この胸の高鳴りを

  • Ernesto
    2007年12月30日 09:06 visibility48


今日の朝4時半からある試合を見ました。

ネット中継で。

画質は悪かったですが、画面にくぎ付けでした。

こんなにも夢中にさせられる試合を私は他に知りません。

90分があまりに短く感じられ、何とも言えない満足感を残して試合は終わりを迎えました。


バスク選抜(Euskal Herria)とカタルーニャ選抜(Catalunya)の試合です。

どちらも、スペインの自治州の選抜チームです。

毎年、主に年末にスペインでは各自治州が選抜チームを結成し試合を行います。

中でも独立意識が強いのがバスクとカタルーニャなのです。


バスク人やカタルーニャ人は自分達はスペイン人ではないと考えています。

なので、彼らがスペイン代表を応援することなどまずないと言っていいでしょう。

スペイン代表に誰が選ばれているかを知らないという人さえ珍しくないようです。

これには我々日本人には簡単には理解できない歴史的背景があるのです。
(興味のある方は調べてみてください)


スペイン人ではないと考えている以上、彼らが自分たちの代表チームを望むのは自然なことであると思います。

毎回、試合の際には「バスク選抜に代表権を」という横断幕を掲げています。

つまり、スコットランドやウェールズなどのように国際試合に参加したいということです。


しかし、それが認められることはおそらくありません。

理由は様々ですが、仮に、バスク選抜を認めてしまうと、カタルーニャ選抜も当然、代表権を主張するでしょう。

すると、アンダルシア選抜、ガリシア選抜など、他の各選抜チームもそれに続こうとして収拾がつかなくなるということ。

そして、政治的な理由からです。

代表権を認めると、国家として独立する気運を高めかねないということ。

バスクについていえば、ETA(バスク祖国と自由)が存在する限り、代表権が認められることはないでしょう。


試合は前半、カタルーニャ選抜が今、売り出し中のボージャン・クルキッチの得点で先制します。

後半、バスク選抜はガイスカ・メンディエタのスルーパスで抜け出たホセバ・ジョレンテの折り返しをアリツ・アドゥリス!!

1-1の引き分けで試合終了。


会場となったサン・マメス(アスレティック・ビルバオのホームスタジアム、通称:カテドラル(大聖堂))の雰囲気、

集まったファンの本当の自分たちの代表チームを目の前にしての高揚感。

それはまるでバスク選抜という名の一つの宗教の大聖堂における信仰心を試す儀式のような・・・。

うまくは言えませんが何か心に響き、伝わるものがありました。


この試合に、バスクに、どうしてそんなにも夢中になるのか自分でもわかりません。

バスクに魅せられてもう8年くらいになりますがそのきっかけを思い出せません。

なぜだか知らないが好きになり、行ったこともない場所に思いを馳せる・・・。


不思議なのです、この感覚が、自分でも。

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