J2:2節:ギラヴァンツ北九州VSファジアーノ岡山「次節へ期待できる引き分け」

北九州VS岡山:0-0
得点者:なし
観客数:4009人

●岡山スタメン

10チアゴ
7キムミンキュン・11桑田
7服部・36関戸・14仙石・2沢口
5植田・3後藤・30一柳
1中林

●リザーブ

GK:21真子
DF:4近藤
MF:18竹田・25田所・13石原・28岡崎
FW:19中野

●途中交代

11桑田→13石原、10チアゴ→19中野

 

●北九州スタメン

21端戸・11池元
8森村・10安田・13関
25新井・7木村
22キローラン木鈴・15登尾・2宮本
1佐藤

●リザーブ

GK:31キローラン菜入
DF:6冨士・23高野
MF:14竹内・18常盤
FW:24渡・27加部

●途中交代

10安田→14竹内、11池元→24渡、21端戸→27加部

●試合の流れ

強い風の中行われた試合。
両チーム風に苦しむ。
風の影響で、危ないシーンも作られるが、1中林のファインセーブで21端戸のシュートをなんとか防ぐ。
そうした試合展開の中、岡山が主導権を握りパスサッカーを展開する。
中盤でしっかりパスを繋ぐが、なかなかフィニッシュまでいけない。
基本的には、岡山ペースで、前半を終える。

後半風向きが変わった事で、少し流れが変わるも岡山ペース。
しかし、なかなかゴールまで至らずもどかしい時間が続く。
すると終盤に、北九州が持ち直し、北九州の流れになるが、なんとか凌ぎきって0-0のスコアレスドロー。

●北九州の印象と印象に残った選手

この試合では、北九州のサッカーというのが試合終盤まで見えてこなかった。
風の影響とかあるかもしれないが、前線から献身的守備と岡山のパスサッカーの前に苦しんだ。
随所随所に特徴を感じたが、北九州のサッカーは、こんなものではないだろう。
27加部が5植田を振り切ったシーンなんか、才能溢れる若い選手が多いチームの片鱗を感じた。
CBの攻撃参加であったり、サイドの守備やマークの受け渡し等もある程度できており、そこそこの完成度のあるサッカーと感じた。
カウンターになろうかというシーンで、焦りからか、ミスが少し目立った様な気がする。
その辺り若さを感じた。
この辺りをしっかり繋がられていたら岡山が負けていたかもしれない。

印象に残った選手は二人居て、11池元と2宮本。

11池元になかなかボールが入らなかったが、シュートまでいける事が多かった。
決定力が無いと言われればそれまでだが、ポジショニングやフリーランの質が良いからそういったシーンを作れてる訳で、怖い選手だった。
自らパスを出して、チャンスを作っていたし、動きにキレがあった。
次の対戦の時には注意したい選手。
昨季二桁得点しただけあると思った。

2宮本は、チアゴをいらいらさせる守備とかオーバーラップとか見せ場を作った。
3バックのCBとしては、良い物を持って居ると思った。
CBとしては、少し低い身長を感じさせない粘り強い守備は良かった。
経験豊富な選手だけあって良い選手ですね。

●36関戸の適性ポジションは?

8千明と14仙石と比べて少し前へ目にポジションを取る感じですね。
ボールを繋ぐという意識より、チャンスを作り得点、アシストをするという意識の方が高い様に感じました。
そのため、パスを何度かカットされる事もありました。
ただ、ポジションが高めであるので、取られても比較的問題ない所だったと思います。
高い位置にポジションを取るだけではなく、ドリブルで仕掛けたり、スペースに走り込んでシュートまでいく姿勢は、素晴らしいですね。
そう考えると攻撃を継続的に行うなら8千明と14仙石のダブルボランチが良いと思います。
36関戸は、OHで起用した方が得点を意識したプレイが活きるのではないでしょうか。
開幕戦での途中出場からのプレイを見てもOHでプレイした時間帯の方が印象に残ってます。
ただ、アンデルソンが戻ってくれば、36関戸の攻撃力は貴重なので、8千明、14仙石のどちらかに代わってスタメンもあると思います。
得点できるボランチとして、今までの岡山には居ないタイプのDHになるのではないかと。
という感じにDHでもOHでも正直どちらでもいけると思います。
チーム状況を考えた起用をしていけば、活躍してくれると思います。

●7キムミンキュンの成長

昨季よりシュート意識が高くなってますね。
そのため良い状態で、シュートまでいけてると思います。
ただ、DHとして出場が多かった昨季に比べて今季はOHで最初から起用されている。
これが大きいと思います。
昨季再々、7キムミンキュンは、OHで起用すべきと言ってきましたが、今季そこで、起用され、持ち味を発揮しつつありますね。
戦術理解度も上がってきてますし、自分が何をすべきかというのを良く分かっています。
そのうえで、持ち味であるボールキープからのチャンスメイクというのが光っています。
この感じなら、ゴールとアシストともそこそこ期待できるのではないでしょうか。
まぁ、シュート力は、恐らくそのままなので、強烈なシュートは、なかなか打てないのは玉に瑕ですけど。
それでも、怪我人が戻ってきて、負担が減れば体もキレて来ると思いますし、より活躍できるでしょう。

