前半戦チーム唯一の三割バッター中井の本塁打とイースタン防御率１位の小山の奪三振！　7月8日イースタンリーグ巨人対DeNA戦のレポと動画アップ

舎人
2012年07月22日 03:04 visibility1146

試合経過

http://labola.jp/diary/19302841

本当に遅くなってしまったのですが、8日の袖ヶ浦ので行われたロッテ戦の話をします。この試合は宮國の復帰に向けた最終テストの登板があった日でしたが、1対1のまま延長戦に突入し、そのまま引き分けとなった試合でした。その唯一の得点となったのが中井の本塁打でした。非常に美しい放物線を描きレフトスタンドへ白球が消えて行きました。中井は延長の十回にも今度は球に逆らわず、センター前にヒットを放ったのですが、技術的にしっかりとした内容のヒットが今シーズンは増えてきていると思います。これがなぜ一軍で発揮できないのか本人以上に悔しい思いになってしまいます。

中井は今シーズン、2度のスタメン出場の機会を得ましたがその時に、1本でもヒットが出ていたらそのまま一軍に定着していたかもしれません。寺内と競い合ってセカンドを守っていたかもしれない。この時の原監督の起用には、確かに2打席で交代させたことに、もう少し待って欲しいという思いはあったものの、将来のレギュラー候補生として代打ではなく、きちんとスタメンで起用してくれたということには感謝しております。その起用に応えられなかったのですから、降格になったことは仕方ないと納得しています。

以前いただいたコメントで、「中井たちは同じ投手を二軍の舞台でなら打てただろうが、一軍に舞台が移ると、途端に打てなくなっているのではないか」というものがありました。これは中井や期待をされながら一軍で力を発揮できない若手たちの特性を非常に的を得て突いたものだと思います。逆に坂本や広島の堂林のように二軍では大したことがなくても、一軍でブレイクしてしまう選手もいます。この原因を大まかに考えれば、その選手が生まれもっている“星”ということなのかもしれませんが、それではあまりに刹那的だというならば、またも精神面の問題ということに行き着いてしまうのかもしれません。

ただ分かっていても、そのようなメンタルの話はどのようにコントロールするかが問題です。自在に操ることができれば、みんなとっくにブレイクしているでしょう。若手について考える時に、いつもぶち当たる問題はこのことです。

ともあれ、中井が今やるべきことは強い決意を持って日々練習し、結果を出し続け、いつか巡ってくるであろうチャンスに備えて万全の準備をしておくことです。ここで腐るようなら到底ものになどなりません。

丸毛が珍しく内角球をヒットにするのを見ました。真ん中やや内寄りののストレートをレフト線へ放ったのです。腕をたたむのではなく、スイングの時に左手を抜くような打ち方で対応をしていました。こんな打ち方ができるんだと、一緒に行った茶柱さんと顔を見合わせてしまったほどでした。日々、進化しレベルアップしているのでしょう。支配下登録の期限まで後10日を切りましたが、何とか残りの試合で結果を出し、滑り込みセーフで支配下選手になって欲しいと思います。

この試合の投手リレーは宮國が五回まで投げて、その後に小山、古川、東野とリレーをし1失点に切り抜けたのですが、紹介をした宮國や一岡以外にもそれぞれの投手が持ち味を出し、素晴らしい投球を繰り広げていました。その中で誰よりもバッタバッタと打者を三振に打ち取っていたのが小山でした。この小山気付いてみたら現在、イースタンリーグの防御率1位になっていました。「あれ!?確か6月の末に楽天相手に派手な炎上をしているはずなのに・・」と不思議に思って調べてみると、6月20日の試合で1イニング8失点の大炎上をしていたものの、これがなぜか自責点1だけ。2つの失策が絡んだために、このような結果になったのでした。やや“エアー”防御率1位のような気がしないでもないですが、昨年のイースタン防御率1位の日本ハム吉川のように、小山も気を良くしてブレイクして欲しく思います。腕の振りが良くなったのか、緩急が巧みになり、フォークも良く落ちるようになっていた感じです。後半戦に再度一軍で試してもらえるように、これからも結果を出して行って欲しいと思います。