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雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、鳥栖ニモ負ケズ…。
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リオネル
2007年07月15日 19:45 visibility364
◎西京極スタジアム
◎観客数:2507人
◎天候:雨
◎気温:23.9℃
◎湿度:97%
◎風:弱風(北北東3m)
※台風4号接近のため、本日予定されていたJ2の試合は3試合が中止。
サンガ戦もぎりぎりまで見合わせていたが3時の時点で決行決定。
☆フォーメーション
【サンガ】
田原
パウリーニョ
徳重 倉貫
斉藤
石井
三上 平島
盛岡 角田
平井
※累積出場停止 DFチアゴ(治療のためブラジルへ一時帰国8月6日帰国予定)
《SUB》 GK上野 DF手島 MF渡辺・中払 FWアンドレイ
【鳥栖】
藤田 廣瀬
出口 小井出
高橋 高知
日高 長谷川
加藤 柴小屋
浅井
※累積出場停止 DF飯尾
《SUB》 GK赤星 MF村主・ユン・清水・山城
【審判】
主審:池田 直寛 副審:鳥越 明弘・大西 保 第4:北村 修一
【前半】
芝の水はけは良い方だと言われている西京極のピッチも連日の雨と更なる大雨であちこちに水溜りが出来ている。特にセンターライン付近とメイン側のサイドラインはひどい。
各選手がポジションに付き、キックオフ状態で会場からアナウンス。先日自動車事故により亡くなった元サンガ(後に横浜FC)に在籍していたアレモン選手の追悼で1分間の黙祷。
鳥栖サポーターも応援をやめ、静寂に包まれたスタジアム。
(協力してくださった鳥栖サポの皆様にこの場を借りて心より御礼申し上げます。)
キックオフと同時にアレモンコールで試合開始。
先日の山形戦に続き、雨対策の戦術。
・前線の高い位置にボールを供給しセカンドボールで勝負。
・セットプレーからの得点を狙う。
すべる、こける、ボールは弾まない。パスも途中で止まる。と思いきやスピードをましてラインを割る。
場所によって状況が異なり、ボールコントロールは不可能状態。
ドリブルやパスのコントロールは機能せず、とりあえず前へ、人のいない所へボールを放り込んどけ状態。
両チームとも決定機を作れず点が入る気配がしない。
鳥栖のゴールキックを中盤でサンガ陣がヘッドで大きく前へクリア。そのボールを鳥栖のDFがまたもや前へヘッドでクリア。サンガ陣が小さくヘッドでクリアパス。そのボールが斉藤につながり前線の徳重へ縦のクロス。背後からの難しいボールをダイレクトでシュート。完璧にヒットしたがGKのほぼ正面に飛びクリアしたボールが突っ込んできたパウリーニョの足元に、勢いあまってコントロールも出来ないままシュートするがバーの上を越えてゆく。
前半の見せ場はこれだけ。シュート数で言えばサンガの6に対して鳥栖が2。
先のサンガのジュート以外は決定的場面なし。
前半終了。
☆ハーフタイムの監督コメント
京都サンガF.C.監督: 美濃部 直彦
・不用意なファウルを与えないように。
・前半は集中してできているので、このまま続けよう。
・クロスが少ない。もう少しサイドからの起点を作ろう。
<交代>なし
サガン鳥栖監督: 岸野 靖之
・今日は何点も入るコンディションではない。1点が大事。
・ロングボールはしっかり競ること。
<交代> MF山口貴之out MF 尹晶煥in
【後半】
9分 サンガ選手交代 MF倉貫out MF中払in
このピッチ状態では倉貫のドリブル・パスセンスの良さが発揮できないとの判断で、オールラウンドで走れる中払投入。
すぐさま右サイドから左ゴール前のフリーの中払にクロスが通るが、ダイレクトで打ったシュートはヒットせず。
