届かなかったイエローサブマリン
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r-7
2006年04月30日 23:22 visibility81
いよいよ準決勝セカンドレグ。決勝進出チームが決まる試合。
連続無失点試合を続け、ファーストレグで1−0とリードし
たアーセナルがアウェーでどんな戦いをするのか。アウェー
ゴールは奪えなかったものの、ホームでは絶対的な自信を持
つビジャレアルがどういう戦いを仕掛けてくるのか。
そんな思いとは別に意外な展開でゲームは進みだした。序盤
こそ勢いを見せかけたアーセナルだけど、前半9分という早
い時間でフラミニが負傷交代してしまう。
アーセナルはこれが影響したのか、最初からこういう戦い方
を意識していたのか、前半の残り時間のほとんどを守備に費
やすことになってしまう。
ビジャレアルは圧倒的に攻め続ける中で、いくつか決定的な
チャンスを作り出す。そのほとんどに絡んでいたのが背番号
99をつけるフランコ。しかしその決定機をことごとく外して
しまう。川勝さんが、このフランコがいい意味でも悪い意味
でもキーになりそうだと言ってたけど、まさにそんな予感も
するなw
結局、前半は0−0のまま終了。ポゼッションで75ー25%、
アーセナルのシュート数は0という偏った展開を何とか耐え
きったという内容になった。
後半開始直後、そして7分後にもチャンスがあったフランコ
だけど、またしても決めきれない。これは悪い方のキーマン
になるのか?w
その後も全くいいところが出ないアーセナル。これは本当に
作戦なのか?だとしたら、しんどすぎる作戦のような気がす
るけど…。アンリは前を向いてボールを貰えないし、DFで
跳ね返してもセカンドボールをことごとく拾われる。
そんな中、一方的に攻め続けるビジャレアルのフランコがつ
いにゴールネットを揺らす。と、思ったらオフサイド。今日
はとことんついてないなこの人w
そんなこんなで残り10分を切ってくる。が、展開は相変わら
ずのまま。ビジャレアルも攻めてはいるけど、リケルメを経
由するボールが少なくなり、決定機をなかなか作り出せない。
このままアーセナルが我慢しきってしまうのかと思った88分。
クリシーがホセマリへのチャージでPKを与えてしまう。
最大の見せ場がここでやってきた。キッカーはリケルメ。こ
こで追いつけば、延長へ持ち込める。誰もがそう思ったはず。
しかしレーマンがこれを完全に読みきってビッグセーブ。
スタジアムの落胆の叫びが響く。リケルメは放心状態。何と
か最後の攻めを見せるけどタイムアップ。ビジャレアルは最
後に訪れたチャンスを掴めなかった。けど、誰もリケルメを
責めることはできないだろなぁ。ここまでこのチームを引っ
張ってきたのは、まぎれもなくリケルメだろう。それを誰よ
りも分かっているのがサポーターで、負けたとはいえ試合後
の大声援が物語ってるような気がした。
アーセナルは80分くらいの時間を耐え凌いだゲームだったけ
ど、結局は連続無失点を10試合に伸ばし、初の決勝進出を決
めた。単なる記録ではなくて自信にもつながってるんだろう
か。一度は崩れかけたガナーズがここまでやってきました。
初の決勝で悲願のビッグイヤーを掴む事ができるでしょうか。
- 事務局に通報しました。
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