王国の誤算〜ジズーの大冒険〜

  • r-7
    2006年07月02日 23:35 visibility57


ジダンの冒険はまだ続くのか。ブラジルは王者の強さを見せ
つけるのか。非常に楽しみな一戦です。フランスはいつも通
りアンリの1トップ。その下にジダンを置き、左にマルーダ、
右に好調のリベリーを置く布陣。ブラジルは何とロナウドと
ロナウジーニョをトップに置き、中盤の底にゼ・ロベルトと
ジウベルト・シウバ、その前にカカとジュニーニョを入れる
という、いつもと違う布陣できた。

この布陣で最初からペースを握ったのはフランス。コンパク
トなDFラインを敷き、ブラジルの中途半端なパスをうまく
カットして、ジダンにボールを集める。ジダンが前の試合で
自信を取り戻したのか、自在に攻撃を操る。対するブラジル
の司令塔、ロナウジーニョは全然に入っていたからか、攻撃
の起点になかなかなれず、フランスのDF陣に抑え込まれる。

個の力で突破を試みるブラジルだったけど、フランスのDF
がこの日は素晴らしかった。全くと言ってイイほどブラジル
にいいシーンを作らせなかった。前半はフランスのいいとこ
ろばかりが目立った。

後半11分、フランスは左サイドでファールを受けFKを得る。
ジダンがファーに送ったボールをフリーになったアンリが合
わせてフランスが先制点をうばった。この前にも同じような
セットプレーが2回あったけど、その時にも2回ともマーク
を外されてフリーにする場面があったけど、これがブラジル
の唯一の弱点だったか。

その後、ブラジルはアドリアーノ、シシーニョを入れ、ロナ
ウジーニョを元の位置に戻して、ようやく形を作り始める。
しかしフランスDFはこれをことごとく跳ね返し続ける。80
分にはロビーニョを入れ、怒濤の攻撃を続けるが、88分のペ
ナルティエリアすぐ外からのロナウジーニョのFKが外れた
ことで両チームの指揮者の軍配が上がった。

現時点での最高のプレイヤーと称されるロナウジーニョは結
局得点0でこの大会を去ることになった。ブラジルはここま
で、決して調子がいいとは言い難い試合内容で勝ち上がって
きたけど、結局調子が戻らないままだったか。本当に力のあ
るチームには、通用しなかったということかもしれない。

ジダンは自ら、時計の針を巻き戻すことに成功した。そして
それを支えるベテラン勢の活躍も素晴らしいものがあった。
これが決勝戦だったなら、最高の結末だったけど、まだあと
2試合ある。ここがピークだったなんてことにはならないで
欲しい。















































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