●11桑田に関して

現状の評価から言えば、11桑田より36関戸だと思います。
8千明や、9アンデルソン、20川又らが戻ってくれば出場が厳しくなるのではないでしょうか。
本調子でないなら、ゴールやアシストで結果を残し、それ以外のプレイでも活躍するぐらいにならないといけないと思います。
ベンチに入れる可能性はあると思いますけど、この試合ぐらいのパフォーマンスだと厳しいでしょう。
後半の交代する少し前の時間のプレイをもっと出来れば、良いですけど。
キャンプ中のTMとかの結果とかを考えると正直それも望み薄。
でも、時々良い動きするのですよね。
その動きに相手選手がファールで止めざる得ない場面とかある。
フリーランの質で勝負するタイプではないかと思います。
ドリブルとかで打開する個人技は、持ち合わせて無い気がしますね。
裏へスペースがあったり、すれば活躍できそうな感じがするので、スタメンタイプではないでしょうか。
このまま起用され続ければ、裏へ抜け出して、ゴールを決めるシーンが生まれるかもしれませんね。
出来れば、今後そういったシーンを作って、監督、選手、サポーターの信頼を勝ちとって欲しい。

●3バックの成熟度

一年間やっただけあって、3人とも互いの特徴を理解しており、攻守のバランスが上手くとれてますね。
ミスを上手くカバーしてますし、中盤でパスで圧倒されない限りは、なかなか崩れないと思います。
1中林との連携も小さいミスが、何度かあるもののなんとか形になってますし、今季は、守備が安定しそうです。
昨季の序盤戦と違って見ていて安心感があります。
昨季の終盤も安定していましたが、1中林が加わった事で、より堅固になった感じがしますね。
水戸、大分、山形と徳島相手にどこまで出来るかですね。

●修正された点

36関戸のスタメン起用だと思います。
36関戸のプレイを36(見ろ)なんちゃって(笑)
いや、それだけ凄い選手ですよ。
18竹田とは違って、パス成功率、シュート精度、ドリブル突破、ポジショニング、連携、ボディバランス、視野の広さ、創造性が素晴らしい。
DHで、18竹田が優れているとしたら守備力、シュート力ぐらいか。
でも、18竹田が潰しやとしてもイマイチだからな。
何れにせよ36関戸の存在が、昨季終盤のポゼッションを取り戻す要因になったと思います。
攻撃だけではなく、守備まで好影響をもたらしていたと思います。
何故、これだけの選手を使わずに18竹田をスタメンで起用したのか疑問が残るぐらいですけど、これに関しては、前線の選手が怪我で、多く離脱しているという事情もありましたが、前節の出来だとそれでも36関戸をスタメンで起用したいですね。
勝てはしなくてもこの内容が示す通り大きな影響のある選手だと思います。
このメンバーで行けば、次節の水戸戦でも面白い試合をしてくれると思います。
昇格を目指すためにはそろそろ勝ちたいですし、岡山には頑張って欲しいです。

●評点

岡山側

GK1中林:5,5
前の試合と違ってフィードミスが無かった。
守備でも決定機を何度か防ぎ完封に貢献した。

CB5植田:5,5
加部に振り切られたシーンや、プレスを受けて慌てた場面等、危ない場面があった。
オーバーラップからの攻撃参加からのクロスでキムミンキュンに合わせる等、この試合も決定機を演出したので、トントン。

CB3後藤:5,5
安定的な守備を見せた。
この試合は、オーバーラップを仕掛けるシーンはなかった。

CB30一柳:6,0
CBながらいつもの様に積極的攻撃参加を再三見せた。
その結果、右サイドの攻撃に厚みを持たせた。

DH36関戸:6,5
DHながら決定的なシュートを2,3本放った。

DH14仙石:6,0
ミスパスが無いのは流石。
1,2本えぐいパスを何度か通した。
相手チームは、あれを通されると嫌ですよね。

WB17服部:6,0
良いポジションを取りフリーの状態で、相手陣地深いところから精度の高いクロスを入れた。

WB2沢口:5,5
攻守で存在感を示した。

OH7キムミンキュン:6,5
この試合のMVP。
解説者も言っていたが、ボールウォッチャーにならず、落下点を予測したプレイが攻守で光った。
自らシュートを打ってよし、パスもいつもはなかなか通らないが、この日は良く通して決定機を演出した。

OH11桑田:5,5
シュートまで持っていく等、徐々に持ち味を発揮し始めた。

FW10チアゴ:5,5
イエローカードを貰ったポジション取りで、相手を手で吹き飛ばしたのは頂けない。
前線でのポストプレイで、起点となった。

途中交代

13石原:6,0
スピードを活かしたプレイで、目立った。

19中野:評価不可

影山監督:6,0
前節からしっかり修正した。
交代も妥当なところ。

北九州側

GK1佐藤:5,5
的確なポジショニングと、強烈なシュートをしっかりキャッチして、完封に貢献した。

CB22キローラン木鈴:5,5
空中戦で、強さを見せた。

CB15登尾:5,5
卒なくこなした。

CB2宮本:6,0
攻撃では、積極的にオーバーラップを仕掛けた。
守備では、チアゴをしっかりマークした。

DH25新井:4,5
チアゴにプレゼントパスする等、調子が悪かった。

DH7木村:5,0
守備に追われて持ち味をあまり発揮できなかった。

WB8森村:5,0
守備では、危険な芽を摘んだ。

WB13関:5,5
右サイドの攻撃で大きく貢献した。

OH10安田:5,5
思った様にパスを通せず、持ち味を発揮できなかった。

FW21端戸:5,0
決定機を決めれなかった。

FW11池元:6,0
前を向いてボールを持つとシュートまでいける事が多かった。
動きにキレを感じた。

途中交代

14竹内:5,0
特に印象残らず。

27加部:5,5
植田を振り切り、短い出場時間ながら存在感を示した。

24渡:評価不可

三浦監督:5,5
後半から多少修正できた。
しかし、流れを変えるまでには至らず。

審判(主審:小川、副審:原田・清野):6,0
大きな誤審なく、妥当なジャッジでゲームを作った。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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