2014:J2:40節:A:vs横浜FC「現実的な選択」その3

4、試合から見えるポイント

4-1:現実的選択

ポゼッションからの積極的な攻撃にいかず、徹底してロングパス主体のローリスクの攻撃。
その結果、攻撃自体は、機能不全だったが、少ないチャンスをものにしての勝利となった。
守備もラインを上げず、ゴール前を固めた。
そして、自陣に入ればハイプレス。
しかし、ファインゴールやセットプレーで、失点してしまえば、勝利が難しくなる戦い方であったが、この試合は、横浜の決定機で、GK1中林 洋次の正面に飛んだ。
そういった運が無ければ、大量失点の可能性のあった試合でもある。
しかし、ポゼッションスタイルの一時期の魅力的サッカーが、研究により機能しても内容も落ちて結果が付かなくなった今となっては、こういった継続性無くても出来るサッカー。
これの選択は、一つの選択肢間違ってはいなかったが、このサッカーで、3連勝するのは、かなり難しい。
それでも可能性を信じて応援するのみ。

4-2:4近藤 徹志の起用

ロングパス対策とラインを低くすることで、4近藤 徹志の起用。
ここまで、4近藤 徹志も途中出場で、結果を残せなかったが、ここに来てフィジカルの強さ、CBとして1対1の強さ、空中戦といった持ち味を発揮し、完封に貢献した。
恐らく久々に見えた勝利の形であり、次戦負けない限り、次節もスタメンとなるだろう。

4-3:否定できない横浜に助けられた側面

岡山は、自陣を高い守備意識によりゴールに蓋をした。
しかしもし京都の31大黒 将志の様な代表クラスのストライカーや山形の11ディエゴ・ジ・ソウザ・ガマ・シウヴァの様な違いを見せる事が出来るストライカーがいたらどうだったか?
しかしながら残り2戦対戦する熊本と富山には、そういったJ2屈指のストライカーは、存在しない。
これは、非常に幸運であり、このサッカーを継続することで、PO進出が、夢ではないともいえる。
他力本願ではあるが、非常に恵まれている。

4-4:PO進出から突破となると格段の難易度
 
残念ながらこの試合で、勝った岡山のサッカーでは、PO突破は、非常に難しいだろう。
通常のトーナメント戦であれば、0-0なら延長戦→PK戦という流れになることもあるが、下位チームは、勝つしかない。
岡山のこの試合サッカーは、負けない守備的で手堅い現実的サッカーであるが、PO突破を目指す場合には、ある程度攻撃的に行く事が現実的サッカーとなる。
勿論、残り15分で、勝負を決めに行くような破壊力があれば、そういったサッカーをしつつ手堅いサッカーを進める事も出来るだろう。
しかし、現状の岡山の攻撃には、そういった破壊力は無い。
夏場のサッカーが、そういったJ1昇格を目指す、もっと言うとJ1定着を目指しての理想を追い求めたサッカーとすると、今のサッカーは、PO進出まで目的を下げたサッカー。
監督としても選手としても悔しい判断ではあったが、結果として2か月ぶりの勝利に繋がった。
PO進出が、今のチームの目的。
まだ可能性が、残っている。
それは、幸せな事であるが、やはりその先を見据えた時には、課題は、山積み。

4-5:この試合の20妹尾 隆佑

やはり、チームの方向性の中で、20妹尾 隆佑を活かしきれなかった。
これが、正直な所。
その中で、チャンスがあれば持ち味を少し出せてたし、決定機逸機の場面を含め、自分の出来る事。
それを忠実にやっていた。
岡山のシャドーの中で、高い戦術理解度を誇っている中で、見ていて的確なポジショニング出来ており、相手チームからすると嫌な選手の筈である。
残り2戦に必要な選手であり、J1昇格の可能性が無くならない限り、必要な選手であることは、間違いない。

5、満足度

7点(10点満点)

可能性を残した意地の勝利。
嬉しかったが、まだ何も掴んでない。
可能性が残る限り、最後まで戦い抜こう。

岡山から世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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