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豪雨の中サンガ、ホーム4連勝!
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リオネル
2007年06月26日 00:48 visibility76
◎西京極スタジアム
◎観客数:2841人
◎天候:雨
◎温度:19.5℃
◎湿度:95%
◎風:無風
☆フォーメーション
【サンガ】
田原(西野)
パウリーニョ
徳重(中払) 倉貫(渡辺)
斉藤
石井
三上 平島
角田 秋田
平井
《SUB》GK上野 DF盛岡 MF渡辺・中払 FW西野
【水戸】
岩館(中島) 塩沢
椎原 金澤
村松 小椋
金 吉本 平松 鈴木和
武田
《SUB》GK本間 DF木谷 MF眞行寺 FW西野・遠藤
【審判】 主審:村上信次 副審:恩氏孝夫 西村典之 第4審:藤原正明
【前半】
開始早々、サンガ徳重からのFK、秋田ヘッドで合わすも外れる。
続いて水戸は右CK村松から平松がヘッドで合わすもバー上外す。
雨天でのゲーム。ボールが落ち着かず両者膠着状態。
サンガは前線の田原をターゲットに縦パスを入れ、水戸は小さくパスを繋いでサイドに展開。
28分 ハーフライン付近からサンガ角田が右サイドを駆け上がるパウリーニョにパス。
選手が上がりきっておらず一瞬の間があく。中央にDF2人を引き連れ倉貫が上がって出来たスペースに入った徳重にパス。ワンタッチでゴール前、田原へ、ヘッドで右サイドへ流す、2バウンドしたボールをワンタッチで中央へクロス。フリーの田原がヘッドでゴール! 1−0
見事な連携。全てがワンタッチでの展開。田原がヘッドで真後ろに流してから、どのようにしてフリーのポジションが取れたのか、はるか向こうのゴール前が見えるわけもなく帰宅後VTRで確かめたがカメラはボールを追っているので確認できず。
いかにしてDF陣を煙に巻いたか気になるところだが、2試合連続ゴールはいよいよ田原の開花と見てよいのではないだろうか、以前の観戦記では田原の動きに対して不満ばかり述べ、起用し続ける美濃部采配に疑問を感じてはいたが、撤回せざるを得ない。
守備や走りに対しては依然不満は残る、この試合でも追えば届いていただろうボールやカットできた場面はあった。しかし高さを活かしDFをことごとく潰していた点は高く評価できる。
本人もまだまだ足りないと謙虚だし、ターゲットとして機能できればサンガの強さも本物になることを思わせる田原のゴールであり連携であった。今季�1のゴールと言えよう。
雨はさらに強さをまし、水しぶきを上げながら転がる重いボールはコントロールが難しい。
選手はおろか主審・副審、ボールコレクターまで滑って転んでいる。
試合は膠着状態のまま転機を活かせず前半終了。
【ハーフタイムの監督コメント】
京都サンガF.C.監督: 美濃部 直彦
・攻守の切り替えを早くして、もっとシュートを打っていこう。
・リスタートを簡単に与えるな。
・あと45分集中しよう。
<交代>なし
水戸ホーリーホック監督: 前田 秀樹
・シンプルにスペースを狙うこと。
・もっと動き出しを早くしよう。
・足を止めないこと。
<交代>なし
【後半】
4分 水戸岩館の左CK。パンチングしたボールが秋田に当たり、痛恨のオウンゴール。
与えてはいけない時間帯にあってはならないミス。防げない失策だったのか? 1−1
11分 ハーフライン右前あたりで水戸吉本から平松への横パス。パウリがプレスに入り抑えきれないボールを見事にカット。右から左へトップスピードに乗ってスライド。DFの鈴木和が懸命に追う。鈴木和がやや前方を並走し振り向きながらタイミングを計っている。足を出した瞬間、パウリが左足を振りぬく綺麗に股を抜けGKは反応できずゴール! 2−1
いよいよパウリは本調子か?前節のハットトリックに続き、相手のわずかな隙をついてボールを奪いあっという間にゴールを奪う。パウリの個人技でたたき出した貴重な追加点。
DFの鈴木のポジショニングが気になった。後ろ向きの体勢では今のパウリを止めきれないはず、ファール覚悟でタックルに行くべきではなかったか?ペナルティーエリア外であるのだし、天候を考えばFKでもしのげた可能性が高いと思われる。
14分 再度サンガの攻撃やや右から今度は徳重が先ほどのパウリのシュート同じようなシュチエーション。DFに鈴木と平松が対応するがその間をぬってシュート。惜しくも外れる。
