
連絡を取り合うのは平均すると二週間に一度!?岡崎二軍監督はもっと原監督とコミュニケーションを取って欲しい
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舎人
2014年08月26日 05:20 visibility1186
ここ一週間、なかなかファームの試合を見に行けないでいるのですが、その間、一軍ではケガ人続出ということもあり、大田や隠善が一軍に昇格し、それぞれ渋い働きをしています。大田は相変わらず打撃では課題の大きさを感じさせていますが、守備ではファインプレーを連発し、成長を感じさせています。隠善に関してはファームの試合を見る限り、なんで一軍で使わないんだろうと首を傾げたくなるような選手なので、連日のヒットは不思議でも何でもありませんでした。今まではどうしてもすぐに結果を出さないと下に落とされるという縛りがあったため、なかなかチャンスをものにすることができなかったのでしょう。しかし、今回は起用された初戦でヒットを放ったことで、リラックスして打席に入ることができるようになった感じです。茶柱さんは隠善のことを天才と評し、我慢して起用すれば首位打者を取れる素材とまで言っています。私も何かのきっかけを掴めば、広島にいた嶋のように遅咲きのブレイクを果たすような予感を感じています。隠善は年齢的にいったら若手ではありません。しかし、私は若手ファンである以上に、ファーム至上主義者なので、二軍の試合で頑張っていた選手が一軍で結果を出したことが何よりもうれしく感じました。
巨人には隠善の様に起用をすれば良い働きをする選手が他にもいる気がします。しかし、原監督は使い慣れた選手へのこだわりが強く、なかなか未知の戦力の抜擢をしません。自分の信じる選手の起用に徹している感じです。そのおかげで今年の橋本などは救われ、シーズン当初の頑張りによって、ケガから復帰後も我慢して起用されたのだと思います。
このように原さんは監督に就任してから年数が経っていることで、多くの選手たちの特長を把握しており、その選手たちを適材適所のコマとして使っているのです。こういった起用する選手や、その起用方法が固定化されているということは、計算の立つ戦いを進めることができるということで、戦い方の多くのバリエーションを可能にし、そのことで原巨人は接戦に異常なまでに強いのだと思います。
しかし、ここで再三話しているとおり、1人の人間が全ての選手の値踏みをして、その選手の起用方法を決めるということには限界があると思います。そこには起用すれば一軍でも十分戦力になる可能性を秘めた選手たちが、ファームで顧みられず、置き去りにされている気がしてならないのです。それは選手にとっても気の毒ですが、チームにとっても非常にもったいなく残念なことだと思います。
現在の巨人は戦術面で勝ち方を知っているので何とか優勝争いをしているものの、個々の選手のパフォーマンスは以前に比べ落ちてしまい、なんだかスケールダウンしてしまった印象を受けます。このことは先日の徳光さんとのインタビューで原監督自身も意識していたことです。これでは先行きが思いやられる限りですが、一から十まで補強という訳に行かないでしょうから、今後のドラフトでスケールの大きい選手を取ると同時に、今いる選手の個々のパフォーマンスを伸ばすことも必要だと思います。つまりはファームの選手たちの底上げということなのですが、それにはどうすればいいのか。私はもっとファームの選手たちが抜擢され、試されるようになることが最も底上げに近い道だと考えています。そのようにして今いるベテラン選手たちを突き上げ競わせるようにする。ファームにはその有望な若手選手がいないとか、一軍に相応しい選手がいないとかは単なる観念論だと思います。長いことファームウォッチャーをしていると、他球団の選手のこともどのような成長をして一軍の戦力になったかもある程度分かるものです。その選手たちに比べて巨人のファームの選手たちだけが劣っているとは到底考えられないのです。
巨人のように足りない部分があれば戦力を常に他から用意してしまう球団と、少しでもファームで結果を出した選手なら使わないとやりくりが効かない球団とがあり、おそらくそのあたりの起用する側の覚悟が選手の成長を左右するのではないかと考えられます。このあたりはいかんともしがたい部分です。しかし、長いシーズンの中では他から戦力を積極的に用意してしまう巨人でも、一軍にファームの選手を呼ばなくてはならない時がやってきます。これはファームの選手の底上げの観点からしたらチャンスなのです。しかし、現在の巨人において、その時に一軍に送り出される選手の人選からは何の戦略性を感じません。ただのコマの供給で終わっている感じです。それどころか不可思議なものもあったりします。あれほど二軍で結果を残し投球内容の良い星野よりも、投球フォームを崩して二軍でも生彩を欠いている笠原がなんで一軍に昇格するのか。こういったことを見ると、どうやら二軍でのことはほとんど参考程度で、過去の経緯がほとんどの理由で一軍の昇格が決まっているのではないかと思えてきます。これではファームの選手の底上げの観点からはもちろん、一軍の戦力供給の面でも現在のファームは十分機能していないにではないかという疑問が湧いて来ます。原監督はなんだか誰も信じていないような気がしますし、岡崎さんたち二軍の首脳陣達とは上手く行っているのかが気になるところです。
先月の末、日テレG+の「週刊ジャイアンツ」の特番がジャイアンツ球場であったのですが、その際、徳光さんたちが岡崎二軍監督にインタビューをして色々と聞いていました。その時の内容が後日放送されたので書き起こしてみました。その中に注目すべき内容が含まれていたのです。
(G+「週刊ジャイアンツ」平成26年8月4日放送より)
7月25日、猛暑の中ジャイアンツ球場で行われた週刊ジャイアンツデースペシャルステージ!
