最後がブラジル戦で良かった

日本対ブラジル、オレの予想は「涼しい時間帯の試合になったので、身体がいつも以上に動くようになった日本が前半から飛ばしに飛ばし、先制点は奪わ れるものの2点を取って逆転、しかし60分頃からこれまで暑い中2試合戦った疲れとそれまで飛ばしてきた疲れが重なって足が止まり、ブラジルに次から次へ とゴールを割られ、最終的に2-5の敗戦」でした。

だから、敗戦自体、ワールドカップからの敗退自体はそれほどショックを受けなかったのだけれど、ヒデが試合後にピッチに横たわる姿を見たらとても悲 しくなり...、伸二も一番いい状態の時期のワールドカップでほとんどゲームにかかわれなかったなと思うと、自分でも意外なほど落ち込んでしまいました。 （伸二のこと、普段は「走らねぇ、守備しねぇ、ゴール前行けよ」とかボロクソに言ってたんだけど）

ようやく落ち着いてきた今だから言えるけど、「最後、ブラジルにいいものを見せてもらったな」と。最初に調子の上がらないセレソンと接戦をして、最 後にオーストラリア辺りとぎりぎりの戦いをして惜しくもグループリーグで敗退なんかだったら、こんなにも真摯に自分たちと、自分たちの実力と向き合えな かっただろうから。

それに、あのブラジルこそ、日本が目指すものでしょう？　ジュニーニョ・ペルナンブカーノのミドルシュート、ロビーニョの緩急をつけたドリブル、ロ ナウドのゴール前での落ち着き、少ないボールタッチでのパス回し、相手の狙いを逆手に取ったパス、プレスを掛けられたときのいなしかた。

最高のレッスンを受けることができたのだと思うよ。授業料はとても高かったけれどね。

俺らは、そういうものを念頭においてJリーグを見る。Jリーグのプレイヤーに観客席から要求する。彼らはそういう思いを受け取ってうまくなる。

最後がブラジル戦で本当に良かった。