終戦

終わりましたね。
今シリーズは勝負所で得点に絡む酷い誤審が少なくとも三つあり、とてもではないがおめでとうと言える心境ではありません。
最後の田中投手の酷使といい、正直薄ら寒いものすら感じました。
楽天ファンの皆さんには申し訳ない。
でも偽らざる感想です。
もう二度とこの手のものには関わりたくない。

ただし今日の敗戦は完全に力負け。
作られたシナリオをはね返す力もありませんでした。
シリーズを通してみれば、結局の所シーズン中に多くのファンが感じていた不安な部分がそのまま露呈したということでしょう。
具体的には三番手以降の先発陣の弱さ。
杉内ホールトンは数字こそそれなりのものを残していましたが、その内容は明らかに昨年の水準には程遠かった。
加えて澤村宮国の伸び悩み。
今日澤村は失点しましたが、あれが彼の現実。
ストレート以外安定してコントロール出来る変化球がないため、最終的には運任せになってしまう。
あそこを脱却しない限りはこれ以上の上がり目はありません。
シーズン通して結局リリーフの三人に頼りきりだった。
来年に向けて必要なのは先発ローテーションの再構築。
内海菅野に続く若き柱を育て、骨太のローテを作らなければいけない。
澤村宮国今村小山笠原。
彼らを鍛えに鍛え上げて一本立ちさせなくては。
杉内をローテの5、6番手に追いやるつもりで頑張って欲しい。

打線の方では、結局なんだかんだでSクラスの打者は阿部一人というのが露呈してしまいました。
今までは苦しいところでは阿部が踏ん張ってくれたので長野や坂本が安心してプレーできたのが、そこが崩されてどうにもならなかった。
終盤に帯状疱疹を発症したようですが、攻守に負担をかけすぎています。
長野と坂本はよくやっていますが、そろそろもう一段上を目指して欲しい。
そしてそれより問題なのはレギュラーに穴が多いこと。
特にセカンドは仁志退団以来の大穴であり、外野は長野以外入れ替わり立ち代りという状況がもう長く続いている。
2002年や2009年の優勝時と比べると完全に小粒化しています。
今回の敗退は2008年の頃とは性質が違う。
2008の西武打線は完成された非常に強力なものだった。
それに対し今年の楽天打線は比較するにも値しない
この程度の打線に打ち負けたこと自体、巨人打線の底力がなくなっている証拠です。
来年は中井は何としても一年間セカンドの定位置を掴み守らなくてはいけないし(寺内には悪いけど彼がサブにいる打線にしなくてはいけない)、
大田と橋本はいい加減一軍に定着して、亀井松本のロートル二人を(失礼ながらもう伸び代はない年齢)控えに、あるいは由伸を代打に追いやるようでなくては…
このようでなくてはもう一段上のチームにはなれないでしょう。
ただし橋本はタイプの割りに三振が多すぎるし、大田は見るたびにフォームが違う。
何が定着を妨げているのか現実を分析直視して、有意義なオフを過ごして欲しい。

来年度大きくメンバーの入れ替わった巨人と日本シリーズで再会することを祈って文章を結びます。
一年間お疲れ様でした。

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