33分 鳥栖のゴールキックを斉藤がヘッドで右のスペースへ大きくクリア。パウリが追いかける続いて藤田がプレスに追いかける。パウリがトラップしようとボールに近づいた瞬間、ボールが止まり二人は急ブレーキ。ボールを取りに行こうとしたパウリに後ろから猛烈なスピードで突っ込んできた徳重が「ドケ!」と言わんばかりに左足でシュート。後ろ足を伸ばして藤田が懸命のクリアで対抗するが、僅かに触れたもののそのまま右隅に突き刺さる!! 執念でもぎ取った先制点。 1−0。
チームが勝ちきれなていなかった時のパウリであれば、点取り屋としての責任感から「何とか俺が決めなければ」と無理をするところだが、最近は選手間の信頼関係も確立しつつあり素直に任せたところが生んだゴールとも言える。
34分 サンガ選手交代 FW田原out FWアンドレin
35分 鳥栖選手交代 MF小井出out MF村主in
39分 サンガ選手交代 MF徳重out MF渡辺in
41分 サンガの中払と鳥栖の日高がボールの奪い合いで、こけた日高の顔元のボールを蹴って日高に当たる。故意ではなかったと思うがこのプレーに鳥栖のユンが激高、中払を突き飛ばし1発退場。危険プレーの中払にはイエローが出されたが、ピッチは騒然となりあわや乱闘の雰囲気もあった。
ロスタイム3分を含め一人少ないながらもパワープレイで鳥栖が応戦するもチャンス作れず試合終了。
☆総評
・サンガ鳥栖とも第2クールを8勝1分3敗と同成績での折り返し順位こそ違いはあれど、厳しい戦いになることは予想されていた。ましてや05年に優勝した時も唯一負け越していたチームでもあり、何としてでも勝ちたかった相手であった。
・チアゴの出場停止で盛岡が先発。4月25日鳥栖戦で負傷退場して以来の先発長いリハビリを終え先発が因縁の鳥栖戦、前回も雨の悪天候で条件は酷似。
他の選手も同様だがこのコンディションでの評価はポイントのしようがない。
90分間戦い勝利できたことは彼の自信にもつながるだろう。
・また、FWアンドレイ・DF手島選手の怪我からの復帰で久々のベンチ入り。
後半にアンドレは出場し、元気なプレーを見せてくれた。
・前節の山形戦に続き、このコンディションで勝利できたことは大きい。
試合後に石井選手が「今までのサンガなら勝てなかったと思う。」とコメントを残している。
それが勝てるようになってきたことはチームの成長と言えよう。
・だが、秋田や倉貫をはじめJ1を知る選手は一同に今の戦力ではJ1では通用しないと口を揃える。
J1昇格は必須だが、上がっても戦えるチーム作りも平行して行わなければならない。
人もボールも動きトータルフットボールの形ができつつあるサンガであるが得点は個々の能力によるものが多い。 今後は両サイドバックの平島・三上の成長がポイントになりそうな気がする。
冒頭でも述べましたが、アレモンの追悼試合でもあった今日のゲームでした。写真は試合前の黙祷時の電光掲示板です。(サンガ公式サイトより)
試合後のヒーローインタビューで徳重選手が「黙祷後のアレモンコールで泣きそうになりました。」を聞いて僕もうるっときました。そしてこの勝利をアレモンに捧げます。とも言ってました。
本当に今日勝ってくれてお礼を言いたい。負けていればまた違った感情となったこでしょう。
このヒーローインタビューの後、アレモンの応援歌を歌ったときには、もう押さえられず涙に濡れたゴール裏でした。
歌えて本当に良かったです。一生忘れることは出来ないでしょう。
これで私たちの喪中は一応終えることにして更なる転換をはかりつつ、後半戦に挑みたいと思います。
また、アレモンの献花台も設けられ試合前にお別れを言って来たのですが、多くの花束や供え物がありました。印象的だったのは、そばを離れず正岡ジャイールコーチがずっと見守っておられました。その姿を見たときはうるっときました。
試合終了後も最後のお別れを伝えたいサポでいっぱいだったらしく、中には手を合わせてくれる鳥栖サポもおられたようで、その話を聞いてまた、うるでした。
オブリガード!アレモン!! 永遠なれ。。。。
- 事務局に通報しました。
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