本来の長打力は見られないながらも、結果を出し続ける中井の猛打賞!8月13日イースタンリーグ 巨人対横浜戦のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年08月17日 03:56 visibility470





































試合経過

土曜日の試合のジャイアンツ側の選手の話。この試合の先発はグライシンガーでした。ファームの試合でグライシンガーを見たのは5月1日の横須賀の試合以来でしたが、その時は初回に3連打を喰らうなど、やや不安定な投球でした。しかし、二回以降は立ち直り、素晴らしい快投を見せてくれました。ほどなくして一軍に昇格し、ローテーションの一角として勝ち投手になったりしましたが、長続きせず、ゴンザレスやトーレスにその座を譲り渡すようにして、再びファーム落ちしてしまいました。今年のグライシンガーは回によって良かったり悪かったりで、試合の中で安定感がありません。元々、イライラ癖はありましたが、今年は何の前触れもなく突然そのイライラ病が始まるような気がします。こういったファームの試合でグラシンガーのようなベテラン外国人投手が投げる時、注目すべきことは、どのように自らのコンセントレーションを高め、セルフコントロールできるかということです。この試合でグライシンガーが試合にどうやって入って行って、自分の投球をするかを見たかったのですが、試合の途中から横浜のノーコン投手が試合を壊し、残念ながらそれを見る事はできませんでした。結果としては八回途中まで投げて被安打5、失点3のまずまずの投球で勝ち投手となりましたが、やたらとフルカウントが多くあまりテンポの良い投球はしていませんでした。タイトな試合だったらどんな投球をしたのか?試合中、カウントが悪くなると一軍でもバッテリーを組んでいた鶴岡がマウンドまで行ってなだめていました。トーレスに代わりになるというのは少し先になる気がしました。

八回にグライシンガーが一死を取ったところで降板し、須永にスイッチ。荒波、北、筒香と左バッターが続くからだと思いがちですが、それなら先頭の左バッター松本からなぜ須永でいかなかったのか疑問が残ります。これまでのシーズン中にも回の途中でランナーがいなくても投手をスイッチするのを見たことがあるので、何らかの意図があるのかもしれません。しかし、須永は期待された対左バッターの荒波に追い込みながらも球がすっぽ抜け死球を与えます。続く北にはタイムリー二塁打、筒香に犠打と自分の仕事を全くすることができず降板しました。対左で期待されて送り出されたサウスポーが絶対やってはいけないことは四死球を与えることです。何日か前の試合でピンチの場面で高木に阿部が「四球与えた方が怒られるんだから、ホームラン打たれちゃえば」と声を掛け、ピンチを乗り切ったという記事が出ていました。須永はビビって四球を与えた訳ではありませんが、肝心な場面でウッカリをやってしまう、おっちょこちょいな面が、これまで須永の成長を妨げていた気がしますし、イースタンの最多勝を取っても一軍で未勝利な理由のような気がします。もう少し慎重さを心掛けて欲しい気がします。






































須永に代わり、一死二塁の場面でイーハウが登板することになりました。不運な当たりで1点は失ったものの、この回はなんとかリードを保ったまま終了。しかし、九回にもイーハウは登板したのですが、3本の長単打で2点を返されてしまいます。5点リードだから楽勝と思っていたのがとんでもない、八回裏の3点の追加点がなければ同点に追いつかれてしまうところでした。相手チームのノーコン投手がこちらにも現れた感じです。ストレートは軽く140キロ後半を記録するのに、ストライクとボールがハッキリとしていて、打者は甘い球のストレートを待っている感じでした。これではいくら球威に優れていても危なっかしい投球になってしまいます。イーフォンの時に話しましたが、イーハウに感じてしまう不満は高校野球で揉まれたことなくこれまで来てしまったことによる脆さです。ここぞという場面での突破力を期待できないのです。それは横浜の球だけが速い外国人投手たちにも言えることではないかと思いますが、いかに野球というものが精神的なものに連動しているかを教えてくれる気がします。イーハウは同年代の投手たちが普通に持っているものを、プロで培わなくてはいけません。それを意識して球団としても育成しているのだと思います。

打線は16安打の大当たりでしたが、素直に価値があると思えるのは先発の須田との対戦だけだと思います。ゴンザレスから以下の投手はあまりにコントロールが悪く、真ん中付近の球だけを待っていればいいような感じで、少し差し引いて考えなくてはいけないと思います。一番の殊勲選手は逆転タイムリーで猛打賞3打点の鶴岡だったと思います。一軍で実松が頑張っているためにファーム落ちしていますが、実松といつもバッテリーを組んでいたトーレスが登録抹消となったので、一軍に呼び戻されるかもしれません。おそらくグライシンガーが昇格することになれば、バーターで昇格することになる気がします。






































大田は初回にヒットで出塁するとすかさずニ盗を決めました。これでチームダントツトップの26盗塁目です。この俊足ぶりは他球団の大砲候補にはない魅力です。これで打つ方がマトモになってくれば、一軍定着なのでしょうが、どうもボール球に手を出し過ぎな気がします。甘い球の見逃し、難しい球に手を出す。これが逆になるだけで、打率は3分上がる気がします。結果が欲しいのでしょう。一軍に戻りたくてしょうがない気持ちが、打席の中で大田の落ち着きを失わせている気がします。本塁打もなかなか出ませんが、このように過剰に結果を求めることがなくなれば、自ずと出るようになる気がします。もっとも本塁打が出ないのは最初からなんらかの課題で単打狙いに徹し、本塁打を捨てているのかもしれません。いずれにしても、アピールを続けて一軍に再度呼ばれるようになって欲しいと思います。






































中井はこの日3安打猛打賞、次の14日の試合でも3安打猛打賞、ここ5試合で20打数11安打5打点の大活躍です。打率もチームトップとなり、3割も見えてくるところまで来ました。以前よりもオープンからややスクエアに戻しています。打席の中で動きを小さくすることが目的なのか、ポイントを手前に引き寄せるためか。しかし、どうも今のスタイルでは単打は出ても、フェンスオーバーは期待できない気がします。BANBABANさんが中井のスイングスピードは遅いと指摘していましたが、このスタイルで長打を狙うならもっとスイングを速くする必要があると思います。中井にはチャンスに強いポイントゲッターを期待しています。状況に応じた単打狙いも必要ですが、大きいのも打てることを証明して欲しい。打球の角度で大田はそんなに心配していませんが、中井に関しては打球の角度を見ているとなんだか、このままアベレージヒッターになってしまうのではないかと心配になってしまいます。打たなくても心配ですし、打てば次のことを心配してしまう。まぁ、私もそんなせっかちなファンの一人のような気がしますが・・

最期に山本について。この試合ではスタメン落ち。しかし、途中出場で打席が回ってくると、何事も無かったようにタイムリーヒットを放っていました。前の日記でも話しましたが扱いが軽過ぎます。これではなんのために日々頑張っているのか分からなくなります。一軍での出場は枠の関係で無理だとしても、せめて二軍のスタメンくらい保証してあげて欲しいと思います。

林イーハウ奪三振!2011年8月13日 ←New
大田泰示 センター前ヒット&ニ盗!2011年8月13日 ←New
中井大介 猛打賞!2011年8月13日 ←New
山本和作 ライト前タイムリーヒット!2011年8月13日 ←New

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。