ジーコが残したもの

  • tommy
    2006年06月24日 04:32 visibility169

日本の敗戦から1日が過ぎた。

観戦記を書くか迷ったけど、自分の思うところが

メインの内容になりそうだったので日記で更新。

 

ジーコ監督がこのチームに残したもの。

『最後まであきらめない気持ち』、『粘り強さ』。

それは、『ジーコ・スピリット』とも呼ばれた。

 

アジアカップ、親善試合などで、それは発揮された。

でも、真剣勝負『戦争』とも呼ばれるワールドカップでは、

それは非常に薄っぺらく、何も残さなかった。

 

選手の自信のなさそうな顔。

それがブラジル戦の率直な感想だ。

 

玉田の先制点。 

彼が柏で好調だった頃、あの角度から、あの位置に

シュートを決める姿を何度か見たことがあった。

 

彼のシュートは、素晴らしかった。

でもやっぱり気持ちが足りなかった。

 

『あのゴールで彼らが本気になった』

試合後、玉田はそう語っていたが、君はどれだけ

本気になったブラジルにむかっていったのか。

がむしゃらに、血反吐を吐くほどむかっていったか。

 

玉田だけじゃない。

どれだけの日本人選手が、本気でブラジルにむかった? 

 

彼らのプレイから『必死さ』を感じることは無かった。

 

ロナウドに同点ゴールを決められたあと、どれだけの選手が、

本気であと2点取ろうと思っていたのか。

 

『この試合は、気持ちが大事』

そう語る選手は多かったが、みんな口ばかりだった。

 

気持ちを感じることが出来たのは、中田英寿選手だけ。

彼の周りには、もうカズもゴンも秋田もラモスもいなかった。

彼は、最後まで一人でプレイをしているようだった。

 

前半ロスタイムに同点にされ、前半終了直後、

何か怒りながら叫ぶ彼は、やっぱり浮いていた。

 

後半。

本気になったブラジルを相手に得点を量産された。

彼らは、おびえ、抵抗することもなく、敗れた。

 

日本のワールドカップは終わった。

 

ピッチに倒れこむ中田。

彼は、涙を流し何を思うのか。

 

『通路でも泣いていた。よほど悔しかったんだろう』

そんなふうに中田をいたわったという川淵三郎氏。

 

そんなこと言っているあなたがトップにいる限り、

この日本は強くならないよ。あなたは何を思うのか。

 

ジーコ・ジャパンは、大嫌いだったけど、こんな終わり方。

史上最強ともいわれたメンバーがそろった日本代表が

こんなかたちでワールドカップを去る。

 

不甲斐ない、情けない、そして悔しい。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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