番組のレギュラー陣でアルプス徳光和夫、徳島えりか、吉村禎章さんに加え、岡崎郁二軍監督がゲストとして登場。ファームの様々な疑問について話を伺った。
徳光「ということで週刊ジャイアンツはファーム情報もですね、色々とお伝えしている訳でございますけれども、二軍の監督ってこれ、どういう役割って言いましょうか、どういった点が一番大変何でしょうか?」
岡崎「二軍においても、まず一番大切なことは、一軍チームが優勝することだと思いながらやっています」
徳光「ああ、なるほど」
岡崎「そこにまぁ戦力を補強する、あるいはちょっと中長期的な視野で若い選手を育成する、まぁ二本立てですね」
徳光「うーん、ただプロの球団でございますからね、みんな公平に見るって訳にはいかないじゃないですか。そういう何ですか、指導のバランスって言うんでしょうかね、そういうことでご苦労するってことはないですか?」
岡崎「勝っていうことだけを考えてやれば、当然現在力のある選手を起用すればいい訳で、ただ一方、現在力はないけれども経験させなければいけない選手も出場させなければいけないんで、まぁそのあたりがちょっと相反するところがありますけど、そのあたりのバランスっていうことに関しては、自分の感性でやってます」
徳光「なるほど、吉村さんいかがですか?実際(監督を)されてらっしゃい(ますが?)」
吉村「共感できます。やっぱり一軍主導ですから、その一軍の試合を見ながら、調整させる選手もいるでしょうし、あとやっぱり大事なことは、あの一年二年のスパンじゃなくてね、先々ジャイアンツを背負って立つね若い選手をとにかく育てて行くっていうのも一番大事なことだと思いますよね」
徳光「ですよね。非常に大変だと思うんでございますけれども、どうなんですかね、原監督とのこのコミュニケートっていうのはどのくらいあるものなんですか?」
岡崎「まぁ定期的にはないんですけれども、まぁ二日三日続けて連絡をすることもありますし、まぁどうでしょう二週間に一回くらいですかね。平均すると」
徳光「はぁ、もし差し支えなければ、その、どんなようなことが話合われているのか、ちょっと教えていただけます?」
岡崎「もちろん入れ替えのこと、あるいはその、一軍の選手が二軍に来ている時のその状況とかその報告ですね。またあるいは、そうじゃなくて、二軍の選手の中ですごく調子の良い選手がいた時に、ちょっとチャンスがあったら使ってくださいとお願いをしたりとか、そういうこともあります」
徳光「(原)監督からのオファーもある訳ですか?」
岡崎「監督から電話がかかってくることもあります。今回、セペダの時なんかは監督から電話がかかってきて、『こういう起用をしてくれ』あるいは『こういう指導をしてくれ』っていうことはありました」
徳光「具体的にいかがなもんですかね。かなり日本の野球に慣れてきつつあるなっていう感じはありますか?」
岡崎「彼はいきなりキューバから日本に来て、いきなり一軍の四番というところを任された中で、まだ日本の国っていうこともね、その、野球のスタイルっていうのも知らない中で、少しやって、まぁ戸惑っているところもある、というところで今二軍に来て、そういうものを今学んでいるところだと思います。技術的には何の問題もない選手なので・・ただ僕は若干、体調的に、コンディション的に心配、この暑さですね。まぁキューバとはちょっと違うらしいですからね。この暑さが。そのあたりがちょっと心配ですけどね。監督からはまぁ二三週間で一軍に戻してこいって言われてますんで、もうその日がちょっと近付いて来ている(笑)調子を上げてもらわないと困る・・」
(以下略)
このインタビューから見えてくるものが幾つかあります。原監督は一軍の戦力だった選手には関心があり、ファームに行っても現在の状況やこの先の起用方法を考えていること。それに対し、現在ファームにいる未知の選手のことは、どうやらあまり関心はないこと。二軍で頑張っている選手は岡崎監督たち二軍の首脳が使ってくれとお願いをしていること。それにしても一軍と二軍の監督の会話が平均して2週間に一度とは少し少なすぎやしないか。おそらく何らかのレポートが、毎試合ごとに原監督の元に送られてきているのでしょうが、監督になりたての頃の原監督ならばいざ知らず、現在の原監督を動かすまでに行っていないのだと思います。
現在の巨人は原さんが監督のチームですから、それを基軸として考える限り、原監督には自分の思うままに采配をしてもらうしかないと思います。しかし、周りのスタッフは原監督を裸の王様にしてはいけないと思う。フロントは良かれと思ったら、衝突を恐れず編成について原監督と意見を戦わせて欲しいと思いますし、二軍の首脳も遠慮をしていてはいけないと思います。インタビューの話のように、何かのついでのように二軍の選手たちのことをお願いしているようではあまりに消極的すぎます。岡崎監督は清武さんの一連のこともあり、原監督に対して気兼ねをしている部分がもしかしたらあるのかもしれない。しかし、ファームの選手たちを預かっている以上、彼らの利害代表者でもある訳です。もっと積極的にコミュニケーションを取って、ファームの選手たちが一軍で抜擢されるように努めて欲しいと思います。原監督が自分しか信じない背景は、周りの畏怖による孤高から始まっているのではないかと思う。この先のチームをスケールアップさせるのも、小じんまりとしたものにするのも、周りのスタッフの頑張りがかなり重要だと私は考えています。
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