分けるスタイルは一軍でも見てみたい思いに駆られます。元々守備は良い選手です。もしも支配下入りをさせる選手を選ぶなら、私は大立と山本、そしてこの福元を選びたいと思います。昨年までの古城的な存在を期待できると思います。脇谷に刺激を与える意味でも、面白いと思います。
藤村は相変わらず、ダイヤモンドの左半分しか眼中に無いようなバッティングをしていました。それぞれの試合でヒット1本ずつ打ちましたが、軽くミートしただけのような走り打ちのヒットです。もっと引っ張る意識がないと打力はなかなか向上しないでしょう。代走や守備固めの選手で終わってしまう気がします。
山本は長打を捨てアベレージヒッターを目指すような打撃スタイルでしたが、ここにきて本塁打を量産しています。広角に大きいのが打てるのが山本の特長です。7日の試合ではサードを守っていましたが、これはいよいよ支配下入りのテスト段階に入ったのかもしれません。
大田は4日の試合はノーヒットでしたが、5日の試合では巧打2本を放っていました。そのうち1本は、昨年までならクルリと回転して崩されていた低めの変化球を上手く拾って三遊間を破ったものです。右打ちは本当に上手い。後は本来の長打力がいつ戻るかですが、5日の試合で2度角度の良いフライを打ち上げていました。どちらもフェンス手前5メートルの所で失速し、フェンスオーバーにはなりませんでしたが、こういった大きなフライが出るようになったのは、近いうちに本塁打の量産もあるのではないかと思います。走塁はアグレッシブの一言です!
最後に橋本について・・加治前が一軍に呼ばれた代わりに橋本はファームに降格させられました。今回の一軍昇格で橋本がどんなものを持ち帰ったのか、その課題をこれからファームでどのように取組んで行くかが大事です。3打席とはいえ一軍の打席に立てたことは貴重な体験でした。今回は結果を残せませんでしたが、ファームで圧倒的な結果を残し、嫌が応にも一軍に呼ばなくてはいけない雰囲気を自ら作らないといけません。一軍で出番待ちが多かったため、少し試合感覚が鈍っている感じを受けましたが、すぐにまた私たちをワクワクさせるプレーを見せてくれるでしょう。
「自分の夢を叶えることは誰かの夢を奪うこと」これは清武さんが自書の中で選手の入退団について話す場面で使っていた言葉です。プロの世界の厳しさを残酷な表現で表しています。図らずも今回、橋本が一軍から降格し、加治前が一軍に昇格しましたが、一軍に昇格し、レギュラーを取るということは誰かを下に落とさなくてはいけません。この厳しさをファームの選手たちは身をもって感じたことと思います。その厳しさが一番強く琴線に届いた選手が、しぶとく生き残っていく気がします。
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