今年のルーキーたちについての印象(2) 宮本武文・斎藤圭祐
-
舎人
2009年10月03日 02:21 visibility1889
今日は投手2人について、宮本と斎藤です。
宮本武文
体に柔軟性を感じ、球持ちが良いのが特長のサウスポーです。
今年見た限りMAXは141キロでしたが、
打者には球速表示以上に球が来ているように感じたことでしょう。
しかし、体の開きが早く、フォームが安定していません。
また、落差の激しいカーブを持っているものの、
やたらと抜け気味で、なかなか有効に使えていません。
プロ初登板は4月2日のシリウスゲーム対JR東日本戦でした。
この時1回1/3を投げ5失点と散々な内容でしたが、
その後チャレンジマッチやシリウスで数試合投げ徐々に調子を上げていきました。
そして、6月27日の試合のとんでもない場面が、
宮本のイースタン公式戦初登板になりました。
九回表に登板した同期入団の笠原が四球・ヒット・四球と、
ノーアウト満塁にしてしまい、その次のバッターにも押出し四球
たまりかねた岡崎監督はその3人のランナーを残したノーアウト満塁の場面で、
なんと、宮本をいきなりリリーフ登板させたのです!
これはいくらなんでも可哀想。
それでも相手西武の斎藤をセカンドゴロ、浅村を浅いライトフライと
二死までなんとかこぎつけました。
しかし、ホッとしたのかその直後、次のバッターにワイルドピッチ、
三塁ランナーに生還され、その動揺のまま、
走者一掃のタイムリースリーベースを打たれてしまいました。
自責点は全て笠原に付いたため、
宮本は1イニングを自責点0で初登板を終えたのですが、
なんともホロ苦い公式戦初登板になりました。
もっとも、こんな場面で初登板させる岡崎さんも鬼だと思いました(笑)
今年入団した4人の高卒投手の中では一番素材感が強いのです。
しかし、体が出来てくればもっと球速も上がるでしょうし、
抜け気味の変化球も制御できるようになることでしょう。
個人的には好きなタイプの投手です。
血液型O型、兄弟型は兄との2人兄弟・・なかなかいいと思います。
2009年6月7日(日) 宮本武文奪三振!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7282118
斎藤圭祐
メタボっぽい体型から全ての球種を低めに集める、
高卒離れした実戦向きの投手です。
ストレートのMAXは私が確認した最高のもので142キロ程度。
しかし舐めるように低めに制御されています。
さらに決め球のフォークが低めの同じ軌道から決まります。
今年入団した投手の中で文句なし完成度は一番高いと思います。
意外にもプロ入り初登板は今年入団した5人の投手の中で最も遅く、
6月14日のシリウスゲーム対明治生命戦でした。
イースタンの公式戦初登板は7月10日の楽天戦、
2イニングを奪三振1のパーフェクトに抑えました。
すると、そこから斎藤は快進撃を続けることになります。
なんと10試合、11イニング1/3を無失点で通したのです!
全て1イニングか2イニングのショートリリーフでしたが、
高卒投手なのに大したものです。
大卒の村田よりもはるかに安定しているように感じました。
その連続無失点記録も9月22日の西武戦で打ち込まれ、
途切れてしまいましたが、今年の登板は、
十分来年以降に繋がることを予感させるものでした。
早ければ来年にも一軍で試用される可能性を感じるプロ一年目でしたが、
こんな老獪な投球を高卒ルーキーがやるのは驚きでもあり、
伸びしろという点では、なんだかつまらなくも感じます。
それとゴンザレスのような投手もいますが、斎藤はもう少し体を絞るべき。
そうすればもっと球にキレが出てくる気がします。
血液型A型、兄弟型は妹2人との3人兄妹・・これは少し心配。
2009年6月20日(土) ルーキー斎藤圭祐(巨人)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7401805
2009年8月29日(土) 齋藤圭祐奪三振!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8077991
- favorite8 visibility1889
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件