
新しい波
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メガネふき王子
2008年05月10日 05:44 visibility104
いよいよ試合も明日へと迫ってきたので、
今日は当初予定していた「愛甲猛物語」を中止し、
日記でも書こうと思います。
さて明日の試合ですが、
どうやら僕は先発ピッチャーとしてマウンドに上がる予定だそうで、
それは非常に光栄な事ではあるのだけれど、
同時にまたプレッシャーもひしひしと感じる訳です。
投手としての自分を省みた時に、
いま一番足りないものは、やはり変化球であると思います。
確かに僕にはコシヒカリという名のオリジナル魔球があるにはあるのですが、
しかし僕は自分の持ち球であるにも関わらず、
このコシヒカリボールが変化したところを一度として見た事がありません。
つい最近まで名前の由来も解らずにいた、とてもミステリアスな球種なのです。
「ひょっとすると、コシヒカリは変化球ではなく、ただのスローボールなのではあるまいか…」
と、近頃になって僕は自分自身に疑いの目を向けるようになりました。
投手とは孤独な生き物で、一度マウンドに上がれば
常に不安や疑心暗鬼の念に付きまとわれ、精神はギリギリの極限状態まで追い詰められます。
そんな最中に唯一の拠り所であるコシヒカリが、ただのスローボールだと知ったら、
どれだけ残酷な話でしょう、僕はマウンド上で発狂してしまうかもしれません。
そこで僕は新たな球種を身につけようと、変化球について色々と研究を始めたのですが、
ここで新たな問題点が浮き彫りとなったのです。
カーブ、スライダー、フォークにシュート、
僕がウィキペディアで調べた変化球は、
どれもこれも肩に大きな負担がかかるものばかりだったのです。
ゼリー状の右肩にこれ以上負担を強いる訳にはいかず、
僕は泣く泣く新球種を断念せざるを得ませんでした。
しかしここでくじける訳には行きません。
続いて僕が考えたのは、ボールではなくフォームに変化をつけるという
これまでの業界にはなかった、非常に画期的な方法でありました。
これが見事に功を奏し、僕は広島の山内のピッチングフォームを体得するに至ったのです。
僕はこの投法に、「ヌーヴェル・ヴァーグ」と名前をつけました。
サインは指四本でお願いします。
明日はやってやる!
では最後にYouTubeから、
「ハイスピードカメラが捉えた!魔球コシヒカリの全貌」をご覧ください。
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- 事務局に通報しました。
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