またもや気になったのが鈴木の後ろ向きのディフェンス。昨年まではサンガで活躍していたDFである。
は更に強まり、豪雨。滝のような雨。ピッチは田んぼ状態。僕の靴の中も田んぼ状態。
ピッチは白く霧が出ているような光景、目を開けていられないくらいの雨である。
選手は気持ちだけで闘っている。
なかでも水戸の中盤でボールを奪ってパスをつないでサイドに展開、機をみてミドルも打つ。
人もボールも良く動く、なんと美しいサッカーなのだろう。前田監督が5年がかりで作ってきたチーム。2連勝中であるのもうなずける。最下位で低迷中であるとは到底思えない健闘ぶりであり、信念が見える。金銭的なチーム事情があり、たいした補強もままならぬ和製チームである。足りないとすれば勝つ経験か…。あなどるなかれ水戸ホーリーホック。確実に上がってくるチームだ。
水戸選手交代 FW塩沢out FW西野in
前へ前へ攻撃の水戸。パウリの飛び出しはいいがパスのほうが遅れるオフサイド。パウリがキレている証。 水戸のキープ率が高い。
20分 水戸右CK。GKパンチングではじくも椎原の前へ、豪快にシュートするが、GK平井がかすかに触れて外れる。 サンガはパウリを前線に残し守備固め的。
25分 サンガ選手交代 MF倉貫out MF渡辺in
31分 サンガ選手交代 FW徳重out MF中払in(9試合ぶりのベンチ入り&出場)
33分 サンガ渡辺がハーフライン付近からドリブルで切り込んで行きファーの田原へアーリークロス、ヘッドの切り返しに中払が飛び込んでくるがボールが浮き気味になりGKが先に触れる。
水を得た魚のごとく守備重視で送り込まれた中払だったが果敢に攻撃参加。タレント揃いの中盤での出番がなかったが、腐らず努力していた姿を知っているだけに嬉しい出場であった。期待に応えてくれる素晴らしい動きを見せてくれた。
すぐさま右から再び渡辺が2人のDFをかわして切り込みパウリへ、ワンタッチのヒールで渡辺にワンツー。シュートするもGKが足を投げ出しファインセーブ。サンガの攻撃の形が出た。渡辺もここ最近はベンチスタートだが今季全試合出場を果たしている。
36分 水戸選手交代 FW岩館out FW遠藤in
サンガ選手交代 FW田原out FW西野in
42分 水戸選手交代 MF椎原out MF眞行寺in
ロスタイム2分。水戸の猛攻をしのぎゲームセット。
【総評】
・この悪天候の中、技術的なミスには触れることもないだろう。
水戸は粘りの納豆とよく形容されるが、まさしくその通りだった。パウリのチェーシングにも必ずと言っていいほど2人がかりだったし、倉貫にも仕事をさせなかった点でもDFの評価は高い。
・攻撃スタイルについては先ほど述べたので割愛するが、金澤のドリブル突破は迫力があり見応えがあった。
・サンガのオウンゴールは残念だったが、それを除けば無失点であり、連携での得点や相手のミスを見逃さず得点に結びつけたのも好材料である。なにより気持ちが最後まで切れてなかったのが良かった。守備をしながらも加点に向かう姿勢も感じたし、多少のうだうだ感もあったが、あの状況ではよくやれたと思う。
・真価が問われるのは次節の湘南戦。J1昇格圏内を虎視眈々と狙いサンガと勝点2差で4位につけている。負ければ順位が変わる。連勝で波にのる湘南相手に何ができるか。
前回はホームでスコアレスドローに押さえられた。中二日でアウェイの湘南戦。サンガの強さを証明できるか?
試合後の秋田のコメント。「試合に勝っただけです。雨が降ってボールが止まったりしていたので、セイフティーなゲームになったが、こういうゲームもしなければいけないのかな、と思います。もっともっとボールをつなげられるように、色んなバリエーションで展開しなければいけないと思います。セットプレーから失点しないこと、点を取ることを心がけていきたいと思います。ゴールのニオイが出てきたと思いますけど、チーム全体のゴールの精度をもっと上げていかなければならないと思います。
チームとしてやらなければいけないことはたくさんあります。喜んではいられない。求められているのはもっと高いものだと思うし、2連勝・3連勝・4連勝・・・それはもちろんですが、J2優勝目指していかなければならない。
大雨の中でも3000人近いファン・サポーターの皆さんに来ていただいて、その方々のためにも、今日は勝てて良かったと思います。」
抜かりないサンガ次節に期待!!
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